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ジーパン青春純情編01 (後半部)
汚れなき刑事魂 第二ステージ
ここから後半部。
![](https://assets.st-note.com/img/1680798439196-ENLHHUlyZT.jpg)
野崎は一係室にて
鬼に捜査進展の報告をしてきた。
![](https://assets.st-note.com/img/1680798568911-Ybk4FQndhC.jpg)
「死んだ保全信用金庫の川島がくさいって
言うのか?」と鬼
![](https://assets.st-note.com/img/1680798619594-NvkTdEnicC.jpg)
「ええ。本庁の二課の連中と
一緒に当たってみたんですが、
あそこの経理内容は相当出鱈目で、
使い道の分からない金が
1億円以上もあるんですなー。」
「ええー。一億?」と
お茶を飲みながらゴリも感嘆する!
![](https://assets.st-note.com/img/1680798669502-CwcN3skrmZ.jpg)
「もっとも死んだ川島が、
使い込んだと言うことになっていますが、
見方を替えれば、
何者かが死んだ川島に、全部罪を被せたと
言えないことはありません。」
頷く鬼。
![](https://assets.st-note.com/img/1680798703693-WW2UZrIFvg.jpg)
「なるほど。筋書きが読めてきたぞ。
牧は川島に罪を被せようとした誰かから、
1000万。いやそれ以上の金額で
殺しを請け負った。
1000万という金を自由に動かせる人間
というと平職員じゃあるまい」
![](https://assets.st-note.com/img/1680798727400-86uZANPEdP.jpg)
「牧と幹部職員との繋がりを
徹底して探るんだ!必ずどっかで
繋がっている奴がいる。」
そこで、山村曰く。
![](https://assets.st-note.com/img/1680798748338-e6B1UtoJCa.jpg)
「幹部と云えば、
真っ先にマークするのが、新理事長になった
平井栄三(見明凡太朗)だな?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680798798877-81g8FWFNIY.jpg)
平井の13-32番地の自宅を張込む。
![](https://assets.st-note.com/img/1680798823235-Poc6TxsDx5.jpg)
覆面車60系クラウンで張込む山村と純。
松田優作は、運転出来ないために助手席。
山さんの運転は上手い。だから運転席に。
すぐ動ける体制を取る。
![](https://assets.st-note.com/img/1680798847016-0cDiFxKbnu.jpg)
◆助手席で、純は暇そうに
吸い終わった山村の
セブンスターの吸い殻を剪定している。
![](https://assets.st-note.com/img/1680798871358-AqhIpd4Am0.jpg)
灰皿に捨てた吸い殻を、まだ吸えるとし、
その一本を拾い、マッチで火を点ける。
![](https://assets.st-note.com/img/1680798896253-LqgxN75f1z.jpg)
※フィルター柄でセブンスターだと判る。
山さんはこの頃は、セブンスター派。
![](https://assets.st-note.com/img/1680798948658-0eTY3J9ry8.jpg)
◆テキサス時代から、鬼が吸うチェリーに、
山さんは銘柄を変えています。
これも「太陽!蘊蓄話」の隠れた蘊蓄です。
太陽にほえろ!熱血ファンであれば常識です。
が、非喫煙者の視聴者には解らないでしょう。
簡単に素通りしてしまう箇所の絵です。
この場面がそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1680798973034-1yNdz2kIPJ.jpg)
純はタバコを切らしても、マッチはいつも
所持しているんだなあ?(筆者の感想)
その時、下校中の小学生が
平井宅前で友達と分かれて手を振る。
「バーアイ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680799006617-z91mgBUrIU.jpg)
ここで、もう一度。
井上堯之バンド♫
「危機のテーマ」間奏。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799032730-keSYHHmqBJ.jpg)
「どうした?」と山村。
「あの子?」と純。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799053883-f7Xn6l25vb.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680799079037-9DTvZTtWWq.jpg)
「あの子だ。サッカーをしていて
怪我をしていたあの子を牧が、
家まで送って行ったことがあるんです。」
![](https://assets.st-note.com/img/1680799097116-UGefNgPIQL.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680799116811-OjHR9lxOYL.jpg)
「危機のテーマ」はそのままに、
場面は変わる。
一係で、鬼を中心に事件の本ボシの確定。
しかも、狙われていた奴も確定出来たのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799141420-ewQjWp7yE3.jpg)
「繋がったな!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680799181536-oSF3PL4hIt.jpg)
純も、最早反論は出来ず。
自分が証拠を突きつけ、山村と鬼に
報告したのも同然だから。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799164981-PDymCUKft5.jpg)
純と、後ろで心配そうに見ているクミ。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799284328-buKFbTUpm7.jpg)
