ヘパリン・NM併用法は血中ブラジキニン濃度を抑制し、高い脂質減少率が得られる有効な方法

LDLアフェレーシス中の低血圧発作が問題とされ、その原因として血中ブラジキニン濃度上昇が報告されている。その予防に対してメシル酸ナファモスタット(NM)が有効であることが以前から知られているが、本研究ではヘパリンとNMを併用した際の血中ブラジキニン濃度、総コレステロール、中性脂肪に対して比較検証を行った。
ヘパリンNM併用法はヘパリン単体使用と比較してブラジキニン濃度が有意に低値を示し、中性脂肪の減少率はNM単体使用時と比較して有意に良好な成績を示した。総コレステロールに関しては各手法と比較して有意差はなかった。

参考:ヘパリンとメシル酸ナファモスタットの併用によるLDLアフェレーシス中のブラジキニン産生抑制に関する検討 人工臓器 24(3), 784-787(1995)


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