終戦の日に

75年前の今日、第二次世界大戦が終わりました。日本人の戦没者は310万人、そのうち140万人は餓死とされています。現代の餓死者は10人程度だとされていますので、いかに現代が恵まれた時代であるか、そして当時がいかに凄惨な状況であったのかが窺い知れます。当時は中学生くらいの年齢の子供たちも戦争に駆り出されました。まさに、国を挙げた戦争でした。

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また、この戦争で日本は世界で初めての”被爆国”となりました。原子爆弾での被害者は広島・長崎の両都市で35万人を超えています。

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被害に苦しんでいる人は現在でもおり、決して戦争は当時のことだけではないことがわかります。
しかし、終戦から75年が経過し、戦争を経験している人は年々少なくなっています。戦争を経験していない私たちは当事者としての意識を持つことはなかなか難しいかもしれません。昨年、早崎猪之助さんから原爆の経験の話を聞きました。そういった話を”我が事”として捉えられると決して二度とあのような惨劇は生まれないのではないでしょうか。

”平和”というものは、その場にいる人はなかなか実感することができません。快適な家で暮らし、洋服を着て、美味しいご飯を食べられている今の状況は幸せなものと言えるのではないでしょうか。


現在、私たちは未曾有のウイルスとの戦いを余儀なくされています。75年前、戦争の被害を食い止めることは個人の努力ではどうにもなりませんでした。しかし、現代のコロナウイルスの被害を食い止めることは、私たちの小さな努力でできるはずです。終戦の日に現代の幸せを噛み締めながら命の大切さを実感してくれることを願うばかりです。

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