その時、体育会系ゴリが
飛び込んでくる。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799312708-NytRg9GCEa.jpg)
「信用金庫の電話交換手の話によりますと、
昨日も平井を名指しで、若い男から
電話が掛かって来たそうです。」
※大きな職場であれば、掛かってきた電話を
振り分ける職場内の電話交換手がいたのである。
昭和58年頃にも、京都でもこんな電話交換手がいました。
筆者は記憶しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799341381-tNQLqvPa6c.jpg)
「長距離か?」と鬼
「感じでは、都内からだと」はゴリ
![](https://assets.st-note.com/img/1680799363661-7UTCPaMVaq.jpg)
「まだ都内に潜伏していたか?」と野崎
![](https://assets.st-note.com/img/1680799384919-BZmy3LpBHQ.jpg)
「だろう、ね。牧は殺しをやったのに、
肝心の礼金を手に入れ損なった。
これじゃあ、高飛びも出来んだろう!」
とは、名推理警部補の山村
純は、それでも信じられない。
しかし刑事である眼はボスを向く。
「徹底して平井をマーク。
牧が食いつくのを待つんだ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680799415313-oBq4JGujV0.jpg)
平井宅裏で、
![](https://assets.st-note.com/img/1680799441654-ZXlMbPqGpO.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680799461837-2JBkP3Swee.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680799481909-lWuPHfEwLM.jpg)
覆面車セリカリフトバック1600ST
車内にはゴリと殿下が待機。
井上堯之バンド♫
「サスペンス2」より途中間奏。2#1
※前半部が間奏される。
皆さんに有名な部は後半の、2#2です。
そして、平井を追尾していくセリカリフトバック。
第53話で登場した、東名信用金庫の
近くだろうと思われる場所に向かう。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799530385-TWCJcp4HAZ.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680799558661-m1VTwXJuS2.jpg)
ここが、第53話と同じ場所で、ロケーション。
ガードレール脇に外車は停車する。
降りてきて、
保全信用金庫に入る平井栄三(見明凡太朗)。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799585440-a0gC7sQbdR.jpg)
現場では、既に野崎と純が張り込み。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799614449-A9HRDEomMK.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680799638961-Fgjzu4H62i.jpg)
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純は本屋の隣りの自販機でまたタバコを買う。
またチェリーを選択し金を投入。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799738416-iHr7g9QmLQ.jpg)
一方でランチタイムの平井栄三。
ステーキランチを食する。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799760049-oTZ7H5Hf6p.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680799788256-31VhHnHu65.jpg)
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![](https://assets.st-note.com/img/1680799833426-VrLB29UBwJ.jpg)
その後に待たせていた車に乗る平井。
これをセリカリフトバックがまた追尾する。
「お帰りのようだな」と野崎。
![](https://assets.st-note.com/img/1680799855836-vqGGsTrOxO.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680799878462-eG7VNugKfb.jpg)
「長さん。牧は会いに来るでしょうか。」
![](https://assets.st-note.com/img/1680799898877-8PFH1DxLPZ.jpg)
「来るさ!奴は金の為に
無関係な人たちまで平気で巻き添えにした。
いや、初めからそうするつもりで
捜査の目を誤魔化すのが目的だったんだ
のかも知れん。」
![](https://assets.st-note.com/img/1680799931100-4loL6eZ4T6.jpg)
「そういう奴が簡単に金儲けを
諦めると思うか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800014917-ZMY7jIgNS6.jpg)
「しかし俺は、、」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800035693-u3MmdJViip.jpg)
「ジーパン!?」と肩に右手を。
🔵長さんでも、今の純には何も言えない。
純の思いも、分かっているからこそ、
捜査の途中では何も言えず。
中間管理職の辛さを演ずる下川辰平。
同室部下の純には何も言えない長さん。
最早、純は仲間だ。
「コイツを一人前にしなければならない」という
責任感を背負(しょ)わされている。
ここで二回目のコマーシャル。
三回目の柴田家の登場。
![](https://assets.st-note.com/img/1680800060503-EgX5ny24Nw.jpg)
「純?
