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日常写真

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雑記、小さな話題
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#日常

8月の緑

昼の緑地。木々は静まり返っていて、生い茂った緑色がちょっと生々しく迫ってくるように感じられる。今年も猛暑だけど、去年までの熱波とは違って暑さは少しマシかなと思う。帰ったらしなければならないことが残っていて、それが片隅に引っかかっているのだけど、短い時間、目の前の景色を写真に撮っていた。

ブラウン管テレビ

部屋にはブラウン管のテレビが置きっぱなしになっている。デジタル放送開始前に買ったもので、久しぶりにスイッチを入れてみたら、画面が明るくなった。壊れてはないが、放送は映らない。一昔前の芸術作品のように砂の嵐がうごめいているだけで、使い道もない。昭和のレトロな年代物でもないから、インテリアにもならない。ただ、ビデオデッキと繋げてあって、昔録画した映画などを観れるようにしてある。それが唯一の使い道なのだけど、動画の多くはPCで観れるから、滅多に使うこともないまま、ずっと部屋に置かれ

住宅地

住宅地に入ると、歩いている人も少ない。空には薄い曇がかかったまま、何事もなく静かな昼だった。曲がりくねった坂道が多い地域で、少し歩くだけで視界がどんどん変わる。やがて小さな公園があって、長いこと誰も遊んでないかのように、鉄柵が赤くさび付いている。そこを過ぎると、広い通りに出た。ここよりもっと郊外のほうへ行きたい気分になって、もう少し新しく開けた場所がよさそうだと思うのだけど、いつ行くかは決めてない。

夏と季節感

今日近くを歩いていたら、木々の若葉が青々としている。これから夏になっていくんだろうけど、最近の夏は尋常じゃない暑さだし、今年はどうなんだろうと思う。何週間か前にトンボが飛んでいるのを見かけて、5月にトンボなんて、気候変動だなと実感したのだけど、昔は、昼間暑くても、夕刻になれば涼んだりして、夏の風情のようなものがあった。古い蚊取り線香のCMのように、夜空に花火が打ちあがって「日本の夏」というテロップが流れる。そういった四季折々の季節感が、最近はこれまで通りにいかなくて、自然のバ

河原という場所

カメラを持って出かける場所というのが、大体決まっていて、毎回、同じ場所に行くことが多かった。いつも行く場所というのが、河原だった。何年間も、同じ場所で、似たような写真を撮っていた。いつものように、空と草木、そして遠景ばかり。でも、季節や天候、時刻によって、運のいい写真が撮れることもある。同じ場所なのに、この時だけしか撮れないと思えるような写真が、まれにあったりした。最近、ようやくというか、あまり河原に行かなくなった。マンネリ化したし、持っているデジカメの性能も古くなった。それ