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TRPG制作日記(499) ゲーム制作でアイデアを発散させる

現代稲生物怪録TRPGはキャラクターを演じながら妖怪屋敷からの脱出を目指す対話型ゲームです。プレイヤーは妖怪使いを演じながら、脱出のために銀の鍵を探します。

ある朝、四人の高校生が目を覚ますと洋館の正面広間にいた。広間にはスリコギ手と名乗る着物姿の娘がいて、明日の二十四時までに銀の鍵を手に入れることができなかった場合は全員を妖怪館に永遠に閉じ込められると伝えた。銀の鍵は洋館にいる妖怪が盗んだ可能性が高いようだ。また、銀の鍵を手に入れるために、補佐として妖怪が封じられたカードをそれぞれの高校生に渡していると教えてくれた。確認すると、確かに六枚ずつカードが配られている。さあ、高校生達は無事に銀の鍵を手に入れて妖怪たちの暮らす洋館から脱出することができるのだろうか?

現代稲生物怪録TRPG


今日はアイデアをまとめます。

ゲームにおいて、プレイヤー(参加者、選手)は初期状態から攻略状態までを移動します。

サッカーならば、0対0のキックオフから開始、90分後に自分のチームの点数を相手よりも高くすること。

ボクシングならば、試合開始から制限時間内に相手をKOするか、あるいは制限時間終了時に相手よりも高いポイントを稼ぐことが「攻略」になります。


現代稲生物怪録TRPGはプロローグから開始して、銀の鍵を発見することがゲームとしての攻略になります。シナリオに従って攻略をするので、これをシナリオ攻略と呼びましょう。

シナリオ攻略は、攻略開始から銀の鍵を手に入れるまでです(ただし、ロールプレイは別です)。


ここでTRPGの複雑な点として、プレイヤーはキャラクターを演じるためにそれぞれのキャラクターにキャラクター目的が存在します。シナリオ攻略とは別にキャラクター攻略を必要となります。

よって、RPGはシナリオ攻略、キャラクター攻略、キャラクターの演技の三つがプレイヤーに求められます。以上の三点は、必ずしも互いに葛藤があるわけではありません。


■ルール8(キャラクターシートⅠ) キャラクター設定には外見、名前、年齢、性別、性格、住所(都道府県)の六項目がある。外見のみが絵で、他は文字で記入される。能力値には容姿、経済、運動、社交、技術、ランクの六項目があり、すべて1から10までの数字である。自己肯定感は50からは始まりプレイ時に変動する。最小値は0で最大値は100である。プロフィールは250字以下の文章で記述され、デッキには六枚のアマテラスカードが登録される。キャラクターシートⅠに最初に記述されているデッキ内容を初期デッキと呼ぶ。キャラクターシートⅠの内容は、覚醒宣言により書き換えることができる。

■ルール9(キャラクターシートⅡ) キャラクター背景には非公開情報などが800字以下の文章で記述されている。キャラクター目的は最大四つの項目があり、それぞれに点数が設定されている(四項目の合計値は100)。これらはプレイ開始後にキャラクターシートに書かれている指示に従い徐々に効果的に公開していく。また、禁止事項は守るべき項目だがゲームマスターの指示が優先される。絶対非公開情報は演技の参考のために書かれており公開しない。キャラクター背景にはキャラクターシートⅠの内容を書き換える覚醒宣言が書かれている場合がある。

現代稲生物怪録TRPG

雑に説明すると、現代稲生物怪録TRPGのシナリオ攻略とは「自己肯定感」を高く保ったまま、キャラクター目的をすべて満たして銀の鍵を発見することになります。

そして、アイデアは、以上の攻略開始からシナリオ攻略に至るまでにプレイヤーが知覚する情報です。


アイデアには前提条件と求められる方向があります。

現代稲生物怪録TRPGにおいては、前提条件は、


○銀の鍵を発見する。(シナリオ目的)

○それぞれのキャラクター目的を達成する。(キャラクター目的)

○銀の鍵を見つけるためにNPC(六体の妖怪)から情報を引き出す。(サブ・シナリオ目的)

○主人公達は部屋を移動する。

○対戦する。(TCG要素)


アイデアの方向、まず必要とされるアイデアは、

○どこに銀の鍵があるか?(ラスボスも)

○キャラクターが抱えている思いは何か?

○NPCの個性と、彼等を攻略するための課題?

○妖怪屋敷にはどのような部屋があるか?

○何回、どのタイミングで対戦を行うか?


現代稲生物怪録TRPGの制作には、少なくとも以上の五つのアイデアに関して、できるだけアイデアが必要になります。



今日は以上です。

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