勤務中、パチンコなんかしてはいけない、って
言ったでしょう?」とたき。
![](https://assets.st-note.com/img/1680800083158-pdKjpi1Kaf.jpg)
食卓の上には、
大量のチェリーの山。
![](https://assets.st-note.com/img/1680800115019-ufYzwAXfAw.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800153275-1bF3CMm9Kg.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800177371-PSwmpJ6eBo.jpg)
「俺はアイツがとても悪い奴とは思えないんだ」
「?牧だよ」と純は母に。
「知ってんだろう?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800214662-4ZlZ3Anw5H.jpg)
「あんた。刑事には向かないかも知れないね。
でも、亡くなったお父さんそっくり。」と母
![](https://assets.st-note.com/img/1680800240622-zaNybEWuh1.jpg)
「母さん、そんなあんたが好きだよ」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800266434-PModzGPeQY.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800314594-uqFPKlk1EN.jpg)
「俺、行くわー」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800287737-VVY0dWR2dG.jpg)
その時、電話が、、、。
「はい、柴田でございます。」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800346054-dY7tu47DrY.jpg)
「居りますが。」
「誰?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800365029-S7oH4iOdxo.jpg)
「友達としか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800382770-goI1RVG1jo.jpg)
「俺だ。判るだろ?
実はあんたに相談したい事があるんだ」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800442300-xyFtFzgwLR.jpg)
「自首?お前ほんとに自首する気が
あるのか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800459780-PfYO8vhgOw.jpg)
「ああ本当だ。だからあんたに
付き添って貰いたいんだ。
俺一人で警察に行くのが怖いんだ。
頼むよ、柴田さん。」
![](https://assets.st-note.com/img/1680800479162-FCL7NLyBrE.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800552383-yxQqRXJJyC.jpg)
「分かった。それでお前何処にいるんだ?
え?オートレース場?
其処を動くなよ!?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680857126440-DsxXNvM5L6.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680857154698-MXwL7gFn7h.jpg)
「犯人から?そうなんだろ?」と
心配の母たき。身を乗り出して
行くことをやめさせようと懇願する。
![](https://assets.st-note.com/img/1680857183691-FvnTQ3CREV.jpg)
「まさか、一人で行く気じゃ?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680857298253-QbOozVmvQs.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680857324998-jxqqtExcIp.jpg)
「純!一人で行くなんて、そんな危い真似は!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680857358791-GQGln8gLg8.jpg)
「母さん。奴は俺を頼ってきたんだ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680857385341-UWKQpCrx4Y.jpg)
「じゅん!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680857419980-oUDvWeehef.jpg)
「必ず自首させてやるさ!」純
「じゅん!」
言い出したら、もう母を振り向かない純。
![](https://assets.st-note.com/img/1680857452449-r0mDAmfKf3.jpg)
即座にたきは七曲署へ
純の責任者に連絡して止めて貰うように、、
と電話する。
![](https://assets.st-note.com/img/1680857488776-BprYEotCEM.jpg)
「何ですって?
![](https://assets.st-note.com/img/1680857513100-1KgwLlv8QX.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680857537086-ex7OM8VnbQ.jpg)
一人で出かけたんですか?
