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PCR検査ってどんな検査なの?

こんにちは。まだまだ自粛は続いていますが、新たな東京の感染者はだいぶ減ってきましたね。一時は200人を超えていたけど、今では数人ほどまでに このまま落ち着いてくれるといいのですが・・・

今回はPCR検査について詳しく話していこうかと思います。PCR検査って実は遺伝子増幅装置ってことは意外に知られていないですよね。この検査方法は昔からあって、僕の大学の研究室にもPCR検査機がありましたね。

PCR法とは


PCRって何の略かというと polymerase chain reaction  日本語にすると 「ポリメラーゼ連鎖反応」 です。何言ってるのか全然わからないですね(笑)

PCR法は核酸増幅法とも呼ばれています。核酸とは簡単に言えばRNAやDNAのことです。

核酸増幅法はDNA増幅法と言い換えることができ、つまりウイルスの中にあるDNAを増やしてそこにウイルスがいるのかどうかを確認してみようってことです。

しかもDNAを増やす過程で光る塗料を入れることでウイルスがいた場合は光る、いない場合が光らないと一目見ただけで分かるようになっているんです。

PCR検査の正確性

実際にPCR検査の正確性は70%と言われています。陽性の人が10人いた場合、7人は陽性だと分かりますが3人は陽性なのに陰性として見られてしまうんです。

逆もそうで、10人陰性の人がいたらそのうちの3人は陰性なのに陽性とでてしまいます。

なぜそんなことが起こるのでしょうか?PCR検査自体は問題ないのですが、実は検体に問題があるのです。

PCR検査はウイルスをほぼ100%検知できます。しかし、そもそも検体にウイルスが入っていなかったらどうでしょう。いくらPCR法が有効だからといって何もないところからは何も出てきません。

ウイルスは患者さんの痰に多くいると言われていてます。なのでまず初めに痰を摂取します。痰が出てない人なら鼻の奥に綿棒を突っ込んで粘液を採取します。それでもその中にウイルスが入っているとは限りません。なかなか精度が上がらない理由はそこにあります。

抗体検査、抗原検査

最近ではPCR法の他に抗原検査、抗体検査というものも出てきましたね。

抗原検査とは綿棒などで患者の鼻の粘膜から粘液を採取して、特殊な液に入れることでウイルスがいるかどうかを判断します。PCR法と比べて時間が短く、とても簡単にできますが間違いが多く、PCR法の方が感度は高いです。

抗体検査とは、ウイルスが人の体に入ると体の中では白血球などの免疫細胞がウイルスと戦って、いったんウイルスを撃退します。そして、個人差はありますが、数日か数か月後くらいから、また同じウイルスが来ても対応できるようにそのウイルス特有の免疫細胞が作られます。この免疫細胞のことを抗体と言います。原理はインフルエンザなどの予防接種と同じですね。

抗体を図るメリットとしては症状がなかった人でも感染しているかどうかが分かる点です。なのでこの検査は直接のウイルス患者には行わなくて、街中でランダムに検査をします。そうすることで罹患率がわかり、どのくらいの感染者が出ているのかを統計学上で出すことができます。

実際に感染している人はPCR検査、抗原検査

街中でランダムに行っている検査が抗体検査

こういうことになります。PCR検査と抗原検査はその時々で使いわけているそうです。抗原検査の方が素早く簡単に終われるので、抗原検査で陽性になった人がPCR検査を行う感じで進めていくのだろうと思います。

何はともあれ、緊急事態宣言はまだ続いていますので、家から出ないことが一番だと思っています。もう終息傾向にある今だからこそ、今までの努力を無駄にしないためにももう少しだけ頑張っていきましょう。

それではまた!


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