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台湾ワーホリ🇹🇼1ヶ月目のまとめ

ワーホリで台湾の台北に滞在中の、アラサーノンバイナリーのタックです。

早いもので台北に住み始めてから1ヶ月経ったので、その間に起きたことや感じたこと、また、日本人として、ノンバイナリーとして、そして一個人として台湾について思ったことを備忘録的に書いていきたいと思います。

おすすめスポットなどは別の機会にまた書いてみたいと思っているので、今回はどちらかというと台湾に住んでみたい人には参考になる内容かもしれません(多分)。

簡単な自己紹介

  • 1994年生まれ、千葉県出身

  • 物心ついた時から性別違和があり、現在は戸籍を男性に変更したがノンバイナリーを自認している

  • WEBコーダー(WEBデザイン勉強中)

  • 特技は絵を描くこと

  • 台湾や香港の映画、音楽が好き

  • メンタルも体も弱めで体調不良になりがち

なぜ台湾なのか

大学の第2外国語で中国語を選択していたものの、そもそもスペイン語の抽選に漏れて第2希望の中国語になっただけで、あまりモチベーションが高く無いまま惰性で授業を受けていた私。

ただ、ある時気まぐれで参加した、語学研修で大学に来た留学生をサポートするボランティアで多くの台湾人学生と出会い、そこから台湾のことを知って、テレビ番組や音楽を楽しむようになってからは、台湾に行ってみたい気持ちが強くなっていきました。

そこから、2週間の語学研修(台北)と1年の交換留学(高雄)に参加し、どちらもとても充実した日々を送ることができたため、最終的には「いつか台湾に移住したい!」と思うほど台湾が好きになりました。

その後は一度日本で社会人になりましたが、再び台湾に行きたい、という気持ちが消えることはなく、それを人生の目標として日々の仕事を頑張っていましたが、いよいよワーキングホリデーの年齢制限まで時間が迫っていたため、昨年末ごろに仕事を辞め、在宅の仕事で食い繋ぎつつ準備をし、今年の8月末に台北にやって来たわけです。

というわけで、台湾を選んだ理由は単純に「台湾が好きだから」です。

中国語を絶対身に付けたいという強い熱意があったわけでもなく、海外で経験を積んでキャリアに活かしたいというわけでもなく、ただ単純に、台湾の推しが生まれ育った国で暮らして、かつ推しの言ってることが分かるようになったら最高じゃん?というオタク心が5割、留学してみて楽しかったなという思い出5割から、台湾を選びました。

要するに、そもそも他の国は選択肢になかったということです。

なぜワーホリなのか

留学するためにはビザの種類がいくつかあるわけですが、今回はワーキングホリデービザを選びました。

ワーキングホリデーは申請の条件が他のビザよりも簡単で、言ってしまえば年齢制限(申請時に30歳以下であること)をクリアしていれば誰でも申請でき、聞くところによると台湾は大体の年で定員割れしているそう。

他には、語学学校での勉強をメインとした停留ビザがありますが、ビザの延長に語学学校での成績が必要になったり、アルバイトがすぐできない(一定期間が経てば条件付きで可能にはなります)など何かと不自由なため、今回は選びませんでした。

ワーホリ先で働きたい人、働かずに1年遊びたい人、もしくは、目的は決まっていないけどとりあえず1年くらいの滞在を予定している人(自分はこれ)、など、幅広い需要に応えてくれるのがこのワーホリビザだったので、年齢制限をクリアしている今のうちに使っておこう、という魂胆です。

交換留学の時(多分停留ビザ)と違って健康診断も各種予防接種も義務ではなかったので、留学エージェントに相談した際には、大体出発の1ヶ月前に申請しても間に合うなんてことも言ってました。

(とは言っても何もしないのも不安なので、いくつか予防接種をしてから渡航しました。渡航までの準備についてはまた別のnoteで)

年が若い人はまず停留ビザで語学留学して、また行きたくなった時に再度ワーホリビザを申請するといいのではないでしょうか。

今回の台湾ワーホリの目的

前述した通り、交換留学を終えてから約7、8年、台湾にまた来たいとずっと思ってきました。

そして、ワーホリ中に仕事を探してそのまま移住しよう!と、今年の2月まではそう思っていました。

でも、今年の2月、母方の祖母が亡くなった時、その考えが少し変わりました。
母方の祖母は、自分にとって本当に大事な人でした。でも、最後まで心から寄り添うことができなくて、もっとこうすればよかった、もっとできることがあった、とひどく後悔しました。

