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舞台クォンタム・ドールズ

舞台クォンタム・ドールズの稽古がはじまり、いつの間にか年を越していた2016、1月。

どうもクォンタムドールズ・大倶利伽羅広光役、山本太陽です。

T.P.PRESSさんより写真拝借

この舞台期間、出演キャストたちはクリスマスでも、お正月であっても、寝ても覚めても夢の中でもクォンタム・ドールズのことから離れる時間がありませんでした。

それもそのはず、公演の2週間前まで知識偏重的な台本で、わかる人にはわかる、というクォンタム・ドールズでした。

台本をご購入いただいた方はお分かりになられると思いますが、世界観の情報量の多さと難しい言葉回し。

休憩中はセリフ多いキャストは
みんなこんなかんじでした。

以前、アリスインデットリースクールに出演させていただいた時の脚本家でもある麻草郁さんがこの作品の脚本です。

麻草郁作品のファンである自分としては、どうしても理解し、表現したい作品だった為、台本を読み込みました。

台本

が、口に出して麻草節のセリフを読むと頭の回線がプツンと切れたかのように全く頭に入ってきませんでした、俺の脳がついていけてなかったんですね。

自分でもセリフにしたらわからなくなるということは、舞台を観ているお客様にも伝わらないんだろうなと。

小説や漫画、アニメ、映画としてならこの台本のままでも良いんだろうなぁ…と頭をかかえて、台詞を頭に無理やり叩き込んだところに、演出家のまつだ壱岱さん、細川さんによる台本全変更。

