消化器内視鏡技師試験対策8:消化器の解剖2(肝臓)

・肝臓は靭帯で最も大きな実質臓器で楔形(くさびがた)をしている。
・横隔膜の下に位置し、右に片寄って存在する。
・左縁は肋骨の剣状突起に達し、上縁は右中鎖骨線上ほぼ第5肋間に位置する。
・肝葉の大きさは右葉>左葉>方形葉>尾状葉。右葉は左葉より数倍大きい。
・四つの肝葉にわかれ横隔膜と腹壁から微細な腸間膜のヒモ(肝鎌状間膜)で釣り下がっている。
・成人での肝重量は1200~1500gで体重の約2%を占める。
・正常肝の表面は平坦で肝硬変症は肝臓表面に無数の凹凸がみられるのが特徴である。
・肝動脈および門脈の両社から血液供給を受ける。
・肝臓には心拍出量の約20~25%(1500ml/min)が流入する。
・門脈、肝動脈はそれぞれ肝血流の70%、30%を供給する。
・門脈、肝動脈の末梢枝は肝内で合流して類洞を形成し、肝静脈となって下大静脈につながる。





肝臓の機能理解のための解剖学、昭和医会誌第58巻第5号〔411-418頁,1998〕

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