見出し画像

【FtM】ゆるっとSRS体験談

はじめに

都内のIT(?)企業で働いている、会社員FtMのオカダと申します。

2月上旬に千葉県のA病院でSRS(子宮卵巣摘出術・腹腔鏡)を受けましたので、備忘録的に、かかった費用や体調について書いていこうと思います。

今回は直近で受けたSRSを中心に書きますが、診断書やホルモン注射、胸オペなどについても今後個別に投稿し、ここにもリンクを貼りたいと思います。

↓↓↓ 術後1ヶ月後の後日談はこちら ↓↓↓

注意事項

  • できる限り詳細に書くつもりですが、身バレも避けたいため要所要所でぼかしてしまうことをお許しください

  • 手術の話なのでどうしても痛かったり汚かったりする話もあるので、苦手な方はご注意ください(グロい写真などは一切ないのでそこはご安心ください)

  • ここに記載しているのは2023年2月時点での情報なので、実際と相違があっても責任は取れませんのでご了承ください

  • 結構長いので、かい摘んで読みたい人は目次から飛ぶか、ページ内検索など活用してください

これまでの経歴と治療歴

自己紹介がてら、簡単な自分史と手術までの経緯をまとめてみます。

幼少期から自分の性別に違和感があり、男友達とばかり遊んだり、赤いランドセルを嫌がったり、胸が膨らみ出すとひどい猫背になったりと、今思い返せばFtMの典型的なパターンではありました。

ただ、基本的に男性が好きだったので、自分がGIDだと自覚するのは比較的遅かったと思います。
高校生くらいまでは性自認と性的指向の区別がついておらず、「男が好きなら、女なのかなぁ」くらいに思っていました。

大学生の頃、入学した学部が所謂キャピキャピ系で馴染めず、また丁度その頃メイクなどを初めてみたのですがやはり嫌悪感が強くて、自分の幼少期から抱えていた違和感を再認識し、インターネットでGIDやセクシャルマイノリティについて調べ始めました。

調べるうちに自分の大学にセクシャルマイノリティサークルがあることを知り、そこで同じ悩みを持つ友達が出来て情報交換などをするにつれ、胸オペやホルモン注射、SRSについて考えるようになりました。

どんな治療をするにしても診断書が必要なので、まず診断書が取れるメンタルクリニックを探し(界隈で有名なHメンタルクリニック)、1年ほど通って診断書を取りました。(2017年4月)

診断書が取れてからしばらくは、体が弱かったこともあり次のステップに進む勇気が出なかったのですが、大学を卒業して次の専門学校に入学するまでの間に、一番受けたいと思っていた胸オペを受けることにしました。(2018年3月)

その後、専門学校に通いつつ、最終的には卒業後に正社員として働けるように昼間はパートで働き、少しずつ体を仕事に慣らしていきました。

専門学校を卒業した際には、上記の通り胸オペだけが終わっている状態でしたが、今の会社では男性として雇用して貰えることになったので、入社の3ヶ月前からホルモン注射を始めました。(2020年1月)

そして今回SRSを受けたのが2023年の2月で、これで自分の必要としている治療は全て終わったことになります。(もちろんホルモン注射は継続しています)

体調がもう少し回復したら戸籍変更の手続きも行うつもりですが、それについてはまたの機会に。

SRS準備編

手術のきっかけ

SRSを受けようと思った経緯ですが、正直、こんなに早く受けるとは思っていませんでした。

胸オペやホルモン注射でだいぶ男性的になっていたので(当社比)、戸籍や保険証、マイナンバーの性別欄が「女性」であること以外は、あまり悩んでいなかったと思います。

ただ、自分のキャリアを考えるとそろそろ転職を考えても良いかなと思っており、ある日ふと、今の会社に入る時の履歴書を見返して、「転職するとしたらまた性別のことを説明しなきゃいけないのか」とひどく憂鬱になりました。

それで心底嫌になって、思い切って戸籍も変えてしまおうと思ったのが、今回のSRSのきっかけです。

そんな理由?と思われる方もいるかもしれませんが、何かしらのマイノリティ当事者で、あのカミングアウトする時のいや〜な緊張感を経験したことがある人は、同意してくれるのではないかと思います。(何度やっても慣れないし、できればやりたくない)