どんなお客様にもわかりやすく、理解しやすいあの物語となりました。

i☆Risの澁谷梓希ちゃんと


自分が出演しているとあまり作品全体を見ることができないので、通し稽古中を3回ほど行ったあと、



『これ…すごく面白い作品なのかも』



と、やっと気付いた頃、演出の壱岱さんが俺にぼそっと『…これ面白いよね?』と、『たぶん…めっっちゃ面白いです!!!』と言ったのをよく覚えてます。


通し稽古ではとにかく、なるべくストーリーに入り込まないよう、こらえながら稽古しました。

稽古風景


その時点で全く稽古に集中できてないですね。

いよいよ、新宿村LIVEに箱入り。

新宿村LIVE、とても掃除が行き届いている
綺麗な舞台でした。

ふと、『なんで、俺はここに立ってるんだろう…』と思います。

もともとは舞台役者を早くに諦めて舞台裏方になったのに、昨年から舞台に立たせてもらうようになってから何度も思う。


人前が苦手だ。

目立つのも苦手だ。

緊張すぐするし、

手もいつも震えるし、

頭も舌も回らなくなる。

兎子を引っ張っていかなきゃいけない役なのに、まいったなぁ…。

そんなとき、兎子役の黒原優梨ちゃんが勝手に広光を引きづり回してくれた。

広光と兎子

毎日、毎公演、舞台でちゃんと兎子が引っ張ってくれる。

その時、広光についてわかった。

実は引っ張ってるのは広光ではなく兎子で、広光は兎子がいないと生きれないんだ。

『演じてるわけじゃない、演じさせられてる、作品に引きづり回される。』


という言葉をどこかで聞いたことがある、まさにそれだった。

その感覚を知ったらあとは息するだけで、優梨ちゃんとの掛け合いは本当に楽しかった。

サイン&握手会時

広光視点での兎子をみんなに見せてあげたいくらい、たまに息止まるんじゃないかってくらい可愛いんですよ。

引っ張ってくれてありがとう、優梨ちゃん。

あと、今回驚いたのは阿良木明里役のi☆Risの茜屋日海夏ちゃん。

i☆Risの茜屋日海夏ちゃん

スケジュールの都合上、稽古に参加できる日程が本当に少なかった。

久々に参加した稽古では台本全差し替えによりセリフがほぼ変わっており、間違えては、『すいません…』『すいません…』と何度も謝っていたのが、

次の日。
   
殺陣もセリフもだいたい頭に入って稽古に参加していて、本当に驚いた。

なんてストイックで頑張り屋の子なんだろう。

それでいてニコニコ楽しそうに稽古に励む、誰に対しても優しくてすぐ仲良しになれる、本当にすごい子だった。

i☆Risの澁谷梓希ちゃん、八咫烏役のずっちゃん。


そして、ずっちゃん。もともと知り合いだった彼女と共演できたことが、最高に嬉しかった。

稽古中でも人懐こく、誰にでも懐く。
彼女が誰にでも心をすぐ開いてくれるから、みんなもすぐ心を開いて、すごく良い雰囲気になる。

俺も心を開かされた一人です。


いつもは男装アイドルとして1人で過ごす、誰とも仲良くなってはいけない(あまり仲良くなったらファンの方から嫉妬されたりしちゃうので(^_^;))と思って稽古をしていましたが、まぁ、まんまと心を開かされ、みんなと仲良くなれてしまいました。

ちやほやしてくれてありがとう!

ずっちゃんのすごいところはもう一つ。

注意されたり、失敗してしまった子にすぐ声をかけ励ましたり、笑いかけたりしてくれるところ。

休憩時には物販スタッフさんのお子様とキャッキャ遊んでいたり、スタッフさんとお話しして楽しませていたり笑

本当に気遣いができる子なんだと、惚れそうになりましたね。

もう、惚れてるんですが笑

谷川智美ちゃんと梅田悠さん


他にも、気遣い上手としては風組美鈴役の谷川智美ちゃん。

彼女はマッサージが上手で、空き時間にはアーデルハイド様こと梅田悠さんから呼び出しがかかるほどの腕前。

小道具担当の平塚あみちゃんのお手伝いも稽古場に泊りがけでお手伝いしてくれてたり、裏でなにか問題が起きた際にはいち早く問題を解決してくれます。

俺が舞台袖に水を忘れたらいつも持ってきてくれたり、出ハケのタイミングがなんか違ったり、問題が起きたらすぐ気付いてくれる、こんなにみんなに気を遣える子はなかなかいないなぁと。


麻宮真由美役栞菜ちゃんは8月のアリスインデットリースクール以来の共演だったのですが、今回でまた栞菜ちゃんの良さがすごくわかりました。

なんて表したらいいのか、人と目のついてる場所が違うというか、主観的なようで客観視が上手くて、人の演技、動きを本当によく見てる。

けど、無関心。
これは良い意味で、無関心。

無関心だけど、人の演技や空気を見れるって、なにも言葉に出さずとも、人に影響を与えることができる。すごいんですよ、これが。

だからいつも肩に力が入らないで、なんでも器用にスマートにこなす。

可愛いというよりは、本当にかっこいい。

そんな彼女だから、彼女に関心を持ってもらえるような人間になりたいと思いました。

今出舞ちゃん。
可愛い、すっごく可愛い。
無邪気、小悪魔天使。
イタズラっ子でいつも俺の席に使用済みティッシュとか置いてくる。

もうね、それすら愛おしいくらい。
小学生のまま大人になったような子です笑
いや、中学生かな?
だから感性も純粋、真っ直ぐ。
いや〜、ほんと、実はめっちゃ好きかもしれない。

全員のことも実は書いていたんだけど、書きすぎたら、「みんな大好き!」ってブログになってて自分でもドン引いたから掲載しないで心のブログに大切にしまっておきます。


とにかく、クォンタム・ドールズ。
   
素晴らしい舞台でした。
DVD化たぶん難しいんだろうな〜大人の都合で。でも、続編には期待できるかも!!?ですね!!!
   

それは、皆様の声援次第ということで。


記憶がもうかなり薄れてしまってるかもしれませんが、ブロッコリーでもなんでも良いです!ので、今後もクォンタム・ドールズのツイートしていただければ続編の可能性があるかもしれません。

   
是非、盛り上げてください!!

伊藤彩沙ちゃんのファンの皆さまと!


彩沙ちゃんファンの方々だけでなく、この舞台は良いファンの皆さまに恵まれていて、本当に観に来てくださった皆さま良い方々だったことに、「本当にクォンタムドールズはよかったなぁ」と日々、感動しております。
   
一緒に泣いて、笑って、応援してくれた皆さまのおかげです。
   
本当にありがとうございました!!

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