TRPG制作日記(112) 興味
11月20日と21日に東京ビックサイトで開催されていたゲームマーケットに見学に行ってきました。20日でしたが、大きく賑わっており、入場するのに長い列に並ぶ必要がありました。
ゲームマーケットを見学して、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』の今後の方針について考えることがあったので、制作日記の投稿を一時的に止めていました。いつも読んでくれている読者の方々、申し訳ありません。
方針に大きな変更もなく、今後もこつこつTCG体験型TRPGを制作していきたいと思います。
今日はゲームマーケットで感じたことを参考にして、何を考えなくてはならないと感じたのかを書いていこうと思います。
まず、一番初めに感じたのは、何が楽しめるか分かりやすいことがやはり大切なのだということでした。
私自身が娯楽といえば読書で、TCGとTRPGしかアナログゲームをしないような人なので、実を言うと、ゲームマーケットで販売されているゲームのほとんどすべてがどのように楽しめるのかがまったく分かりませんでした。
とはいえ、おそらくはゲームに詳しい人も似たような状況だと思われるのでそもそもゲームを購入する人は、自分が理解できていないし何が楽しいかそれほど分からずに購入するのでしょう。
それでも、それなりには理解していただく必要はあります。
ゲームにはゲームシステムと世界観があり、そしてこの二つを同時に説明することは簡単ではありません。
今回のゲームマーケット探索はTCGを中心に、カードゲームを中心に見て回りました
地下都市から機械少女のパートナーを選んで、そして地上を目指して機械少女を強化しながら冒険するゲームがありましたが、これは世界観と物語とゲームシステムが一貫していて、説明を聞いていて楽しかったですし、遊んでみたいと思いました。
また、カードゲームらしく、このゲームにはどのような駆け引きがあるのかという説明をしてくれるブースもありました。
それぞれに面白さがあり、それぞれにどこに面白さのポイントがあるのかを明確にしているように感じました。
そして、いくつか気になったのですが、商業関係のブースと、アマチュア関係のブースでは宣伝の仕方が異なるのかなと感じました。それと大きなブースと小さなブースでも違いがあるような気がしました。
小さなブースではゲームシステムの独創性をアピールして、どちらかといえば世界観を軽くしているような感じがしました。
逆に、商業関係は、もはや世界観というよりは魅力的なキャラクターを前面に出しているような気がします。
とにかく、ブースが大きくなれば大きくなるほど、人目を惹くキャラクターが前面に出ている感じがします。
キャラクターで人を惹きつける感じです。
私もいくつもブースを回っていると、どこか魅力を感じるキャラクターが描かれたゲームに興味を惹かれます。
このことは別に、ゲームにおいてキャラクターが重要というわけではなく、またゲームシステムより世界観、世界観よりもキャラクターを重視することがプロへの道なのだということではないと思います。
おそらく、ゲームシステムを重視するとか、世界観を重視するとか、キャラクターを重視するとかいうこと議論そのものが無意味で、優れたゲームシステムが優れた世界観を生み、そして優れた世界観が優れたキャラクターを生むのだと思いました。
そして、おそらくは商業系のブースほど時間をかけて自分のゲームを見つめているので、その結果として、そのゲームを表現して代表してしまうキャラクターが生まれているのだと思いました。
商業ゲームの広告を見るたびに常に感じていますが、結局、ゲームの代表キャラクターが、そのゲームの世界観とゲームシステムのすべてを表現しているように思えます。
キャラクターはゲームを売るための一つの要素というよりは、ゲームそのものであるような気がします。
小説を学んでいたときに、設定こそが文学の核心、優れた設定から優れた作品が生まれると教わったことがあります。テーマや表現や魅力的な登場人物などはその後であると。
実際、登場人物が置かれている状況に面白さがないと、そもそもその登場人物が面白い行動をしたり思想を持つことはありません。
人物とは葛藤であり、そして葛藤は設定が生み出すのです。
ゲームを制作していて、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGはゲームシステムの問題を抱えているような気がしています。
ゲームシステムが明瞭でないので、世界観を明瞭に表現できない。そして、その次のシナリオ制作やキャタクターを制作できない。
優れたゲームシステムというのは、世界観を明瞭にして、そして優れた物語とキャラクターを次々に発想できるものでなくてはなりません。
少なくとも、『太陽神の巫女-AmaterasuCard-』TRPGはそれを目指さなくてはならないと思いました。
今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございまいた。
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