そして、じゃあ両親や兄弟に助けが必要な時、自分が台湾にいたら?すぐに駆けつけたり、頻繁に会いに行けないとしたら?そう考えると、祖母の時のように後悔するような結果になってしまうのではないかと、怖くなりました。

もちろん、どれだけよくやったとしても、後悔することはあります。
台湾に住んでいなくても、家族の近くにいたとしても、手を尽くせない場合もあります。

でも、そういう意味では、自分の人生は「自分一人の人生ではない」のだと感じ、「自分が後悔しないために」、奔放な人生を考え直すようになりました。

ただ、台湾にもう一度行きたい気持ちは変わらなかったので、全ての決断をこのワーホリに委ねることにしました。
1年また台湾で生活してみて、本当に心から移住したいと思ったらそれから決断を下せば良いや、と、今は一旦悠長に構えることにしています。

なので、今回のワーホリの目的は「移住するか否かを決める」と言えるのではないでしょうか。

あと、サブの小さな目標として「中国語力を向上させる」のはもちろんのこと、今回は「台湾のセクマイについてフィールドワークをする」というのもあります。

今後は、セクマイの集まりやレインボープライドに参加するつもりなので、日本との違いなどについてまたnoteにまとめられたらと思っています。

1ヶ月暮らしてみて

今回の「移住するか否かを決める」という目的に照らしてこの1ヶ月を振り返ると、まだなんとも言えない、というのが正直なところです。

後述するように、好きなところも苦手なところもありますが、それは日本や他の国に住むのも同じことで、そういう好き嫌いを考慮しても移住した方が自分にとって良いと思えるかどうか、が重要だと思うのですが、正直今のところは「移住したさ」50%、「帰りたさ」50%だと思います。

まだ1ヶ月では生活に慣れるのに精一杯で、特に大きなチャレンジもしていないと思うので、今後色々アクションを起こしてみてその結果を見てから、という感じでしょうか。

台湾の好きなところ

食文化が自分に合っている

台湾旅行といえば、台湾グルメ!というほど、台湾=美食の国というイメージを持つ方は多いと思いますが、個人的には台湾と日本を比べると、台湾に軍配が上がります。(ただ、日本では普段自炊しているため、ここでは外食した場合を比較します)

まず、外食にかかる費用は日本よりはるかに安いです。自分は大体多くても一食100NTDかからないので、日本での外食の半分以下で食事ができます。

また、ローカル客向けの食堂や小吃店では、例えば、好きなおかず+スープ+白米など、少量のメニューを組み合わせて注文できるため、食べられない量の一品料理やセットメニューがドカっと出てきて困る、なんてこともありません。

そして、何より「美味しい炭水化物」が多いというのが、なんとも罪深いというか…。自分のように胃腸が弱い人は、脂質やタンパク質よりも消化に優しい炭水化物を欲しがる傾向があるそうですが、自分はまさにそのタイプで、台湾料理の中でも炭水化物メインのものを好んで食べています。(涼麺,蛋餅,飯糰,麵線など)

体にいいかどうかは一旦置いておきますが、海外生活を送っているにしては今のところ胃腸のダメージが少ない気がするので、これは台湾ならではではないかと思っています。

スイーツも、豆花や雞蛋糕,芋圓,麻糬など、日本でいう和菓子のようなものがたくさんあるので、バターや生クリームがたっぷりな高脂質のスイーツが食べられない自分にとっては非常に喜ばしいです。

ただ、私は貧乏舌なので大体何食べても美味しいと言っているので、全てがお勧めできるというわけではないというのは強調しておきます(汗)。

よく行く涼麺屋さんの涼麺と味噌汁のセット

人の目を気にしなくていい

台湾人は、他人にどう思われるかをあまり気にしていないように見えます。だから、洋服も涼しさ重視であまりオシャレではないし、女性のメイク率もあまり高くないし、道端や公園でご飯を食べることにも抵抗がない。

