見出し画像

ディラン・ジメンズ・ヒラルド(コロンビア)のゆか/2021年北九州世界選手権予選の演技

今回はコロンビアのディラン・ジメンズ・ヒラルドのゆかを紹介します。
つり輪と平行棒で力強さを見せる選手ですが、ゆかでもそのフィジカルの強さが垣間見えます。

リオ五輪が終わった後のルール改正により、ゆかでは2回(以上)宙返り系の技を必ず一つ入れなければならないという要求が追加されました。
それから2回宙返り系の技を見る事がどっと増え、3回宙返りも従来よりは多く見られるようになりました。
その影響か、競技レベルはぐんと上がり、6種目演技しなければならない個人総合でG難度のリ・ジョンソンを取り入れる選手まで現れるほどです。

選手の中には、ロンダートからバック転を経由せずに2回宙返り系の技を実施する選手もたくさん見られるようになりました。
かつてはロンダートから直接新月面宙返りをする選手など珍しい類でしたが、今ではそれをやる選手も増え、さほど珍しくもなくなりました。

今回紹介するコロンビアのディランは、なんとロンダートから直接伸身ムーンサルト(E)を実施します!
ロンダートから直接伸身ダブル系を実施する選手は初めて見ました。
勢いと高さに注目です。

画像1

しかもこの時使われていた器具は、跳ねないゆかと言われていた中国の「泰山」というメーカーのゆかでした。
そんなゆかでこれだけの健脚を披露できるとは驚きました。

ロン伸サル


バック転を使わない選手と言えばロシアのドミトリー・ランキン選手が有名です。
彼はなんとロンダートから直接3回宙返りを実施するとんでもない脚の持ち主。
ビッグタンブリングだけでなく、ひねり技の精度も抜群。
まさにゆかのスペシャリスト。

画像3

これでつり輪・跳馬・平行棒も高いレベルでできるというハイスペック。

国内の試合ではロンダートからリ・ジョンソンを実施した事もある世界的にも希少な特徴を持った選手です。

画像3




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?