で、場所は?」と鬼。
「たしか?オートレース場とか?」とたき。
![](https://assets.st-note.com/img/1680857561911-fEW0bq9NTP.jpg)
「分かりました。すぐ手配します。
っ、どうかご心配なく。」と鬼。
![](https://assets.st-note.com/img/1680857636279-Ra1Tg7aQig.jpg)
直ぐに三菱電機製の無線機で
体育会系を呼び出す。
![](https://assets.st-note.com/img/1680857661599-1hglMVv0Bp.jpg)
「オートレース場ですね、了解!」
と鬼の指示を受けたゴリ。
「ゴリさん!」と助手席の殿下。
![](https://assets.st-note.com/img/1680857681670-nCsZfw6Ana.jpg)
平井を張込むセリカリフトバックの前で
自宅から歩きで外出した。
![](https://assets.st-note.com/img/1680857704584-oKdwhp4Zwu.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680857728384-USWRe1U1wG.jpg)
「おい。出勤にはちょいと早いぞ」とゴリ
「しかも歩きだよ」と殿下
![](https://assets.st-note.com/img/1680857755952-qIFLv43y33.jpg)
タクシーを止めて乗込む。
![](https://assets.st-note.com/img/1680857774978-KruNXUNstN.jpg)
※この時代に番組で使われるタクシーは、
「イースタンタクシー」
後年、昭和終盤→平成→令和でも現存する、
「東京日本交通」タクシーが、主流になって、
使われていきます。
番組と提携して使われています、ね。
◆筆者の親戚は東京にて、
その東京日本交通のタクシードライバーです。
毎月の収入は100万は下らないとか。
![](https://assets.st-note.com/img/1680857806697-267uHJv9wA.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680857822592-89DcFds2QD.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680857837587-OyK33uMkQ6.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680857854457-vCFOb9L3JW.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680857871192-wiSPDIlpBg.jpg)
ゴリと殿下はその平井を追尾する。
一方、純は、オートレース場に到着。
![](https://assets.st-note.com/img/1680800627442-U1eFJ4jPF5.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680858823283-4pf0XOy35C.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680858843263-Or8lmGGNVI.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800646574-Q0LqKba83l.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800663682-6YoDmUcnW6.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800679947-HZLHMhvPwt.jpg)
「何処だあー」と純は叫ぶ。
![](https://assets.st-note.com/img/1680800703042-K9FZaRHVw8.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800726145-0Jp78boie6.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800751137-GdK1aqvtUn.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800768377-KLyupD4hik.jpg)
牧も、ブルーメタリックの旧型タウナスに
乗って現れた。No.プレート532。
※この車はマカロニ時代から
犯人車両として使われている旧タウナスではないか?
![](https://assets.st-note.com/img/1680800817858-an71EBKXU5.jpg)
一年前放送した「また若者が死んだ」でも、
犯人役 水谷豊が出演しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1680800847473-OZzXFlDoWX.jpg)
この時の旧タウナスのNo.プレートと
比べて下さい。全く一緒のクルマです。
![](https://assets.st-note.com/img/1680800880649-gQ4g9ZODsd.jpg)
この時は、水谷豊がマカロニの友人警官を撃ち、
倒れて動けない処を、また頭に銃弾を撃つ。
![](https://assets.st-note.com/img/1680800910063-rARgKdlnTF.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680800934463-nqK3pnyUzr.jpg)
そして、タウナスをバックさせて轢き殺すシーン。
これは、太陽!でもテレビ放送したくない場面だった。
その場面を水谷豊は演じた。
![](https://assets.st-note.com/img/1680858775439-EqTdrg879h.jpg)
純の前にタウナスを横付けする牧。
「よーっお!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680801014710-G96XIWUoZT.jpg)
「牧っ」
![](https://assets.st-note.com/img/1680858671401-Ko3EG3i7BX.jpg)
「解るだろおー?」
「これを押せば、あんたも俺もパァだぜ!」
「牧っ!?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680289988315-rp8gHeRjCd.jpg)
「大人しくするんだ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680858926292-EraoGOV9AP.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680858950515-8PPU9VctQe.jpg)
「拳銃は持ってねえのか?」
身体を弄る牧。
![](https://assets.st-note.com/img/1680858995749-guxjmR4Na3.jpg)
「自首する相手に、拳銃は要らんだろう?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680859024930-V39aIcrNOm.jpg)
右ズボンポケットから
手錠を取り出し、牧は
「自分で掛けろ」
![](https://assets.st-note.com/img/1680859051031-uBNpkrKBGq.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680859087806-IAN3lqiOyr.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680859110502-XgS939D6YT.jpg)
「なあ、牧。自首してくれ」
「五月蝿ぇー!俺はお前を人質にして
逃げるんだ!」
純は牧を説得するも、全く効果なし。
![](https://assets.st-note.com/img/1680859201357-kfR03osDL5.jpg)
「お前、どうしてそう変わっちまったんだ?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680859223857-oc1h4vn0TI.jpg)
「変わった!?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680859247728-B9bUDx84Fv.jpg)
「こんな事しちゃいけない」
「自首するんだ!あとは俺が何とかする」
「いいから掛けろっ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680859339626-iPptyx57F3.jpg)
両手に掛ける手錠。
左上ポケットから手錠の鍵を探り
手にとる牧。
牧はここまで、自分が変貌した訳と
自分のこれまでの過去を話した。
![](https://assets.st-note.com/img/1680859365080-uOdK6wkDdx.jpg)
「世の中、そんなに甘くないんだぜ」
「でもな、聞きたいって言うんなら
話してやるよ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1680859385323-t6OT8iAoXj.jpg)
「金だよー!
