昼寝をしたら夢を見た。子供時代に戻って野球をするというありきたりの夢だ。

一緒に遊んでいる子供たちは、皆現実では会ったこともない。 でも、一緒にいると楽しいし落ち着く。多分、夢の世界では友達なのだろう。

そんなありきたりの夢から醒め、起きてみるとなんだか不思議な感覚に囚われた。まるで夢の世界の空気感に、自分がまだ包まれているかのような感覚だ。

薄気味悪く感じてしまい、適当にテーブルの上にあった食パンを食べ、豆乳を飲んだ。そうすると、少しずつ現実世界の輪郭がはっきりしてくるような気がした。

戻ってきたんだな、と思った。時計を見ると、寝始めてから2時間半が経過していた。私は少し安堵した。

そんなの、ただ寝ぼけているだけじゃないか。寝起きで気分が悪いことなんて誰にでもあることだ。

そんな風に思う人もあるかもしれない。でも私には、現実とは全く空気感の違う世界が、夢の中にあるように感じてならないのだ。

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