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激変する広告業界で生き残りたいワケだが

広告業界が変化しにくい根本的な理由(さとなお.com)
さとなおさんの10年前の記事。
当時はまだその萌芽が見えてきたところだったが
電通や博報堂といった広告大手や一部大手メディアは、
従来型広告人とテック系広告人の割合が逆転しつつあるように見える。
もう広告は「変化しにくい業界」ではなくなっている。

まして電通デジタルやDAC、CCIといったデジタル系広告会社はそういう広告人がほとんどだろう。
一方で割と大きい会社でも、従来型がメインストリームのままというところは決して少なくないので、過渡期だなと思う。
中小だと、従来型とテック系はもはや別の産業のように見える。
従来型かテック系か……という枠組みではないかもだけれど、コンサルティングファームと広告が相互に進出し合っていたり、広告会社(しかも総合系だけじゃなくクリエイティブ系でも)がベンチャーキャピタルみたいな機能を持って、クライアントと並走するパターンも増えてきた。世界の広告業界ランキングを見ると、WPPやオムニコムは別格としても、インターパブリックやハバスよりもアクセンチュアとかデロイト、PwCの方が上位なんだもんなあ。

弊社は音声広告制作という旧い業種の割には、デジタルやテクノロジーを積極的に導入していると思う(CM制作部門に関しては、案件の8割がなんらかの形でAIを利用している)けど、どの仕事でもどこかに従来型のつくりーそれは「勘」とか「ワクワク感」とか「グッとくる」といった余り科学的ではなく、言語化しにくいものだーを込めないと落ち着かない。

それは僕がオールドスクールだからかもしれないけれど、人間の感情や思考を全て数値化できる訳じゃないし……という感覚を信じているからだと思う。

生成AIの登場は、この過渡期の広告産業にさらなる地殻変動をもたらすだろう。あと20年現役でいるために、どう向き合うべきかは考え続けないといけない。

しかし、ChatGPTに描かせた「東京の広告人」はイメージが古くない?(笑)

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