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【時事抄】 AMラジオの終焉が近いらしい、へ〜。

AMラジオの思い出というと、「オールナイトニッポン」のような娯楽番組よりも(たまにビートたけしやとんねるずを聴くぐらい)、「基礎英語」などのNHK語学番組、大学受験に向けた大学受験ラジオ講座、通称「ラ講」が頭に浮かぶ。

特に「ラ講」は英語の宮崎尊、J・B・ハリス、現代文の林省之助(以上、敬称略)、といった先生方の語り口が好きで、大学受験では大変お世話になりました。今ネットで調べてみると、どなたかが当時の講義録音をYouTubeにアップしてて、久々にその声を聴きました。いや懐かしい。

日経新聞を読んでいて、ふと目に止まった記事を取り上げてみます。

<要約>
全国47の民放AMラジオ事業者のうち13社が、AM放送休止の影響を実証実験している。FM放送への転換を視野に、AM放送が廃止される可能性がある。1925年にAMから始まったラジオ放送は、100年目の節目を前にして転機を迎えている。

かつてラジオは「家の真ん中にあり、家族で楽しむメディアだった」と語るのは、日本ラジオ博物館長の岡部匡伸さん。戦争終結の玉音放送など、歴史的なニュースをラジオは人々に伝えてきた。だが、放送技術の進化とともに家庭の中心はテレビに変わり、ラジオは「1人で聴くもの」になり、「オールナイトニッポン」など若者文化の担い手ともなった。

だがAMは送信設備が大がかりで、近年ラジオ離れに加え設備の老朽化による更新費用という逆風が吹く。設備更新費用はFMの50倍に上る。AMラジオ事業者は災害対策などのため、同じ番組をFM同時送信する「ワイドFM」と呼ばれる補完放送を実施している。AM, FMの両方を維持する負担は重い。実証実験は廃止に向けた第一歩となる。

AM時代が終焉を迎える一方、ラジオの新しい聴き方も広がる。インターネットでラジオ番組が聴ける「radiko(ラジコ)」だ。ネットで音声配信するポッドキャストは音質が良く、過去番組も遡って聴ける。ラジオ文化の継承向けた取り組みが進む。

(原文1012文字→557文字)


2003年の地上デジタル放送に移行によって、使用しなくなった周波数帯域(90.1MHz~95MHz)を使用して放送する「ワイドFM」が2014年より運用開始しています。

FMは、ステレオ放送で音質が良く雑音が少なく、ビルやマンション内など障害物があっても受信しやすい、特徴があります。受信域が狭いという欠点を乗り越え、AMからFMへの移行が進んでいるようです。AMで放送中の番組自体が無くなるわけではないようなので一安心。

出典:総務省
https://www.soumu.go.jp/main_content/000517855.pdf

前時代的なラジオの話題に絡めて、今どき紙の新聞を定期購読して読むメリットについても一言。こういった拾い物のような話題に触れる機会に遭遇できる偶然性に、紙メディアの価値を日々(ほとんど毎日)感じています。

さっさっと紙面をめくればいいだけだから「タイパ」もいい。紙の新聞なんて要らないでしょ、という意見を見るたび、もったいないなと思う。

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