行きつけの居酒屋
最近の楽しみ。それは仕事帰りに一杯呑んで帰ることだ。
そんなに長居するわけではなく、滞在時間は平均30分ほど。大瓶と数品をアテにチョビチョビやる。それがたまらなく楽しい。
行く店は2択で、気分によって使い分けている。というよりは、伸び伸びしたいので客の少ない方の店を選ぶのが基準になっていたりもする。
かれこれ、半年近く通っている事もあって、ここ最近ではようやく顔を覚えてくれるようになってきた。
「いつもありがとう」
この言葉が最近ついてくるようになった。
常連ぶるつもりは全くないが、何というか「よく来てくれている」と認知してもらっているだけで嬉しい気持ちが湧いてくる。
数日前に行った時の出来事。
いつも通り、大瓶を注文。すかさずグラスと共に出てきたのは良いのだが、瓶がぬるい。
「まぁこれぐらいいけるか」と思い、いざグラスに移して飲み始めると「完全に常温」。
私はママ(女性店主)に氷もらっていいですか?と。そして、「今日ビール冷えてないんですね?」と伝えてみた。
実際に確認してもらうと、「ごめんなさい!」とすぐさまにキンキンに冷えた大瓶と交換を行ってくれた。「ちゃんと、冷たくなってるか確認してから出さなあかんね、ごめんね」と。
何も嫌な気持ちになったりはしなかった。
個人的には謝り方も変にこっちが気を遣わないぐらいが心地良かった。
逆にメチャクチャ低姿勢で辛辣な表情で謝られたら、ものすごく私が気を遣ったと思う。
何より気を遣わないというのが、私にとっては一番大事にしているポイント。
お店からすればマイナスの対応だったかもしれないが、私としては、これからも継続して通いたいお店である事を再認識する事ができた。
オシャレな店や、もっと美味しい店は山のようにあると思う。もちろんそれはそれでいい。
でも、私は小さなカウンターだけの、マニュアルに捉われない接客ができるようなお店が好きだ。少しぐらい小汚くても問題ない。
人に気を遣わない空間さえあれば。
次はいつ行こうかな。