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2022年2月1日~17日までの体操ニュース

今回は2月に入ってから17日までに入った体操ニュースを紹介していきます。

▼バルカン体操連盟25年ぶりに機動

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26年前に創設されて25年間機能していなかった「バルカン体操連盟」なる組織の会合がトルコのイスタンブールで行われました。
参加各国が報告しています。

トルコ体操連盟:バルカン体操連盟設立
スロベニア体操連盟:エドワード・コラル博士がバルカン体操連盟副会長に選出
クロアチア体操連盟:バルカン体操連盟 モズニクが理事に就任
ハンガリー体操連盟:バルカン体操連盟副会長

会長はFIGの副会長も務めるトルコのセレン氏。
2014年世界選手権鉄棒銅メダリストであり現体操連盟会長であるマリオ・モズニク氏が理事に就任しています。
ほかにも2001年,2003年世界選手権ゆかとつり輪の金メダリストであり現ブルガリア体操連盟会長のヨブチェフ氏の姿も見られます。

また、クロアチア体操連盟によると、今年6月にジュニア選手が対象のバルカン選手権をイスタンブールで開催するそうです。

バルカン体操連盟の加盟国は
アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、
ギリシャ、ハンガリー、コソボ、モルドバ、モンテネグロ、北マケドニア、
ルーマニア、スロベニア、セルビア、トルコ

ちなみにですが、セルビアはコソボを国として認めていません。

▼W杯ドーハ大会の出場者発表

3月2日から行われるW杯ドーハ大会の出場者が発表されました。
2月に行われるコトブス大会と同様に毎年行われている、体操界隈ではおなじみの大会です。

Nominative Registration Gymnasts

男子は、ペトロフ、ダフチャン、メルディニヤン、モーガンズ、フック、ゲンゲス、シャラムコフ、ウデ、スルビッチ、アバド、ミル、スキナー、ホワイトハウス、石偉雄、マクレナガン、メドベージェフ、ドルゴプヤット、カリミ、クルバノフ、ソンヒョン、ストレトビッチ、カルツェフ、コフトゥン、ラディビロフ、ディアブ、ネドロシク など
女子は、バチカイ、リスツノワ、ミナエワ、ウラゾワ、チュソビチナ など
※コロナの状況などにより変更があるかもしれません。

五輪、世界選手権と昨年活躍した選手が多数。
チュソビチナ選手は、東京五輪で引退を発表していましたが、「まだやれる」という事で引退を撤回。今年のアジア大会でのメダル獲得を目標にしています。鉄人です。

ワールドカップは、ドイツのコトブス、カタールのドーハ、エジプトのカイロ、アゼルバイジャンのバクーなどの都市で毎年開催されますが、この4都市で行われる大会については、世界選手権の出場権を獲得できたり、2024年の同大会はオリンピックの予選にもなります。
W杯の中でもこの4都市で行われる大会は、種目別で強い国は主要選手を派遣する傾向があります。

▼つり輪と段違い平行棒の高さが変更

つり輪と段違い平行棒の器具の高さが変更になるようです。

Gimnasia Latina:段違い平行棒とつり輪はより高くなる

つり輪は10㎝引き上げられ、これに伴って補助マットが必要になるそうです。
段違い平行棒は高バー低バーともに5cm引き上げ、これにより両バー間の最大距離も少し広がるという事です。

▼バイルズが婚約発表

あまり選手のプライベートな部分は興味がない自分ですが、おめでたい話題なので紹介します。

2016年リオ五輪で団体・個人総合を含む4冠を達成したアメリカの絶対女王シモーネ・バイルズ選手がSNSで婚約を発表しました。

バイルズ選手は東京五輪にも出場していましたが、精神不調により決勝の演技をほとんど棄権。最終日の種目別平均台決勝で復活し、見事銅メダルを獲得しました。
バイルズ選手のメンタルヘルスのニュースは世界中で話題となり、バイデン大統領は「棄権を申し出た勇気で「手本」を示し、さらに平均台で見事復活を遂げた」と称賛しました。

NHK:オリンピック 体操女子 バイルズが個人総合決勝を欠場

種目別平均台で競技に復活するまでの期間、千葉県にある体操の名門・順天堂大学で調整していたことを明らかにし、順天堂大学への謝辞を投稿した事でも話題になりました。


▼柏木寅冶(加茂体操クラブ)が海外プロチームに入団

かねてから海外リーグへの挑戦を明言していた柏木寅冶(ともや)選手ですが、遂に所属クラブが決まったようです。
市立船橋高校から早稲田大学へ進学、卒業後は新潟県の加茂体操クラブに所属して、仕事をしながら日々練習を重ねていたとのこと。
全日本の種目別決勝ファイナリストの経験を持つ実力のある選手です。

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ケンオー・ドットコム:加茂体操クラブ所属の柏木寅冶さんが日本人初の海外プロ体操選手に 独、仏で決定、伊でも交渉中

新潟経営大学体操競技部の監督を務めている元日本代表の森赳人さんがドイツのチームとのパイプがある事から、2021年2月に加茂市に移住したそうです。

柏木選手が所属するのは、ドイツはハイデルベルクを拠点とする「KTGHeidelberg」、フランスはリヨンを拠点とする「ConventionGymnique de Lyon」という2つのチーム。

フランスのチームは、東京五輪にも出場したあん馬のスペシャリスト、シリィル・トマソンが所属するチームのようです。
更にイタリアのチームにも入団交渉中で、将来的に3チームに所属するかもしれません。

ドイツのブンデスリーガ、フランスのTOP12への日本人選手の参戦、更にはイタリアのセリエAでの活躍が期待されます。
ちなみにイタリアのリーグ戦は毎回youtubeで生配信があり、アーカイブも残るので、日本からリアルタイムで活躍が見られるかもしれません。

自身の愛称である「とらじ」から、海外では「TRAZI」という名前で選手登録するそうです。
渡欧は3月20日予定。

▼東京五輪で使用された跳馬をレベッカに贈呈

東京五輪個人総合銀メダリストであり、種目別跳馬金メダリストのブラジル女子、レベッカ・アンドラージのもとに、東京五輪で実際に使用された跳馬が贈呈されました。

globo五輪ニュース:サプライズ!レベッカに東京五輪金メダルの器具をプレゼント!

ブラジルオリンピック委員会から何やらデケェ箱が届いて開けてみると東京五輪で使われた跳馬だったというサプライズのようです。

映像も公開されています。

ブラジルオリンピック委員会Instagram

レベッカの声かわいいですね。


画像出典
https://matsz.hu/matsz/hirek/2748/torna__karacsony_istvan_a_balkan_torna_szovetseg_alelnoke
https://www.iloveqatar.net/events/sports/13th-artistic-gymnastics-world-cup-2021
https://youtu.be/l85bGO_R94k
https://youtu.be/I84it6P5_i8
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202108030000949.html
http://wasedasports.com/news/20181126_103815/
https://olympics.com/ja/video/gymnastics-rebeca-andrade-interview-perseverance-tokyo-gold-paris



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