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アダム・ドブロビッツ(ハンガリー)のつり輪/2021年北九州世界選手権予選の演技

ハンガリーの若手、アダム・ドブロビッツのつり輪を紹介します。
19歳で2021年の世界選手権に初出場。
まだまだこれからの選手ですが、
アダムのつり輪では珍しい技を見ることができました。

つり輪では、2022年-2024年シーズンのルールとして、十字倒立の評価が上がっています。
翻転十字倒立や後ろ振り十字倒立がD難度からE難度へ格上げ。
バランディン2やカルモナといったF難度の技もあり、実施が増えそうな要素です。
彼が出場した2021年の世界選手権では、まだ難度の格上げは適用されていませんが、既にドラフト版は公開されていたので、十字倒立を実施する選手が従来より少し増えていた印象です。

アダムも十字倒立を実施する選手の一人ですが、その後処理に珍しい技を実施します。
それが「十字倒立から引き上げて倒立」というD難度の技。
見た目以上に難度以上に難しそうな技です。

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十字懸垂や中水平などの力技はひとつの姿勢につき最大2つまでしか演技の中に入れられません。
しかし、倒立はそれの対象外なので、倒立で終わる力技はいくらでも使えてしまいます。
今では倒立で終わる力技はE難度まで存在し、このルールの穴を利用するつり輪っ子もいるのです。

実は、日本にもかつてこの技を使っていた選手がいました。
それがリオ五輪団体金メダリストメンバーの山室光史選手です。
こちらは十字倒立の手幅も広く、引き上げもスムーズです。


懐かしいですね。



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