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「がん」の最新治療 待って!その治療大丈夫?

何よりも、まずお伝えしたいこと。
がんの専門医として、強くお伝えしたいこと!

「がんの最新治療」って自費クリニックで、医師が謳っていることがありますが。詐欺クリニックではないですか?。本当にその治療で大丈夫ですか?
(どんなものであったとしても、主治医の先生と連絡が途絶えるような状態は、絶対にしないでください!!)

がんに効くなら、保険を通したり、研究の対象になっています!!

世界中で、がんに効く薬のために、年間何兆円とお金を使って研究しています。開発する側も必死です。もしも、効くものがあれば、すぐに見つけられて商品化の候補となるでしょう。

研究で新しいお薬を使う時は、その多くが、副作用のような何かあった場合の対処まで、きちんと設定されています。

何度も、相談を受けたことがあります。
温熱療法、免疫療法、水素水、しいたけの粉…。
ちゃんと、主治医に相談してみてください。
主治医の先生が聞いてくれそうにないなら、看護婦さん、セカンドオピニオン、なんでもいいです。ちゃんと、がんのことを診療できる先生に相談してください。

そうですよね、何を根拠に、いいかどうか判断するか?
私の場合は、
1.その治療を行っている先生が、どういう経歴の先生か。
(がんの治療を、専門の施設で、その領域を専門に、どのくらい経験されているか)
2.根拠となる英語の論文が、どれだけあるのか。
3.その治療を受けて、何かあった場合、どのような体制になっているのか。

新しいお薬や検査を、しっかりとした体制でしている病院は、「治験・臨床試験」として行っています。有名な所が、がんセンター関連ですよね。
東京では、国立がん研究センター(築地)。千葉では、国立がん研究センター東病院。愛知では、愛知がんセンター。
もちろん、どのがん種が得意。という傾向もあります。

例えば、肺がんや消化管がん(大腸や胃がんのこと)は、国立がん研究センター東病院が、世界でも有名な病院だったりします。


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