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先生をしている、あの人の声を聴こう

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学校で先生をしている人、学校に関わっている人たちが、一歩を踏み出したお話や、新しい何かに挑戦したお話を伺って、インタビュー記事にしています。 更新は不定期。学校教育において、小さ…
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2024年4月の記事一覧

名古屋市教員有志の対話会「新しい学びのおしゃべり会」開催レポート

2024年3月27日(水)、名古屋・新しい学びのおしゃべり会が開催されました。主催したのは、名古屋市の「School Innovationプロジェクト」(※1)の視察研究に参画していた教員(令和5年度スクールクリエイター)の有志。会には約70名もの参加者が集まりました。名古屋市では、幼稚園から高等学校まで全ての学校園が共通して目指す教育の方向性「ナゴヤ学びのコンパス」(※2)が示され、教育のアップデートを目指しています。現場で働く先生たちは「ナゴヤ学びのコンパス」をどう捉え、

教員もまちに出よう!「教員副業コーディネーターまちまち」の活動

公務員は副業禁止。根拠も知らずなんとなくそう思っていたが、それは誤解だった。公務員も、もちろん公立の教員も副業していい。むしろ、することを期待する制度がある。そんな制度を活用しようと動き始めた公立学校教員たちがいるということで、名古屋市のNPO法人「教員副業コーディネーターまちまち」代表の柴山恭毅さんに話を聞いた。 公務員は副業禁止ではない!?-まずはどのような活動をしているか教えていただけますか? まず最初に知ってほしいのは、「公務員の地域貢献活動制度」というものです。こ

6時間目を撤廃。児童も教員も自律した学習者になるために。

舞台は東北地方の小さな町。人口が5000人強、急速に人口が減少し、町内には小学校1校、中学校1校だけ。隣接する市を中心に市区町村が広域連合となり、教職員の人事異動などは概ねその広域内で行われる。今回紹介する学校は、児童が約200人、教職員が約30名、全学年が1クラス、特別支援学級が4つの小学校。そんな学校で起きている変化について、校長先生に話を聞いた。(取材は令和6年3月下旬) 毎日15分のモジュール活用で6時間目をなくした-今、学校経営の中で何か変えようとしていると伺った

学級担任制から学年担任制&教科担任制に。学級4つの小学校で実現へ。

関西地方のある小学校。これまで当たり前だと思っていた、「1学級につき1名の担任の先生」。これを変えて、「1学年の子どもたちを1学年の先生たち」でみていくという仕組みへの変更。令和7年度に向けて準備中という学校の先生に話を聞いた。 学年の子どもたちを複数の先生で見ていく意味-学級担任制をやめて学年担任制に移行するということだそうですが、詳しく教えていただけますか。 当校は1学年4学級あります。従来は、1学級に担任教員が1名ですよね。これを変更し、4つの学級に4人の先生がつき、