金が俺を変えたんだーっ!
![](https://assets.st-note.com/img/1680859407108-XT1m2RtfZC.jpg)
「俺の親父は借金に追い捲られ自殺したよー。
小さな町工場は潰れた。
親切そうにしてた奴らは、
誰一人助けてくれなかった。
俺も大学を卒業出来なかった。
決まっていた就職も、全部パーだ!
あは、はははーっ!」
「何故、俺に言ってくれなかったんだ?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680859457320-EdZmYeWCWu.jpg)
「口じゃ皆んなそう言うよー」
「でもなあ、
金持ってないお前に、何が出来るんだよ?」
「世の中、金だよー!
金がなきゃ何も出来やしねーんだ!」
「俺はきっとこの手で
金を掴んでみせる!
そして復讐してやるんだー。
親父や俺を苦しめた奴らに、なあー。」
「牧っ」
その時、平井を乗せた
イースタンタクシーが到着した。
![](https://assets.st-note.com/img/1680859499111-AekzjzIc7D.jpg)
同時に、ゴリと殿下のセリカも追従し
オートレース場に到着。
![](https://assets.st-note.com/img/1680859521634-ZF9Iyi7Ciq.jpg)
井上堯之バンド♫
「サスペンス2」より途中間奏。2#2
※今度は後半部が間奏。
![](https://assets.st-note.com/img/1680859562706-lRyVKZKaRv.jpg)
牧は純を、レース場の上階に連れ出し、
左手手錠を手すりパイプに繋がせた。
![](https://assets.st-note.com/img/1680859596492-3UE5cV7Zgk.jpg)
「馬鹿な事はよせ!
自首しろよ、牧」
※ここで、太陽!特有の効果音。
井上堯之バンドではありません。
◆工事現場でカンカンと鳴り響く音。
この効果音は、他の回でも使われたもの。
特にマカロニ時代でも使われている。
「そして拳銃に弾を込めた」のラストでも。
近くに工事現場があるだろうと視聴者に
錯覚させる名効果音です。
が、絵には、工事現場は出て来ません。
皆さん、この効果音をよく覚えておいて下さい。
また他の蘊蓄話で紹介します。
そこに金の入った鞄を抱え、
二人の前に。
![](https://assets.st-note.com/img/1680859627270-GPqyvTZxSg.jpg)
「持って来たかい?」牧
「持って来た」平井
「2000万だろうな?」牧
![](https://assets.st-note.com/img/1680859653756-e0j5cNaXug.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680859686190-HEeTTin0eC.jpg)
「馬鹿な?1000万は先に渡してある」
「あれを無くしたのは君の所為だ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680859711495-njKx4MXD7d.jpg)
「まあいいだろう。貰おうか!」
そのとき、体育会系の足音。
ゴリが駆けつけ、
「動くなっ!」と拳銃を向け構える。
![](https://assets.st-note.com/img/1680859745426-ZXFgkrbmv3.jpg)
平井は咄嗟に逃げるが、
退路で殿下も拳銃を向け、進行を塞ぐ。
ゴリはSWリボルバー、
殿下はオートマチック。
![](https://assets.st-note.com/img/1680859769217-vF8Wy4BAlR.jpg)
「牧!平井!もう逃げられんぞ!」とゴリ
「そうかなぁ?見ろ!」
と左手の爆弾を手に空に高く翳す。
![](https://assets.st-note.com/img/1680859817908-wdozcPpYFM.jpg)
「俺を怒らせない方がいいぜ。
こいつの威力はあんた達の方が
よく知っているはずだあ」
平井は観念して、膝まずき、尻を着く。
「二人とも拳銃を捨てろ!」と牧
![](https://assets.st-note.com/img/1680859905413-ADavLnDihu.jpg)
ここで、鬼、山村、野崎の顔が
見える。
「捨てろーお!捨てないと
こいつを押すぞおーっ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680860001980-OMXjlM959x.jpg)
「ゴリっ!」顔で指示をする。
「言われた通りにしろっ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680860045410-7F8FydWVSQ.jpg)
ゴリと殿下は拳銃を放る。
「あんたも捨てろおー」と牧
鬼も、指示された通りに放る。
鬼の拳銃もオートマチック。
あとは、山村、野崎が背後から
拳銃を持ち、牧に近づく。
「平井さん、鞄を貰おうか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680860084246-RyPSBgedp4.jpg)
「儂はどうなるんだ?」
「冗談じゃない。あんたの面倒なんか
見られるかい?」
牧は平井を見捨てて1000万円を強奪し、
![](https://assets.st-note.com/img/1680860168272-1QjLvoYaRU.jpg)
純に対して、
「あんたは一緒に来るんだ!
