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内部監査のプロとして国内外で20年以上の実務を経験(CIA、CFEを保持)、内部監査の…

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内部監査のプロとして国内外で20年以上の実務を経験(CIA、CFEを保持)、内部監査の品質向上を軸に、社会的責任、AI活用、リスクアプローチ、人財育成などのテーマに関心あり:読者の皆様と共に学び、成長していくことを目指しています。ご意見やご質問、リクエストを歓迎します!

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リスクアプローチで監査リスクを抑え、内部監査の付加価値を最大化する

はじめに:内部監査の役割に対する誤解内部監査の仕事は、「ルール通りに業務が行われているかを単にチェックするだけ…」、このように思っていたことはありませんか? 実際、私も内部監査部門に配属されるまでは、そのように考えていました。 しかし、リスクアプローチ監査の手法を知ったことで、内部監査に対する見方が180度変わりました。もしかしたら、読者の皆さんも同じような経験があるかもしれません。 今回は、このリスクアプローチ監査がどのように業務の付加価値を高めるのか、具体例を交えて解

    • 5/5【COSO:5回シリーズ(第5回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか

      本稿は、5 回シリーズの最終回です!かなり力が入りました。 第1回:はじめに(健康診断のメタファー) 1/5【COSO:5回シリーズ(第1回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか|TAIZO (note.com) 第2回:COSOの特徴と内部監査人にとっての重要性 2/5【COSO:5回シリーズ(第2回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか|TAIZO (note.com) 第3回:リスク管理と内部統制の違い 3/5

      • 4/5【COSO:5回シリーズ(第4回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか

        第1~3回まで、COSOの重要性や、リスク管理と内部統制の違いについて解説してきました。第4回では、そもそも「COSOとは何か?」について、内部監査人として、押さえるべき重要ポイントを解説します。 第1回:はじめに(健康診断のメタファー) 1/5【COSO:5回シリーズ(第1回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか|TAIZO (note.com) 第2回:COSOの特徴と内部監査人にとっての重要性 2/5【COSO:5回シリーズ(第2回)】

        • 3/5【COSO:5回シリーズ(第3回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか

          ※本稿「リスク管理と内部統制の違い」は、今回のシリーズで最もお伝えしたい論点です! 第1回:はじめに(健康診断のメタファー) 1/5【COSO:5回シリーズ(第1回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか|TAIZO (note.com) 第2回:COSOの特徴と内部監査人にとっての重要性 2/5【COSO:5回シリーズ(第2回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか|TAIZO (note.com) 第3回:リスク管理と

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        リスクアプローチで監査リスクを抑え、内部監査の付加価値を最大化する

        • 5/5【COSO:5回シリーズ(第5回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか

        • 4/5【COSO:5回シリーズ(第4回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか

        • 3/5【COSO:5回シリーズ(第3回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか

          2/5【COSO:5回シリーズ(第2回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか

          第1回:はじめに(健康診断のメタファー) 1/5【COSO:5回シリーズ(第1回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか|TAIZO (note.com) 第2回:COSOの特徴と内部監査人にとっての重要性 COSO内部統制の統合的フレームワークには、以下のような3つの特徴があります。また、これらの特徴は、内部監査人にとっても重要となります。 1.内部統制に係る、世界標準のフレームワーク・基準(共通言語) COSOは、組織の内部統制システムを評価

          2/5【COSO:5回シリーズ(第2回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか

          1/5【COSO:5回シリーズ(第1回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか

          ※本稿では、COSOが公表している「内部統制の統合的フレームワーク(2013)」を中心に取り上げます。第2~5回は、フレームワークの重要な側面や活用方法などについて順次詳しく解説していきます。 第1回:はじめに(健康診断のメタファー) 企業・組織の健全性を評価する内部監査は、しばしば「健康診断」に例えられます。 医師が患者の健康状態を適切に診断するためには、身体の仕組みや標準的な健康基準を熟知している必要があります。 同様に、内部監査人が組織の健康状態を適切に評価する

          1/5【COSO:5回シリーズ(第1回)】 内部監査人は、なぜCOSOを理解・習得する必要があるのか

          3/3監査手続の事前承認:内部監査部門長と合意すべき具体的内容とは(第3回)

          ※3回シリーズでお届けしています。第3回は「3. 監査手続の詳細度を検討する際の視点」~最後までです。第1回と第2回も合わせてご覧ください。 はじめに:監査手続の詳細化と事前承認の重要性 監査手続の事前承認:内部監査部門長と合意すべき具体的内容とは(第1回)|TAIZO (note.com) 1. 監査手続の事前承認の意義 2. 監査手続作成の4つのステップ(内部監査部門長と合意すべき具体的内容)(事例:労働時間管理) 監査手続の事前承認:内部監査部門長と合意すべき

          3/3監査手続の事前承認:内部監査部門長と合意すべき具体的内容とは(第3回)

          2/3監査手続の事前承認:内部監査部門長と合意すべき具体的内容とは(第2回)

          ※3回シリーズでお届けしています。第2回は「1.監査手続の事前承認の意義」と「2.監査手続作成の4つのステップ」のみです。第1回からご覧ください。 はじめに:監査手続の詳細化と事前承認の重要性 監査手続の事前承認:内部監査部門長と合意すべき具体的内容とは(第1回)|TAIZO (note.com) 1. 監査手続の事前承認の意義 監査手続の事前承認は、単なる形式的なプロセスではありません。これは、部門内での合意形成を図り、効果的かつ効率的な監査の実施を確保するための重

          2/3監査手続の事前承認:内部監査部門長と合意すべき具体的内容とは(第2回)

          1/3監査手続の事前承認:内部監査部門長と合意すべき具体的内容とは(第1回)

          ※第1回は「はじめに」のみです。3回シリーズでお届けします。 はじめに:監査手続の詳細化と事前承認の重要性 皆さんは、個別監査の計画段階で作成する監査手続について、どの程度まで詳細に作り込んでいますか?そして、その監査手続は内部監査部門長(または内部監査の管理職/監査マネージャー)とどの程度まで事前に合意していますか?   一般に、監査手続は監査の実施段階に入る前に、内部監査部門長の承認を得ていることが求められています。しかし、その詳細度や合意すべき具体的な内容については

          1/3監査手続の事前承認:内部監査部門長と合意すべき具体的内容とは(第1回)

          目的地から逆算する、アクションを促す内部監査報告書の作成法

          はじめに:内部監査報告書は、単なるゴールではなく変革の起点個別監査のプロジェクトにおいて、内部監査人が目指す目的地はどこでしょうか? 多くの場合、監査の終了や報告書の提出をゴールと捉えがちです。しかし、それは単なる通過点に過ぎません。 内部監査報告書の真の目的は、経営者や監査対象部門に「気づき」を与え、組織の持続的な成長と改善(アクション)を促すことにあります。 効果的な内部監査報告書を作成するためには、この目的地を明確に定め、現在地を正確に捉える必要があります。つまり、

          目的地から逆算する、アクションを促す内部監査報告書の作成法

          自己紹介

          はじめまして。私は内部監査のプロフェッショナルとして、20年以上にわたり国内外で活動してきました。公認内部監査人(CIA)や公認不正検査士(CFE)、公認リスク管理監査人(CRMA)の資格を保持し、様々な業界での実務経験を重ねています。 また、2024年8月には、東京で「SA8000 Introduction & Basic Auditor Training」を受講し、Certificateを取得しました。 https://sa-intl.org/services/train

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