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生きる屍

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10本の小説を詰め込んでいきます。完全なオリジナルではありません。
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#中編小説

【小説】夏の挑戦⑧

前回はこちら そして彼が私の前からいなくなって、私の中にある冒険心の灯火が消えていくのを…

タカオ
2時間前
3

【小説】夏の挑戦⑦

前回はこちら 次の日の朝。 私は友達と遊んでくることを祖母に伝えて、真夏の早朝の港町を駆…

タカオ
2日前
4

【小説】夏の挑戦⑥

前回はこちら そして、私たちは道の途中で、まるで当然の待ち合わせのように出くわしたのだ。…

タカオ
2か月前
3

【小説】夏の挑戦⑤

前回↘︎ 当時の私は気づいていなかった。 まだ幼かったので、知らないのも無理はない。晴れ…

タカオ
2か月前
2

【小説】夏の挑戦④

前回は… 夏休みが始まって1週間。 この間、私は自由研究の題材を決めたり、父親と夏祭りに…

タカオ
2か月前
4

【小説】夏の挑戦③

前回は… 結局、図書室で出会ってからおよそ10日の間、”あいつ”は全く学校に来ることはなか…

タカオ
2か月前
2

【小説】夏の挑戦②

最初から読むなら… 夏のとある日の放課後。 私は自由研究に向けて調べたいことがあり、学校の図書室に行った。夏の長期休暇が始まると一時的に図書室は閉鎖されてしまうとのことなので、今のうちに読みたい本などを借りておきたかったのだ。 放課後となると、基本的に図書室は人気もなく、いるのは受付にいる顔馴染みの司書くらいである。こんにちはと軽く挨拶を済ませいつも通り本棚を物色する。換気のために開け放っている窓から、容赦なく侵入してくるクマゼミの鳴き声と、扇風機が鳴らす風鈴の音がやたら

【小説】夏の挑戦①

チャイムの合図とともに、クラスメイトの大半は慌ただしい勢いで教室を飛び出していく。これか…

タカオ
2か月前
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