病院探しはネットがメイン

基本的に病院を探す時の情報源はインターネットでした。

まず、タイで受けるか、日本で受けるか、の初歩的な部分ですが、自分は割とスパッと「日本で受ける」と決めました。

胸オペも国内で受けており、その際に両親のサポートを受けられて助かったことなどを思うと、一人で海外で手術を受ける勇気が出ませんでした。

また、費用についても、アテンドを頼むと考えると、ざっと調べた感じでは大幅にタイの方が安いということもなかったので、今回も日本で手術することに決めました。(自分が調べた範囲なので、SRSを考えている方はご自分でしっかり調べてから決めてみてください)

病院探しをするうち、ふと胸オペを受けたクリニックの先生の記事を発見し、そこには「FtMの性適合手術を行なっているA病院への紹介を開始しました」と書かれていました。

紹介先のA病院についても調べてみると、HPにもしっかりとSRSについて書かれていたので、所在地が千葉県だったこともあってA病院に即決。(実家が千葉県)

すぐに胸オペを受けたクリニックに問い合わせ、紹介状を書いてもらいました。

A病院の初回診療

クリニックからの紹介状を持って向かったA病院ですが、なんだか、とても風情のある佇まい…。(オブラート)

パッとみた印象は、すごく古そうな病院という感じです。

ここで手術を受けるのか…?と一瞬躊躇しましたが、先生や看護師さんはとても感じが良かったので、最終的にはA病院でのSRSを決めました。

ただ、初回診療が2022年の9月頃で、「来年の2月ごろにSRSを受けたい」と伝えたら、「それじゃ術前検査には早すぎるから、また12月に来て欲しい」と言われ、手術の予約をすることなく一度退散することに…。

SRSは予約が取りにくいイメージがあったので、ここだけは誤算でした。(早めに来ればいいってもんじゃないんですね)

12月に再度A病院に赴き、術前検査を受けて手術の予約を取りました。
術前検査の内容は下記の通りです。

  • 採血

  • 採尿

  • 心電図

  • 胸部レントゲン

  • 身長・体重測定

子宮卵巣摘出なのでてっきり内診をするものだと思い込みビビっていたのですが、ただの取り越し苦労でした。

術前検査の結果はすぐにはわからないので、手術に支障があれば連絡が来る、という感じでした。(自分は問題がなかったので、当日まで連絡はありませんでした)

今回かかった費用

A病院での手術を決めた場合、費用はクレジット払いか振り込みか選べます。

自分はクレジットで払い、今回のSRSではトータルで88万円ほどかかりました。(内訳:術前検査55,000円 + 手術・入院費・日用品リース・術前PCR検査など諸々込み825,000円)

費用は、ここ数年働きながらコツコツ貯めたお金です。

平凡な会社員の懐には結構な痛手ですが、今後の人生のためには必要な出費だと思いました。

SRS本編①手術当日まで

手術前日までは、予約を取った時にもらった各種書類に記入を済ませておくくらいで、特に注意点はありませんでした。(一応健康体だしそれもそうか)

コロナにかからないよう、あまり不特定多数の人と接触しないように気をつけたくらいでしょうか。

前日は、13時に指示された下剤を飲みますが、比較的優しいもので安心しました。
飲んで8時間後くらいに便意が来て1回、次の日の朝に1回トイレに行きました。(激しい腹痛や吐き気などはなく、軽く下す程度でした)
お腹を下しやすい体質なので下剤に苦手意識があったのですが、ひとまず何事もなくて安心しました。

あとは、夕食は消化に良いものを19時までに食べる、というくらいだったので、特に辛さは感じなかったです。(ただ、これから手術翌日の昼まで41時間絶食になるので結構空腹感はありました)

水分は手術当日の朝8時まで飲めます。(水かお茶)

また、手術の時に必要な物をリュックにまとめておきました。
自分は寝巻きや日用品(箱ティッシュや洗面用具など)をリースしていたので、最低限しか持って行きませんでした。
大体下記のような感じです。

  • 下着3セットくらい(少し多めに持っていくと安心)→パンツはゴムが緩いもの推奨

  • スリッパ(ディズニーランドホテルのアメニティ)→特に指定はなかったのでテンションが上がるもの

  • 歯ブラシやデンタルフロスなどデンタルケア用品(虫歯になりやすいので自前のもの)

