心の余裕

 コロナウイルスは身体だけでなく、心まで蝕んでいくウイルスだと最近感じている。日本人の心に、だんだんと余裕がなくなってきたことで、政府への批判、デマ情報などが蔓延しているように実感している。当然私も少なからず不満はある。ないといったら嘘になる。けれども、今私たちに求められていることは、この”災害”が1日でも早く終わるように、前を向いて協力することではないだろうか。

実は人間は、好きなことを伝えるよりも、嫌いなことを伝える方が得意だということを、先日何かの記事で見た。確かに、自分の責任から逃れることができるため、不平や不満を言っていた方が圧倒的に楽なのである。

しかし、実を言うと、そうやって嫌いなことばかり言う人間にはあまり近づかない方が良い。思考は移りやすく、自分まで不平や不満を言う人になってしまうからである。

実際に、何でもかんでも不平や不満から入る人間が君たちの身の周りにいないだろうか。そのような人は、不平や不満が解消されてもまた新たな不平や不満を見つけてしまう。そして、基本的に話をあまり聞かずに不平や不満を言っている。なんでもかんでも不満を口にするのではなく、一旦相手の話をきちんと聴いた上で、納得がいかないことには、きちんと説明をしてもらえばよいのである。

まずは、相手の話をきちんと聴こう。そして、どんなことでも一旦自分の中に受け止めてみよう。人にはそれぞれ好きなことがあって良いのである。サッカーが好きだとか、アニメが好きだとか、虫が好きだとか、同性が好きだとか、本が好きだとか、いろいろな「好き」があっていいのだ。(もちろんその「好き」は、”犯罪に触れない限り”という前提があるが。)そうやっていろいろな「好き」を知ることが、結局、相手を理解することにもつながるし、場合によっては自分の世界が広がることにもなる。同じ「好き」を持つ人たちで集まることは構わないが、やはり、他人の「好き」を否定する人間は愚かであるだろう。

このような状況だからこそ、ネット上での繋がりは増えてくる。相手を否定することなく、優しく接することができる人が一人でも増えると、もっと素晴らしい世界になるだろうと思った所存である。

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