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ASIAN KUNG-FU GENERATIOファン感謝祭ライブレポ兼MAKUAKE曲レビュー

アジカンの8/24のファン感謝祭。配信で見たのでライブレポ。(藤井風君のライブ配信も同日にあり、そちらも視聴しましたがそちらは割愛)

奇しくもというか偶然というかこの日は僕の誕生日でして、もともと仕事の予定でしたがたまたま休みになり、予定も嬉しいこと寂しいことにぽっかり空いていたので生で視聴しまして楽しく誕生日過ごせました。

33歳1人の夜

ファン感謝祭と銘打った今回のライブ。ファンからのリクエスト曲選挙もあり、選挙結果にはライブではなかなか披露しない曲が名を連ね、今回のライブ往年のファンは待ち焦がれてたんじゃないでしょうか。

僕自身はアジカンはもちろん直撃世代ではあるんですが、ライブに行き出したのはホームタウンの頃からなのでファンの中ではまだまだ新参。正直詳しくない曲もたくさんありました。

ただ、自分はアーティストを好きになるきっかけは曲だけじゃなくて人となりや歴史を知って本当に好きになることが多いのでこういう記念碑的なライブは大好物です。

さて、配信が始まり、目を引いたのはまずは舞台セット。

植物が舞台に敷き詰めてあって、それも色とりどりの花じゃなくて緑を基調としたどちらかといえば雑草?に近いような植物が並んでる。

これがいかにもアジカンらしいと思いました。綺麗なことだけを表現するバンドじゃないし、どちらかといえば自然体な人間のあるがままの姿や感情を肯定してくれるバンドだと思うので。セットには植物だけじゃなくて人工物(建築)や人のシルエットとかも配置されてて、すいも甘いものみこむアジカンらしい舞台セットやと思いました。

目を引かれてるうちにライブスタート。いつも通りBGMや映像などの特別な演出もなく入ってくるメンバー。

往年のヒット曲に加えてレア曲も挟みながら進行し、ゴッチのソロ弾き語りや喜多さん、山田さんのユニットのコスモスタジオでのパフォーマンスもありなかなか見れない光景が続くファン垂涎の公演だったんじゃないでしょうか。

日本のロックの歴史では石碑を建てれるほど貢献度が高いアジカンですが、正直今は下火というか勢い自体は落ち着いていると思います。元々フェスとかでは大きいステージやトリを務めることも多くあったと思いますが今は動員も少ないと思う。けど、それが全然悲観的には映らなくてむしろそれを受け入れて、楽しんで、今1番いいバランスなんじゃないかなと思う。

気取らず、ビッグネームのアーティストがゲストに来ることもなく、自然体なアジカンの「今」という感じですごく好感が持てた。そもそも今回の箱のBUNTAIもキャパ5000くらいで、スタジアムやアリーナではなくキャパに不平を言うファンも公演前は一定数いた気がするけど、今のアジカンにとってぴったりのキャパと規模感だったんじゃないかな。

新曲「MAKUAKE」

本編が終わりアンコールに入って一曲目が新曲だった。

うん、本当にこの新曲がすごくて、まずは配信で聞き取れた歌詞を文字起こししてみたので一読ください。



MAKUAKE 歌詞(聞き取り)

歩み抜いた 道のりを
思い起こせば 飛び越える 乗り越える
そんな美談なんかじゃないよな

ふとした温もりで 我に帰れば
まだ癒えぬ 忘れられぬ
古い傷が 痛むだろう

讃えあった 繋がりを 踏みつけては
寄り添えぬ 分かり合えぬ そんな時間だってあったよな

朝方 冷たい 重い足をさすった
夕方 なんもない からっぽの日々を呪う
明け方コンビニの前 遠く東の端から 太陽がにじり寄るように染めて
もう何も振り返るなよ そう今を誰より抱きしめて 暗い闇を振り返らずに
朝日が昇る頃だね 昇る頃だね 昇る頃だね


流行りに逆らって 抜け出すように繁華街

表は氷河期 凍るわけにはいかないさ

朝方 くすんでたい
夕方 何もない
それでも 望んでたい

もう何も振り返らずにそう今を誰より抱きしめて
暗い闇を振り返らずに朝日が僕らを照らすだろう

もう何も振り返らずにそう今を誰より抱きしめて
暗い闇を振り返らずに朝日が昇る頃だね 昇る頃だね 昇る頃だね

朝方 くすんでたい
夕方 何もない
明け方 コンビニの前
それでも 望んでたい



にわかファンの僕でもわかる。


めちゃくちゃアジカンのこと歌っとる!!!!!


不仲だった時の話とかはいろんなライターさんの記事やゴッチのMCで知ってたけどこんな・・・言ってしまえば小っ恥ずかしくて青臭いことをアジカンがやるとは思ってなかったし、楽曲そのものがめちゃくちゃよくて・・・!歌詞が少し聞き取れた時には感動がすごかった。

個人的には


讃えあった 繋がりを 踏みつけては
寄り添えぬ 分かり合えぬ そんな時間だってあったよな


の最後のフレーズの歌い方が

そんなぁ時間だってあったよな

って感じでそれが

そんなアジカンだってあったよなあ

に聞こえて震えた。俺の勝手な勘違いかもやし、ゴッチがこういうヒップホップ的なアプローチするかどうかわかんないけど意図してたものだとしたらバッチリささりました。


紆余曲折あっただろうけど、こんな曲作るくらいにまとまったアジカン。これからも好きだなって確信しちゃったよね。次生で見れるのは11月のフジファブリックの対バン!MAKUAKEやってくれるかなぁー。笑

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