  • 生理用ナプキン(夜用と軽い日の昼用の2種)→夜用1セットで十分でした

  • 替えのマスク

  • 携帯の充電器

  • 小銭入れ(クレジットや銀行のカードなどは入院手続きが終わったら親に持って帰ってもらいました)

  • 入院時に必要な書類各種

自分は術後、発熱で悩まされることになったので、うちわと熱さまシートはあっても良かったなと思います。

SRS本編②手術当日

家〜手術前まで

朝は7時に起床、当日朝にシャワーを浴びると良いとのことだったのでシャワーを浴び、8時に自宅を出ました。

親の車で病院に向かい、9時に受付、そこからPCR検査を受けました。(鼻に突っ込まれるタイプ。涙が出た)

待合室でボ〜ッと待っていると、20分くらいで陰性の結果が出たので、入院手続きを済ませて病室へ。(入院保証金などはなく、費用はこの時点で全額支払いました)

病室は一番グレードの高い個室で、テレビや洗面台、トイレ付きでした。

手術前の書類に個室であることが書かれていたのでそこは心配していなかったのですが、思った以上に病室が綺麗でしっかりしていて、今回初めて入院生活を送る自分としてはとても安心しました。

看護師さんから病院でのコロナ対策(病室の外ではマスク必須ですとかそんな感じのやつ)の説明を受け、麻酔の同意書などを渡します。

それから、腹腔鏡手術の準備として必要な「臍の掃除」を行うのですが、自分で事前にやった掃除では足りなかったようで、看護師さんに掃除してもらいました…。(ベッドに横たわって臍を掃除されている自分シュールすぎた)

その時点で10時くらいだったのですが、ここからまさかの手術まで放置…。(浣腸とか検査があるのかと思ってましたがそれも特になし)

とりあえず寝巻きに着替えて、やることも浮かばなかったのでEテレをつけつつ、ベッドで昼寝してました。

【追記】麻酔医の先生が色々確認や説明に来てくれたことをすっかり忘れてました。先生、ごめんなさい。

13時に手術室へ

事前の案内用紙には「正午ごろ手術」としか書いていなかったのですが、看護師さんからの「13時頃手術になると思います」という連絡通り、13時に呼ばれました。

手術までの間時間がありすぎたせいか、この時点ではあまり緊張していませんでした。(これから手術だという実感がなさすぎた)

看護師さんと一緒に、徒歩で手術室まで向かいます。

手術室のホール?みたいなところで母と別れ、麻酔医の先生とスタッフさんに促されるまま手術室へ。

手術室は全体的に白っぽくて思っていたより冷たさは感じなかったですが、色んな機械が置いてありやはり異様な雰囲気…。
ここでようやく「これから手術なんだ」と実感し、緊張が高まりました。

麻酔医の先生に促され、上半身裸になり給食帽のような帽子をかぶってベットに横になります。

心電図やらパルスオキシメーターやら色んな管にテキパキと繋がれていきますが、「緊張してますよね〜そうですよね〜」とド緊張する自分に優しく声をかけてくれる先生やスタッフさん。

点滴の針も手の甲に刺されましたが、意外にもあまり痛くありませんでした。(胸オペの時は割と痛かった記憶)

「マスクをして吸ってもらうんだけど、すぐ寝ちゃうから少しだけ頑張ってね」と言われたので、ああドラマとかで見る吸うタイプの麻酔だ〜とか思っていたら…。

なんとマスクをつけられる前に意識が消失しました…。

「点滴のところから冷たい感じがするかも」なんて言われた気もしたのですが、もうここらへんは記憶が曖昧です。

山場は術後18時間(個人の感想です)

後から母に聞いたところ、15時過ぎくらいには手術が終わっていたそうなので、手術時間は2時間程度でした。(事前には2〜3時間程度と聞いていました)

麻酔から目覚める瞬間?の辺りは、色んな夢のダイジェストみたいなものを見ていた気がします。

まだ半覚醒くらいの時に病室に戻され、看護師さんや先生に色々話しかけられた(「気持ち悪くないか」等)のですが、聞き取れるものの声を出すことができず、全て首を振って答えていたと思います。

病室に戻ってきた時の状態はこんな感じ。(医療機器の見た目などは想像で描いてます)

