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真実はそこにある #11 「スクィーズ」②

米国テレビドラマ「Xファイル」の周辺情況について、私とチャッピー(無料版ChatGPT3.5)、ビング(Bing AI)の3人?が語る。

Xファイル #3 「スクィーズ」(Squeeze) ②

生きたままの犠牲者から肝臓を抜きとる、という連続猟奇事件の容疑者として、ユジーン・トゥームズという青年が逮捕された。

Control Question

FBIボルチモア局:(メリーランド州)
モルダーは、この青年が実は冬眠をくり返し、30年おきに犯罪をおこなう特異体質の持ち主だと考えていた。わかっている最初の犯罪が1903年であることから、実年齢は100歳以上と思われる。

ポリグラフ検査の質問中、「あなたは100歳以上ですか?」の質問がでてくると、コルトンは「That must be a control question」とコメントするが、モルダーは「僕から検査官に質問するように頼んだ」という。

「あなたはA氏を殺しましたか?」と「あなたは100歳以上ですか?」では、被験者の「いいえ」の反応はおのずと異なるだろう。
ところが、ユジーンは後者の質問のほうに強く反応した。

ビングに、ポリグラフ検査における質問例をきいてみた。


Bing AI:
以下は、ポリグラフ検査において使用される、control question, irrelevant question, relevant questionの例です。

・Control question:
「過去に嘘をついたことがありますか?」など、被検者の過去の行動や経験に関する質問がcontrol questionとして使用されます。

・Irrelevant question:
「今日は月曜日ですか?」など、犯罪に関係のない一般的な質問がirrelevant questionとして使用されます。

・Relevant question:
「この犯罪に関与していますか?」など、被検者が犯罪に関与しているかどうかについて尋ねる質問がrelevant questionとして使用されます。



検査法:RITとCQT

昔は「うそ発見器」と呼ばれていたポリグラフ検査。
現在では、ポリグラフ検査結果が裁判で証拠とされることはないという。
無実の被験者でも、質問によっては過剰に反応してしまうことがある。

かつての検査は、
・ 犯罪立証の直接的な質問(relevant question)と、
・ 事件とは無関係な質問(irrelevant question)
だけで構成されていて、その反応の違いから真偽を判断していた。
(The Relevant/Irrelevant Technique : RIT)

コルトンは、後者を対照質問(control question)と混同したのだろう。

「あなたは、A氏を殺しましたか?」(relevant question)
「あなたは100歳以上ですか?」(irrelevant question)

実はドラマの中に対照質問はあった。
「あなたは人を殺したことがありますか?」(control question)
「あなたは、A氏を殺しましたか?」(relevant question)

被験者が、過去に自分のせいでひとを死においやった経験があるなら、この質問に動揺するだろう。しかし身に覚えのない犯行なら話は別だ。

現代のポリグラフ検査は、課題をかかえながらも、この対照質問法に軸足を写しているそうだ。 (The Control Question Test : CQT)
https://liedetectortest.uk/polygraph-questioning-techniques


日本語字幕では、コルトンのコメントを額面どおりには訳していない。
理由はいくつか考えられる。
① 専門用語を短いことばで理解させることは難しいから。
② control question(対照質問)ではないから。

もし、②まで含めた判断なら脱帽である。

ユジーンは、ポリグラフ検査をパスし、逮捕の情況もいいわけができたので、捜査責任者は彼を釈放してしまう。     (つづく)

ユジーン・トゥームズ


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