神碑型イシズについて その②

みなさんこんにちは
デュエルサロン太陽、店長の太陽です

前回の神碑型イシズのnoteは思ったよりもたくさんの方に読んでいただけているようで嬉しく思います
ありがとうございます

世間的には神碑型ではなく、イシズギミックを採用したティアラメンツがどんどんシェアを伸ばしており、新制限間近ということもあり規制筆頭のスプライトに並ぶ勢いとなっています

すでにそのギミック自体は広く知られることとなり各種メタカードも採用されつつある中で、今回は神碑型イシズについて対人戦をこなしていく中で感じたこと、特に入れ換え候補や採用を検討したいカードなどについて記録していこうと思います


同系統の流行りについて

差別化ポイント

6月頭から急に流行り出したイシズギミック入りのティアラメンツ
ギミックから出る手数が従来に比べ一気に伸ばせる点や《朱光の宣告者》という質の高い手札誘発を無理なく搭載できる点などが評価を上げています

イシズギミック入りティアラメンツのレシピを見ると《ケルドウ》の枚数が抑えられていたり、《墓守の罠》は採用しているものの《現冥》を採用していないレシピもそれなりに見られました

おそらく理由としては
《ケルドウ》については、メインギミックであるティアラメンツとの動きの噛み合いを考えた際に、サーチ先に欲しいモンスターが起動タイミング的にあまりないことが挙げられます
手札に《アギド》《ケルベク》があるなら《ケルドウ》ではなく《シェイレーン》からの起動で一気に動いていけるので、どちらかと言うと墓地肥やしをする過程で作れる妨害という意味合いが強いように感じます
《現冥》については、《墓守の罠》の①効果を適用せずとも②効果による《アギド》や《ケルベク》の起動から十分に妨害が成立することから、単体で機能しない(することも十分に考えられますが....…)《現冥》は不採用としているのだと思います


ティアラメンツと比較して神碑型イシズを考えた際に、神碑ギミックだけで作れる妨害には限界があることと、ドロー加速による動きなため引きムラがどうしても起こりその妨害の再現性がティアラメンツよりも低いことがマイナス点です
それを補完する為にも神碑ギミックからは出せない妨害をイシズギミックによって出す必要があり、それが《墓守の罠》の①適用となります
神碑型イシズの勝ちパターンのほとんどがデッキ破壊で、《現冥》の発動がそのプランに含まれていることから、採用が必須であること自体が《墓守の罠》の①適用を無理なくさせていると言えます
《墓守の罠》①適用状態を積極的に狙っていく都合、ティアラメンツには強いので、《アギド》や《ケルベク》による墓地肥やしを先攻では敢えてせずに、《墓守の罠》と《現冥》を確実に揃えていくように準備するというのも大事なプレイになってきます

大きな差別化ポイントとしては挙げた《現冥》の採用で、今後環境が変わりティアラメンツの構築にメタを意識した《現冥》採用がデフォルトになった場合にはその差別化が薄れることにはなりますが、ティアラメンツが《現冥》自体を有効な勝ちパターンの一つにできないのはおそらく変わらないので、そこまで問題ではないでしょう
ミラーに於いて互いの《墓守の罠》を維持するゲームを続けていく際に、ランク4や神碑ギミックのような魔法罠干渉がメインギミック内で可能であることも優位性となっています

エクストラデッキについて

入れ換えカード

OUT 《鳥銃士カステル》
IN 《ダイガスタ・エメラル》


質問箱でいただいたご意見の中で、これは確かに必要だなと感じたのが《エメラル》でした
神碑型における《カステル》の役割は、汎用で作れるランク4エクシーズで盤面に存在する《フギン》を退けるというもので、《竜巻竜》とほぼ同じ役割が主なものだと考えて採用していました
(※前回のnote参照)
https://note.com/taiyo_ygo/n/nba99b5789313

