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枯れ寂びライカ Japan

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ネットで遊んでいたら、ロマネ・コンティ1億2千万で売り出されていた。その高額に腰を抜かした。さらに、1945年生れでなんと71年もの。これで腰がくだけた。
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2023年2月の記事一覧

神々をむかえる 稲佐の浜

旧暦10月10日の夜、 出雲大社近くの稲佐の浜で、 神迎え神事が おこなわれる。 全国の八百万(やおよろず)の 神々がこの浜にお着きになられる。 どんな浜にお着きになるのか、 と足を運んだら西風がつよく 海は荒れていた。 こんな時でも神々はお着きになるのか。 いくら神様でも寒い寒いといって 風邪をお引きになるのでは、 と心配になった。   神々の宿舎となる十九社(じゅうくしゃ)で 厚い布団をひっかぶってお眠りになるのか。 大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)の元で 

 「銀座百点」 わたしの銀座

ご無沙汰していた 銀座のバーから封書がとどき、 開けてみてびっくり。 ウイスキーのボトルを撮影した写真。 Old Parrのボトルの首には「西野」 とたしかにサインしたメダルが、 ぶらさがっている。 おお! ことの発端は、 「銀座百点」2022年6月号に寄せた短文ーわたしの銀座 ・・・ バーテンダーの神様が 銀座にいると、 酔った勢いで バー「クール」の扉を押した。 「カウンターの中から人生のドラマが見える」。 銀座の名バーテンダーと いわれた古川緑郎の 味わい深いひと

焼きおにぎり

だし汁をとっては注ぎ、 だし汁をとっては注いで 140年あまり。 京都でいちばん古い、明治の初年創業の おでん屋「蛸長」。 四条・南座の裏手から近い。 「蛸長」と染め抜かれたのれんをくぐり、 10席ほどのカウンターに落ちつけば、 銅鍋からだし汁の湯気が 立ちあがっている。   九条ねぎの刻みをたっぷり添えた だし汁にひたし、うすく重ねた生湯葉。 とろりと柔らかい。 京にいる幸せを思う。 旬の種もわくわくする。 春は、朝堀りの筍。夏、加茂茄子。 秋から冬、聖護院大根、