日本では一人で何かをする時どうしても人の目が気になるのですが、台湾に来てからというもの、一人でのご飯や買い物は余裕だし、洋服は少しシンプル(単純にたくさん持ってくるのが面倒だったのもありますが)になったし、買ったものを適当な場所で食べることもよくあります。

日常生活における変な緊張感がないので、東京にいる時よりもリラックスできているような感覚すらあります。(もちろん後述する苦手なものでイラッとすることはありますが)

でも、なんとなく猫カフェは友達と一緒に行きました。結果的にカップルと友達連れしかいなかったのでよかったです…。

自然いっぱいの公園

テレビ番組が面白い

と言っても基本的にバラエティ番組を観ているのでその話に限るのですが、番組のロケやセット、キャスティングなどにしっかりお金がかかっていて、内容も豊富で見応えがある気がします。

特に最近好きで見ているのが『綜藝新時代』という番組です。
タレントが台湾(時折海外の時もあります)の各地に行って、その土地の文化や特産品などに触れるというもので、台湾に住むいち外国人としては、中国語の勉強にもなるし、台湾の土着の文化などについても気軽に学ぶことができるし、まさに一石二鳥ということで、時間が合う時は観るようにしています。

他にも『娛樂百分百』『世界第一等』『WTO姐妹會』など面白い番組がたくさんあるので、ご興味がある方はぜひYouTubeで検索してみてください。

推しが生まれ育った国

海外に推しがいる人はわかってくれるかと思いますが、好きなミュージシャンや俳優も今は芸能人として都会でキラキラとした生活を送っているように見えますが、小さい頃やデビューする前は一般人の自分と同じように、狭い小吃店の硬い椅子に座って麺を啜ったり、テイクアウトのために細い道で通行人の邪魔にならないよう列に並んでいたのかと思うと、グンと親近感が沸くものです。

また、もちろん台湾人の推しは台湾が主戦場ですから、台湾にいると何かとコンサートやサイン会に参加する機会に恵まれますので、その点だけはどうしても台湾に勝てないと思います。まだ日本に入って来ていない人たちにも会いに行けるし、彼らがプロデュースするアパレルショップやカフェにも行き放題。

推し活が人生の重要な位置を占めている人は、ぜひ推しが生まれ育った国や街で一定期間暮らしてみることをお勧めいたします。

(ただ、今のところ最推しは海外を飛び回っており、過去の留学を合わせても1度も見る機会に恵まれていません。しかも現在は香港在住。悔しい…)

五月天の阿信プロデュースのSTAY REAL

台湾の苦手なところ

中性的な人がいなさすぎる

なので、自分のように中性に寄っている見た目の人間が台湾に突入すると、十中八九ミスジェンダリングされるのでお気をつけください。

台湾では、お客さんに話しかける時など、ほとんどの場合見た目の性表現によって呼び方が変わります。(男性には「先生」、女性には「小姐」など)
日本だったら「お客様」とか、いわゆる「they / them」的なジェンダーを限定しない呼びかけができるのに、ほんとんどの場合、呼び手の判断によってどちらかで呼ばれます

この1ヶ月で自分は、小姐と先生が6:1の割合で呼ばれましたが、この結果には正直驚いて(もっと言えば絶望して)います。

今回のワーホリは戸籍の性別が変わって初めての来台だったので、自分が台湾でパスできるかどうかについては行ってみないとわからない、という状態でしたが、初日に3回「小姐」(そのうち1回に至っては「妹妹(小姐より若い女の子に使う)」)と言われたので、初日の時点で「お前は台湾では男性パスできない!」という洗礼を浴びせられたわけです

こういう時、言い返すべきなのかいつも悩んでいます…。特に自分が複数回訪れているお店については、ちゃんと認識してもらいたい気持ちがあるのですが、何せ中国語もまだ流暢と言えるレベルではないため、失礼にならないように伝えられる自信がなく、毎回嫌だなと思いながら黙ってしまいます。

日本だと多分ナンパかテーマパークでしか「お兄さん」「お姉さん」という呼びかけをしない気がするので、出会い頭にミスジェンダリングされる機会は台湾に比べてはるかに少ないような気がします。