たくさんの医療機器に繋がれていました

心電図、点滴、酸素マスク、尿道カテーテル、血栓予防のマッサージ機?など、とにかく色んなものに繋がれていましたが、腹部のドレーンなどはありませんでした。

術後は麻酔でぼんやりしてしばらく眠れるんだろうなと思っていたのですが、正直な話、傷が痛んで眠れなかったです…。

看護師さんに「最大を10で表すと痛みはどれくらいですか」と聞かれたので「8」と答えましたが、「手術の時に痛み止めは使っているから、夜22時頃までは追加できない」との悲しいお知らせ…。
(じゃあ聞かないで〜!!!!!と叫びたくてもそんな元気もなく)

酸素マスクもゴムが変にキツくて息苦しいしずれるし非常に不快で、手術直後はしばらくゾンビのように呻いていた記憶しかないですね。

それでも、18時(覚醒から2時間後)には酸素マスクが取れ水も解禁になり、傷も痛いですが呻くほどではなくなったので、そこからはひたすら眠くなってうとうと→痛みで起きる、の無限ループ…。
腰が痛くなるから姿勢を変えてみてね、と言われたものの、色んな管に繋がれている上に傷が痛いので、ロクに寝返りは打てませんでした。
ベットの柵にしがみついて何とか腰を浮かせる程度で、それ以上は怖くてできません。

そんな状態で朝までひたすら時間が過ぎるのを待ちました。

個室だったので夜中ずっとテレビをつけていられたのは本当に助かりました…。
スマホも術後すぐに持たせてくれるのですが、いじる気力すらない時もあるので、ただ眺めていればいいテレビが暇つぶしとしては最適だと思います。

あと、これは自分だけかもわからないのですが、痛み以外に術後の発熱が結構あった(38度くらい)ので、そのせいでひたすらに暑いのが結構しんどかったです。(みかねて看護師さんが氷枕をくれました)
うちわがなかったので、書類を入れていたクリアファイルで仰いで凌ぎました。

22時に夜勤の看護師さんに鎮痛剤を点滴してもらい(劇的に効いた感じはしなかったのですが無いより全然マシ)、その後も定期的に尿道カテーテルの中身の回収だとかで何回も様子を見にきてくれました。

暑くて窓を開けていたのですが、真冬の夜中に窓を開けているので看護師さんには毎回「窓は開けたままでいいですか?」と確認されていました…。

SRS本編③手術翌日

少しずつ体が自由に

朝までずっとうとうとしていたわけですが、9時ごろ看護師さんから「自分でお手洗い行けそうなら尿道カテーテル外しましょうか?」との提案が。

え?まだ全然傷も痛いし、ロクに寝れてないのに歩けるんか?という不安に駆られましたが、1秒でも早くカテーテルから自由になりたかった自分は考えるより先に「お願いします」と口走っていました。

尿道カテーテルを抜く感覚は言い表せない気持ち悪さと若干の痛みがあるので本当に苦手なのですが(多分好きな人はいない)、一瞬耐えれば終わるので深呼吸をして気を紛らわせていました。

尿道カテーテルが外れ、一緒に心電図と足のマッサージ機を外してもらい、点滴だけになりました。

これで大分体が自由になったので、精神的な余裕も少し生まれました。

その後は、点滴の管があるので、看護師さんの手を借りて手術着からリースの寝巻きに着替えますが、起き上がったら頭がクラクラして少し気持ち悪くなりました…ずっと寝ていたので当たり前ですね。

パンツはカテーテルを抜いた後にT字帯から履き替えたのですが、その際にナプキンを当てた方がいいとのことで、2種類持って来ていたうちの小さめの方を当てたのですが、これは正直間違いだったので、SRS受けられる方がいましたら「夜用」など大きめのものを当てることをお勧めします…。

陰部からの出血量が多かったわけではなく、むしろ想像よりも全然少なくて、ナプキンに擦ったような血がつくだけだったのですが、何しろ普通のパンツにナプキンを当てただけだったので動くとズレやすく、結局広範囲に血がついて汚れてしまいました。

