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牛と心を通わせる難しさ

今日は育成牛の移動日でした。
部屋が手狭になってきたので広いパドックに引っ越し。

とにかく牛が歩かない!

ホルスタイン(牛)は群でいる習性があり
管理上、群れでの飼育になるんだけど
毎日の除糞や掃除作業で牛に触れていても
やはり移動となると言うことを聞いてくれない。

牛はある程度知能指数が高い生き物だから
話しかけるとだいたい反応してくれたり
言うことを聞いてくれる。

ただ体も成長して大きくなってくると(200kg〜300kg)人間の力では引っ張れなくなる。
力負けする。怪我にも気をつけながらふたりがかりで移動するんだけど、どこに連れて行かれるかわからない牛たちは怯えるし、まず捕まえさせてくれない。

大きくなるとこのようなパドックに移動する

お引越し自体一仕事だし、2〜3時間くらいかかる。
お利口さんはスイスイ歩いてくれる分
人が手綱を持っていないと脱走して
どこまでも走っていく。

日頃からコミュニケーションを取っていても
まだまだ足りない。
小さな牧場では家族しか労働力がないから
大変な作業。

大きな牧場では飼育頭数が多い分、牛に触る機会も減る。追い込んで群れで移動させる場合もある。
そのほうが管理は楽だけど、人が触れないと人間を自分より弱い存在と認識して攻撃してきたり怯えたり、じゃれあいの行動を見せる。頭突きや蹴りが飛んできて気性が荒くなる場合もある。牛からしたら遊んでるつもりでも人間からしたら車に衝突される事故のようなもの。

もっと牛から信頼される酪農家になりたいと思った1日でした。小さい頃から移動の訓練が必要かも。

怪我なく無事に終わったので良しとしなければ
お疲れ様でした。

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