安全な所に逃げるまでは、
大事な人質だからな?」
「牧。俺は行かないよ。」
井上堯之バンド♫
「愛のテーマ ピアノバージョンI」
「何だとお?」
![](https://assets.st-note.com/img/1680860212482-0qh3huBg7i.jpg)
「俺はお前を自首させる為に来たんだ!
俺は行かないよー」
「五月蝿えーっ!」と牧
鍵を純に翳し、
「自分で外せ!一緒に来るんだよー」
![](https://assets.st-note.com/img/1680860251203-xz0MKUfnZe.jpg)
「俺は行かない」
![](https://assets.st-note.com/img/1680860274781-VBJNrtglvK.jpg)
「来るんだあー、死にたいのかっー!」
「お前には、そんな事は出来ないよ牧!」
「お前は本当は、いい奴なんだ!」
「馬鹿やろー、来いよ。来るんだよー」
「お前はいい奴なんだ。
本当はいい奴なんだ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680860325510-Ggi76g0vIO.jpg)
◆二人の心に。
頭に残る河原でのサッカー遊び。
![](https://assets.st-note.com/img/1680860554163-hSqE8seVnd.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680860579526-M7gvJlp0KS.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680860601722-BX90JDTROf.jpg)
それが回想のフラッシュバックで蘇る。
あまり見せない屈託のない笑顔の松田優作。
「いい奴なんだ!お前は」
![](https://assets.st-note.com/img/1680860352004-8euSa4xbFR.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680860676884-FDQdw5QLNM.jpg)
「辞めろおー、辞めろーっ」と
手錠の鍵を投げ捨てる牧。
![](https://assets.st-note.com/img/1680860384150-qBSgUiru4s.jpg)
「じゃあ、あんたが人質だよ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1680860410106-WEgSvXWcKA.jpg)
と平井を引っ張り、逃げる牧。
![](https://assets.st-note.com/img/1680860433482-5qBckD2sbG.jpg)
その時、純のデカい声がレース場に鳴り響く。
ゴリの声よりもデカい純の唸り声。
![](https://assets.st-note.com/img/1680860469161-81B0jiChfZ.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680860493923-gVc9fzD0tT.jpg)
「待てーーっ」
かなりの反響が還る。
![](https://assets.st-note.com/img/1680860741587-79he9zXUVO.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680860806958-1OWIL7FPXY.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680860835693-FjtpCMxaWt.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680860860206-oHGacP3uFg.jpg)
繋いだ左手の鎖を、
鍛えた空手二段の右手が、
鎖に向けて空から垂直に切り裂く。
一回、二回、三回と。
![](https://assets.st-note.com/img/1680860892147-PAIEMvMybO.jpg?width=800)
五回めで、純の右手首は血が滲む。
繋がれた手錠にも、純の右手から出た
血がこびり着いている。
![](https://assets.st-note.com/img/1680860929812-8hkbyj1eNh.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680860971625-5ZiXI5XRSq.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861024641-x0gvpPU34I.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861064477-TtbKgIP1TV.jpg)
それでも、呆然とする牧、平井、仲間達。
![](https://assets.st-note.com/img/1680861111043-pWWUApobTQ.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861154290-5XGzwW11Ai.jpg?width=800)
九回、十回、十一回。そして十四回。
![](https://assets.st-note.com/img/1680861194611-gm8sQvWLqC.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861223263-GqGNOcBa3Y.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861262339-uzNns8Y1yz.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861283437-tBHT5LkLq0.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861318903-aZmq2I4Odn.jpg)
最後十八回目で、手錠は砕け落ちた。
井上堯之バンド♫
「淋しきトライアングル」★
★は筆者命名。
53話雨の横断歩道橋で、
シンコが純に差してくれた傘のあのシーンで
間奏された曲です。
「ジーパン刑事登場!」でリンクしてます。
オリジナルサウンドトラックを聴いて下さい。
![](https://assets.st-note.com/img/1680861358450-dXBBrXJnU0.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861396336-rt01uCLQht.jpg)
そして、純は牧に近づく。
![](https://assets.st-note.com/img/1680861435413-aiPhVoJmTf.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861459670-CVIJ1uBXP2.jpg)
「牧、ダイナマイトを渡せ!