ノンカフェインのお茶が少ない

小さなことですが、お茶大国台湾、なぜかノンカフェインのお茶が日本に比べて非常に少ないです。

夕飯後にドリンクスタンドでお茶を買う台湾人をよく見かけますが、みんなカフェインで寝れなくなったりしないんでしょうか…?
自分はペットボトルのお茶ですらてきめん寝つきが悪くなるので、夕方以降はカフェイン入りのお茶やドリンクは飲まないようにしているのですが、それでも飲みたくなる時があり、日本であればノンカフェインのお茶がたくさんあるのでそれで満足していたのですが、台湾ではあまりノンカフェインのお茶がなく、ノンカフェインのものはありますか?と聞くと、ほとんどがジュースなどのそもそもカフェインが入っていないものを勧められます。

違うんだ…ノンカフェインの「お茶」が飲みたいんだ…。

あと、うっかりすると砂糖入りのお茶を買ってしまうので、そこも注意が必要です。
必ずカロリーの欄が「0」であるか確認してから買うようにしています。

こんなにたくさん売ってるのにね…

清潔感では日本に勝てない

正直なところ、日本が綺麗すぎるのかもしれません。
その環境で生まれ育ってしまったから仕方ないのですが、とにかく道やお店、トイレなどの汚さが非常に目につきます。

もちろん場所によりますが、なんでこんなところに!?と思うようなところにゴミが捨てられていたり、ここで飯を食えと…?と言いたくなるようなお掃除具合のお店があったりします。

正直これについては交換留学の時点で気づいていたので、今回は汚れても良い服 or 汚れが目立たない服しか持ってきていません。

また、この清潔感は場所に限った話ではなく、正直、人にも言えると思います…。

わかります、台北はものすごく暑いし湿気も高くて非常にベタベタします。でも、メガネや髪が汗でベタベタのまんま、お店や電車で近くに寄られると思わず避けたくなってしまいます。

また、オブラートに包まずいうと、食べ方が汚い方も多い気がします。日本人は麺を啜る!と言われがちですが台湾人も普通に啜っている気がしますし、何よりいわゆるクチャラーが多いのがどうにも耐えられなくて、一人で食事する時はイヤホンを持ち歩いています。

InstagramかYouTubeか忘れましたが、「日本人は台湾人の咀嚼音に耐えられない」と触れている動画があり、やっぱり自分だけが思ってたんじゃなかったんだなあ、と…。

もちろん台湾ではこちらがマイノリティのため我慢しますが、その我慢にもいつか限界が来るでしょう。

虫が多い

もうこれは亜熱帯・熱帯気候ですから仕方ありません。仕方ありません、が…もっと言えばさっきの「清潔感」を改善すればどうにかできる虫もいると思います。(害虫類は特に)

正直、夜中の台北の街中はバイオハザードよりも怖いです。
思い出すのも嫌なので詳細は書きませんが、みんなが嫌いなヤツがたくさんうろうろうろうろ。
旅行者でも長期滞在者でも、夜遅くなったらできるだけタクシーで帰りましょう

台北は想像よりかなり狭くて、一駅二駅なんて簡単に歩けてしまうので、日本と同じ感覚で「ちょっと風に当たってゆっくり歩いて帰ろう♪」なんてやってしまった日には痛い目を見るかもしれません。

思い返してみると、交換留学の時は寮が大学の裏の山の上にあり、歩いて帰るのは骨が折れるということでしょっちゅうタクシーに乗っていたので、あまり夜中の道を歩いたことがありませんでした。

今は駅と大学から近いところにアパートを借りているため、大体の場所から歩いて帰れるし、歩くのが結構好きなので日中は意味もなくいろんな場所を歩いてみるのですが、確実に20時前には家に帰っています。

虫が苦手な自分からすると、この点については圧倒的に日本が勝っています。
もちろん日本にも害虫はいますが台湾ほどではないので…。

台湾だから、というわけではないけれど…

これは完全に愚痴でしかないんですが、台湾人、日本人、またその他の国の人との会話で、小さなモヤモヤが確実に蓄積されつつあります。

例えば、語学学校では、必ず「自分の事について話す」または「自分の考えを話す」機会があります。

特に最近の授業では、家族や恋愛・結婚、子供を持つことついて話すタイミングがあったのですが、今の自分の状況や理想について聞かれることもあり、セクマイの人間としては回答に困るというか、どこまで本当のことを言おうか悩むことも多く、小さいですが確実にストレスになっていると思います。

