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枯れ寂びライカ Japan

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ネットで遊んでいたら、ロマネ・コンティ1億2千万で売り出されていた。その高額に腰を抜かした。さらに、1945年生れでなんと71年もの。これで腰がくだけた。
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#銀座

ロマネ・コンティ1945

ネットで遊んでいたら、 ロマネ・コンティが1億2千万で売り出されていた。 その高額に腰を抜かした。 さらに、1945年生れでなんと71年もの。 これで腰がくだけた。 世界大戦が終わった1945年、稀なる好天気でぶどうの出来は最高。 空前絶後の当たり年にロマネ・コンティは、たったの600本。 そのなかで、いま1億円ほどの3リットルボトルは2本だけ作られ、 その1本が妖怪のごとく日本に現われた。 「わいんばー・ギンザ」。 銀座コリドー街で営んで開業35年、ワインバーの草分けだ

バーテンダーの神様 

封書が一通とどいた 差出人はクール古川緑郎 毛筆で西野鷹志様と書かれている いつものとおりの端正な字だ 予感がはしった やはり閉店のあいさつ状であった 上京のたびに 銀座コリドー街の バー・クールに足をむけて15年 そのカウンターに連なるために東京へ行く これが本音 バーテンダーの神様が銀座にいると聞き 意を決し酔った勢いで扉を押した まずはビールと頼んだが 洋酒のみとていねいに断られた クールの常連はテーブル席より 古川さんとカウンターをはさんで 立ち飲みと会話を楽

 「銀座百点」 わたしの銀座

ご無沙汰していた 銀座のバーから封書がとどき、 開けてみてびっくり。 ウイスキーのボトルを撮影した写真。 Old Parrのボトルの首には「西野」 とたしかにサインしたメダルが、 ぶらさがっている。 おお! ことの発端は、 「銀座百点」2022年6月号に寄せた短文ーわたしの銀座 ・・・ バーテンダーの神様が 銀座にいると、 酔った勢いで バー「クール」の扉を押した。 「カウンターの中から人生のドラマが見える」。 銀座の名バーテンダーと いわれた古川緑郎の 味わい深いひと