俺はお前を逮捕したくないんだ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680290145297-YGpxHloVao.jpg)
「渡すんだ牧。俺に逮捕させないでくれ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1680861503774-5G8NAsJ0Xz.jpg)
「チキショウ。あんたみたいな
お人好し野郎に、、、」
「お人好し野郎!」と
ダイナマイトの導線を自分で
引きちぎった牧。
![](https://assets.st-note.com/img/1680290108785-DW5ZgjYAJS.jpg)
そしてダイナマイトを放した。
井上堯之バンド♫
「愛のテーマ1B」
鬼の元にゆっくりと歩いて行く純。
![](https://assets.st-note.com/img/1680861544595-QXy1Ppw7gs.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861574866-BBvVEqfwhe.jpg)
「ボス」
![](https://assets.st-note.com/img/1680861635630-8SUUhhpLwV.jpg)
後ろから山村も、
![](https://assets.st-note.com/img/1680861685124-5NeTKiId8Y.jpg)
「そういうお前を
いつまでも忘れるなよー」
![](https://assets.st-note.com/img/1680861748279-NMgqAQuq5Q.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861773343-4mgLx7cbIK.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861804357-6l0d6rWL59.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861855454-9BXTBvTLq2.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1680861882143-k6K4NJ0ZPl.jpg)
◆しかし、あと一年後、
人を信じ、容疑者を弱い人間として
見るようになった純は、一時助けた若者に。
その信じ切った相田実に、
自分自身が、腹を撃たれて、
絶命してしまう運命となる。
![](https://assets.st-note.com/img/1680861971628-zbn8poub4m.jpg?width=800)
🔴54話撮影エピソード🔴
松田優作は、当初番組スタッフ特製の細工
を施した手錠での撮影を拒否し、
実際の手錠に似せた鉄製の手錠で撮影を行い、
それを空手二段で鍛えた手で、本当に
打ち壊したというエピソードが残っている。
※俺たちの勲章での中野裕二(松田優作)は
空手三段の設定となっております。
■しかし実際の手錠は絶対外れないそうです。
警察が用意した手錠を素手で引きちぎるのは
どれだけ筋力、腕力があっても不可能です。
善良な多くの皆さんは、逮捕され
手錠を打たれた経験はないと思いますから、
解らないと思いますが?
以下はあるサイトより。
「引きちぎるのに必要な力に対して
力がかかる全ての箇所の中で
鎖が最も弱い場合、鎖が引きちぎれますが、
鎖よりも手の皮膚と
手首の骨の接合の強度の方が
圧倒的に弱いので
例え、鎖が千切れる強度で引っ張ったとしても
鎖より先に先に手首が切断されます。
ですから、
手首に鎖を超える強度が無い限りは
物理的に不可能になります。」と。
更にまた、筆者調査では、米国の老舗銃器メーカー、
スミス&ウェッソン社が取り扱う
実物のハンドカフ(手錠)は、
ダブルロック機構でキーホールと
ダブルロックホールの両方で開錠する仕組みです。
南京錠や通常の鍵と違い、
カーボンスチール製の本品は
容易に破壊することは困難です 。
サイズ[長さ]:約24.5cm
重量:約290gと、説明されています
その後は、2023.3.29死去された、
![](https://assets.st-note.com/img/1680290180885-7FMzne9YRL.jpg)
故奈良岡朋子氏の
追悼特別編成のブログをアップ予定です。
順番がジーパン編とは後先になりますので
皆様ご容赦を。
一人で作成してますから、
他にも二つの仕事もあり、
掛け持ちでやってますから、
時間がかかります。すんません。
![](https://assets.st-note.com/img/1680290206325-Bc9bCJ1TQQ.jpg)
6648字
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