後々の洗濯のことも考えて、大きいナプキンがあると安心です。

着替え終わったらしっかりと歩行の練習をするのかと思いきや、その後は特に何もなく錠剤の痛み止めを手渡して看護師さんは帰って行きました。

初回の歩行ってあの着替えた時に立ちあがったヤツで終わり…?と若干引っかかりはしたものの、着替えで体力を消耗したので深く考えず横になって休むことに。

正直まだ水を自分で買いに行く体力もなかったので(自分で買えるようになって気づいたのですが病室から談話室までが地味に遠い)、しばらくしてまた来た看護師さんに買ってきてもらいました。

そこからはまたテレビを見ながら、うたた寝をしていました。

念願の昼食

12時になると、ついに術後初めてのご飯が運ばれてきました。
7分粥だと事前には聞いていたので、お粥とゼリー、とかそんな感じなんだろうな…と思っていたら、大間違いでした。

ご飯は確かに7分粥でしたが、他にもおかずが3品と暖かいお茶がついていました。
しかも全部美味しくて、ちょっと感動したレベル。
美味しいのですが胃がびっくりしてしまうので、できる限りゆっくり食べました。(元々少食なので完食はできませんでした)

食事が解禁になって喜んでいたのも束の間、食事によって腸が動き出したのか、今度はガスが溜まるようになって結構しんどかったです。(退院した今も悩みのタネです)

傷の痛みや体力と相談して積極的に動けそうな人は、部屋の中を歩いたりすると腸が動いてガスを排出できるので、少し頑張ってみてもいいかもしれません。

手術翌日の日中はまだ痛みもほどほど強く、トイレに行くくらいで、それ以外で立って歩くことはほとんどありませんでした。

余裕が出てきた夜

日中に動く気力が出なかった自分でも、夜になるにつれ少しずつ元気が出てきました。

錠剤の鎮痛剤も飲みつつですが、夕食後に談話室まで歩いて自販機で水を買いました。

よろよろと手すりにつかまりながら歩いていましたが(この日の点滴はもう終わっていたので点滴スタンドは不要でした)、忙しそうにかけずり回っている看護師さんや、別の病室の患者さん、談話室で神妙な面持ちで電話をしている人などをみて、やはり人が集まる場所には人の数だけ様々な人生があるのだと、少し感傷的な気分になりました。

部屋に戻って、好きなYouTuberの動画(最近のイチオシはKevin's English Room)を見たり、テレビを見たりするうち1時間ほど寝落ちしてしまったので、電気やテレビを消して本格的に眠りました。

3時間ごとに目は覚めましたが、気づいたら朝7時になっていました。

SRS本編④手術後2日目(退院日)

手術後からずっと体温が下がらず、手術翌日の夜も鎮痛剤(解熱作用あり)を飲んで37.9度とかだったので、主治医は「もし明日の朝下がらなくて、体調も良くないようだったら退院延ばそうか」と言っていましたが、朝測ったら36.6度。

無事に予定通り退院することが決まりました。

朝食を食べてから、できる限り自分で退院の準備をしましたが(着替えや荷物の整理など)、格段に歩けるようになったことにちょっと感動しました。

次回の外来の日を決め(手術から約1ヶ月後。採血と採尿、傷の確認など)、診断書を貰いました。
診断書は、「性適合手術を受けたので、生殖機能は永続的に失われています」というような内容で、戸籍の性別の変更に使えそうなものでした。

母が迎えにきたので、駐車場までゆっくり歩いて退院。
天気は良かったのですが、ひたすらに風が強くて寒かったです。

入院中は食べれなかったので、帰りに病院近くの美味しいパン屋でパンを買って帰りました。

SRS本編⑤まとめ

以上が、自分がSRSを予約して、手術を受け、退院するまでの大まかな流れです。

入院中に印象に残ったのは、傷の痛みや発熱のしんどさもありましたが、それ以上に、先生や看護師さんの親身な対応や、食事の美味しさ(食い意地)、静かな病室でゆっくり休めたことなど、今思い返すとポジティブな思い出が多い気がします。

また何より、今こうして何事もなくSRSについて執筆していることに達成感すら感じています。

おわりに

予想以上に長くなってしまったので、退院後の療養についてはまた後日まとめることにしますが、以上がSRSの大まかな流れと、体験談になります。

もちろん手術ですから、痛さや辛さはあるのですが、受け終わった今からすると清々しい気持ちで、後悔は一切ないです。

これから戸籍の変更もするので、それが終わったらもっと今回のSRSの恩恵を実感するのではないでしょうか。

これからSRSを受ける人、検討している人の参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?