ここで気になったのは、G社とKy社の「加法を減法に直す(なおす)」という表現である。実は、各教科書とも、説明や問題提示において、この表現を使っている。
減法はダメで、加法がよい、ということなのか。辞書で「直す」をひいてみよう。
3の用法、特に㋐の用法、と解釈して、必ずしもダメな状態だからあらためなければならない、というわけでもないのかも知れない。G社・Ky社以外が「なおす」と平仮名に開いているのも、そういうニュアンスなのかもしれない。
しかし「なおす」という表現は、どうしても2の㋐㋑の好ましいものにあらためる感じは受け取ってしまう。