デッキを回している中で、《フギン》を退けたいタイミングは多くても2回で、《泉》を2枚以上手札、場、墓地の触れる場所に置けたなら、そこからは《ゲーリ》を出し《泉》ループを行いドローを加速させていくことになるので、最中に《フギン》を退ける主な手段としての《モンスターゲート》を引けていない場合にイシズギミックからランク4を作り《竜巻竜》で退けるというシチュエーションが発生します
《竜巻竜》自体もあくまでも保険的な役割であり、《泉》の素引きでそもそも《フギン》に向かわずに進めていく場合もあるので、その更に2枚目の保険として、盤面処理能力が優秀な汎用的なカードとは言え《カステル》を優先したいかというと疑問が残るところでした

一応《カステル》であれば《竜巻竜》と違い《フギン》を除外することなくエクストラデッキに戻しての盤面空けができるので、神碑速攻魔法による《フギン》の破壊耐性を連打できるというメリットもありますが、それならば今回採用した《エメラル》についても似た働きが期待できます

《エメラル》の役割はそのまま、墓地に落ちたモンスターの回収、とりわけエクストラデッキのモンスターの回収が主なもので、《泉》ループを繰り返すうちにどんどんエクストラデッキから枯渇していく《ゲーリ》や初動で使用した《デュガレス》を戻すことで、次のターン以降のランク4連打の動きにも強いカードを残すことができます
《錬装融合》の採用と同じくおまけの1ドローの期待値が高く強力なのは言うまでもありません
また、初動で落ちすぎてしまったイシズ組、特に《アギド》や《ケルベク》といった勝ちパターンに必要なところをデッキに戻して、返しのターンでのデッキ破壊をさらに進めていきやすくするのも仕事の1つです

以上の点から、《エメラル》による墓地のモンスターの再利用が思った以上にデッキギミックとの相性が良いと感じた為《カステル》との入れ換えを行いました
また《モンスターゲート》からの動き出しで墓地に行った《フギン》をエクストラデッキに戻すことで、神碑速攻魔法からの破壊耐性連打も可能なので、エクストラデッキの《フギン》のそもそもの採用枚数も2枚に抑えることができるのではないかと考えています
新制限後にスプライトが更に減り、ティアラメンツのシェアが増えることで《幽鬼うさぎ》の採用が減少するならば《フギン》2枚の構築に変えると思います

採用候補

《フルール・ド・バロネス》 or 《相剣大公—承影》

《宣告者の神巫》をメインデッキに採用する場合に検討ができます
《宣告者の神巫》とイシズギミックの相性が良いのは流行りのティアラメンツに採用されていることからも周知の通りで、デッキ内のイシズ組に直接触ることができる他、神碑型においてはのみならず《フギン》を落とすことでレベル4としても扱うことができるため、基本のランク4連打ムーブに繋げる以外にも、《フギン》などとシンクロを行うことでEXモンスターゾーンを開けることもできるので幅広く活用できます

その際は
・2(フギン)+6(神巫↑Lv4)=8シンクロ
もしくは
・2(フギン)+4(神巫↑Lv2)+4(ムドラorケルドウ)=10シンクロ
もしくは《フギン》を使わずに
・6(神巫↑Lv4)+4(ムドラorケルドウorゲーリ)=10シンクロ
あたりが候補ルートとなります

中でも《バロネス》はこのデッキには本来ない万能無効を置くことができ、追加の妨害になる他、安全に《泉》などを起動できることからもかなり優先して採用したいカードです

枠の都合上レベル10シンクロの枠が選択となり、その他に《承影》も有力で、神碑速攻魔法がない場合も《ムドラ》や《ケルドウ》がフリーチェーンで起動できる点が噛み合っていて優秀な除去となります
また破壊耐性もターンを凌ぎ切りたいデッキの都合持っていてほしい優秀な効果と言えます
《承影》ついてはティアラメンツが増えた場合に除外による除去が相対的に強くなるので今後の活躍に期待したいです



今回は短いですが以上になります

ティアラメンツの新規がとても優秀なので今後さらにメタが進んでいくことになりそうですね

それではまたのご来店お待ちしております

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?