ただ、語学学校とはいえコミュニケーションの場でもありますから、あまりに埋没しようとして嘘を言ってもしょうがないのでできる限り本当のことを答えるようにしていますが、もちろんトランスであることや性的指向のことは話していない(話す勇気もない)ので、何を話しても地に足がついていないというか、かなりふわっとしたことしか言えないため、毎回こういうタイミングが訪れるたびにモヤモヤします。

また教科書や例文の中に、男女の恋愛を「普通」とするような内容や、パートナーがいるのが「普通」でいずれ結婚するのが当たり前、子供は作るべきだというような、あまりに保守的な内容が出てきたりするので、毎回白目を剥きつつ、あくまで教科書だからと割り切ってやり過ごすようにしています…。

これは正直、日本だから、台湾だから、というわけではなく、台湾に来てから良くも悪くもたくさんの人と関わる機会があるため、自分と合わない考えや習慣に出会うことが増えた、ということだと思いますので、あまり深刻に受け止めないでスルーできるようになりたいです。(希望)

印象深かった出来事

1日に2回も阿北(おじさん)に絡まれた日

同じエージェントを通して台湾に来ている日本人の人たちと出かける道中、MRTの駅で、我々が日本人だとわかるや否や日本語で話しかけてきたおじさんがいました。
出身地を尋ねられ答えるとほぼ全ての都道府県の漢字を完璧に指で壁に書き、自分はこんな日本に詳しいんだ!とアピール。
今年の甲子園はどの高校が勝ったとか、日本人ですら知らない人は知らないことまで話していたので、本当に日本が好きで、きっと日本人に出会ったら毎回同じように話しかけているんだろうなぁ。
好意で話しかけていることはわかったので、なかなか振り切るのに苦労しました。

その後、台北駅の大きなホールで座って休んでいた時、一人のおじいさんが何やら中国語で話しかけてきました。(おそらくホームレスの方)
「お前、女子かと思ったわ!」とかなんとか言ってきたので内心「はっ倒すぞジジイ」と思いながら、台北駅のからくり時計(時間になると動く)を見ろだの、俺の宝物(アクセサリーや宝飾品)を見ろだの、かれこれ1時間?それ以上?やたらと絡んできて、最初はただ、「日本人に台湾の良いものを持って帰ってもらいたい」という言葉の通りだと思って愛想良くしていたのですが、あまりにしつこいのでこちらも段々うんざりしてきて、最後は逃げるように台北駅を離れました

話しかけるのが悪いというわけではないです。
実際、交換留学の時、高雄の雑貨屋で買い物をしていたらに台湾人の女の子に話しかけられ、その後一緒に食事したり、台南への日帰り旅行に行ったこともあります。

ただちょっと、しつこいかな…。

偶然見つけた世界宗教博物館

台湾に来る少し前から、伝統的な宗教(キリスト教や仏教、イスラム教など)というものに興味を持ち始めた私ですが、ある日、光南という雑貨屋に行くために頂溪駅に行った時、突然の大雨に見舞われました。

どこかで雨宿りした方がいいか…?とあたりを見回すと、偶然「世界宗教博物館」と書かれた道路標識を発見。
運よく、雨宿りもできそう、かつ行ってみたい場所を見つけたので、15分くらい歩いてびしょびしょになったものの、なんとかたどり着くことができたので、学生割引を使って常設展のチケット(180NTD)を買い、中に入りました。

常設展では、主要な宗教の歴史や関連する物品の展示がされており、まさに初学者の自分にとってはうってつけで、言語は中国語と英語のみでしたが、平日の昼間ということであまり人もおらず、じっくり観て回ることができました。

また、所々にいるスタッフさんが時折展示の説明をしてくれたりととても親切でしたし、各展示物につきA4一枚くらいの資料が無料で配布されているので、持って帰ってじっくり勉強することもできます。

