消化器内視鏡技師試験対策11:消化器の解剖生理と臨床5(過敏性腸症候群)

過敏性腸症候群は精神的ストレスや情緒的不安定など、心理的拝啓関与のもとに腸管の機能異常をきたし、種々の不定腹部症状を訴える代表的な消化器心身症である。
症状:腹部膨満感、腹痛、便秘、下痢など便通異常が多い。
臨床的には、便通異常のタイプから下痢型、便秘型、下痢便秘交替型、分泌型、ガス型などに分類される。
・通常は体重減少や発熱、血便はみられない。
・腸の痙攣に伴う強い腹痛、腹部違和感がある。
便意をもよおす回数が多い。粘液性の下痢弁、ウサギ糞様便がある。下痢と便秘を繰り返すことがある。

・20~40歳代が多め
ストレスの多い先進国に多い病気
・特に芸術家など繊細で神経質な人ほどかかりやすい
・胃腸の身体的症状のみならず、めまい頭痛動悸肩こりなどを伴う自律神経失調症状や睡眠障害不安、気分の落ち込みによるうつ病、イライラなどといった精神症状が現れることも多い。
・罹患すると生活のリズムが狂い、QOLの著しい低下と経済損失がもたらされることから近年では重視される疾患である
・先進国において有病率は10 - 15%ほど

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