何も無い自分

つい最近、友人に誘われて東京藝術大学の学祭に行った。
私も友人も芸大に縁もゆかりも無いのだが、なんか面白そうだし行くかということになったのだ。

1番印象深かったのが、屋外ステージでのバンドの演奏である。
私は音楽に詳しくないけれど、めちゃくちゃ上手いなぁと非常に感激した。周りの観客も拍手喝采だった。
演奏が終わるとギターを弾いていた学生の挨拶があった。
驚くべきことに、彼は日本画(だったかな?)の専攻をしているらしい。
あれだけギターが弾けて絵も上手いなんて超人かと思った。
もちろん彼に限らず、他の学生達も皆才能に溢れ、エネルギッシュだった。とても眩しかった。

世の中には魅力的なものを持っている人で溢れている。私と一緒に芸大の学祭に行った友人も、様々な魅力を持っている。

では私はどうなのだろう。自分自身で思いつくものは特に無い。

いや、世の中大多数が普通の人だよ、と言う人もいるかもしれないが、突き抜けた魅力を持つ人は結構な確率で目に付く気がする。ネットが普及したから余計目に付くのかもしれない。
そうした魅力ある人々を見ると、何も持っていない自分が嫌になる。世界に自分だけ取り残された気分だ。

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