適当に街を歩いていて、偶然こういう良い出会いに恵まれると嬉しいですね。

神道のエリアは実家のような安心感がありました

推しのイベントで心は充実、体は疲労困憊

台湾に来る前から好きだったミュージシャンが参加しているユニットのイベントがあるというので、観れそうだったら観てみるか、くらいの軽い気持ちで会場に行ったら意外と場所の確保が簡単そうだったので、イベント後のサイン会に必要なCDを1枚買って、クソ暑い屋外で日傘を差しながら久々の「地蔵(ディズニーオタク用語で長時間同じ場所に留まってショーやパレード待つことを指します)」をしました。

CDの物販が14時から、イベントが16時から、ということで、13時半には最寄駅に到着していたと思うのですが、イベントが終わってサイン会が終わって時間をみると20時半。
大体7時間真夏の屋外にいたわけですが、この日は昼ごはんを食べるタイミングがなく朝ごはんとペットボトルのスポドリしか摂取していなかったので、よく倒れなかったなと今でも思います。

ただ、イベントの開始を待っている間も普通に演者がリハーサルとしてステージに上がってきて、歌ったり、ファンサをしてくれたので、待ち時間が退屈でなかったのは非常にありがたかったです。

サイン会でも推しと直接言葉を交わすことができて、「中国語を勉強してよかった!」と心から思いました。

交換留学の時もサイン会付きのイベントに行ったことがあるのですが、何をどう話せば良いかわからなくなるのが怖くて、サイン会は参加せずに帰ったことがありました。

その時から比べると、大きく進歩できたんじゃないかと思います。

台北で男性ホルモン注射にチャレンジ

保険なしで男性ホルモン注射を打ってくれる病院がないか探し、先日無事に打ってもらうことができました。
台湾での初病院&初ホルモン注射チャレンジ大成功です。

詳しい内容はこちら。

骨髄バンクのドナー登録に連れて行かれる

とある雨の日、家に帰ろうと信号を待っていたら、青いベストをきたボランティアの阿姨(おばちゃん)が熱心に何かを説明してきました。

「血」という字が目に入ったので、ああ、献血か、と思い、何やらここから近くに会場があり、車で送ってあげるから献血しないかということで、どこからともなく現れた車に半ば強引に乗せられ、大きなホールのような所に連れて行かれました。

一応、中国語を勉強中の外国人だということは伝え、身分証があるなら大丈夫だということで、前から興味あったしやってみるか、という気持ちで向かったのですが、何やら着いた途端、「外国人?パスポートある?」と割と厳重な身分確認を求められたので、不思議に思って詳しい話を聞いたところ、いわゆる骨髄バンクのドナー登録の会場でした。

骨髄バンクはあらかじめドナー登録をしておいて、適合する患者さんとマッチした場合は、面談や同意書への署名を経て患者さんに骨髄を提供する流れになるため、もしマッチした場合に台湾国内にいない可能性が高い外国人が登録してもあまり意味がないとのことだったので、その日は骨髄バンクに関する資料だけ貰って帰ることになりました。

「日本にもあるはずだから、ぜひ帰ったら日本でドナー登録してね」と言われたので、帰宅してから貰った資料を見たり、日本語で骨髄バンクについて調べてみました。

正直今まで骨髄バンクのドナー登録について考えるきっかけがなかったので、ここで知れたのも何かの縁だと思い、帰国したらドナー登録してみようと思います

貰ったチラシ

今後の目標とまとめ

いろんな戸惑いと喜びに満ちた1ヶ月目でしたが、2ヶ月目からはもっと地に足の着いた生活をしたいと思っています。

初めから最初の1ヶ月目は何の心配もせず遊んでいいという風に決めていたので、何も気負うことなく(とは言いつつ、ホルモン注射やお金のことなど心配は絶えませんでしたが)気ままに生活していましたが、2ヶ月目からは、アルバイトを始めるとか、友達作りを積極的にするとか、もっと新しいことにチャレンジしてみたいと思っています。

今回のワーホリの目的は「移住するか否かを決める」ですから、その判断を下すためには台湾でできるだけ色んな事を経験する必要があると思っていますし、自分の経験上フットワーク軽めにまず飛び込んでみる方がうまく行っているので、そのメンタルで頑張りたいと思います。と言いつつ、正直めちゃくちゃ面倒くさいです。何もしたくない。

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