絵が苦手だと、ずっと思ってきたあなたへ 20
色に気持ちを向けてみましょう
私たちは、沢山のものに囲まれて生活しています。
ということは、沢山の色に囲まれて生活しているということですね。
でも、美しい花々や秋の紅葉など、色を意識するとき以外は、普段はそれほど色を意識する人は多くないのではないでしょうか。
ところであなたは、どのくらい色を見分けることができますか?
今、この投稿からちょっと目を離して、周りを見回してください。
いろいろなものが目に入りますね。
では、そのものたちは何色ですか?
「えっ? 何色ってうまく言えない・・・」
そうですね。
それは、絵の具のような、「何色と分かるはっきりした色」ではないもののほうが多いからです。
でも、無色ではありませんね。必ず色はついています。
色の認識はとても個人的なものですので、人によって違いますが、見分けられる色は、100万色とも数百万から1000万色ともいわれています。
もちろんこれは、名前がついてない色がほとんどです。
また、色の名前も分類の仕方でその数は違いますが、現在日本では、普段からよく使う慣用色名は269色と日本工業規格(JIS)で規定しています。
私たちの生活を彩る、無数ともいえる色に心を向けていくことは、美術にとってとても大切なことだと思うのです。
中学校の教材として絵の具のセットを使うとき、12,3色のセットが普通です。
何も言わずに絵を描かせると、混色して様々な色を作り出す生徒もいれば、混色せず塗っていく生徒もいます。
絵の具のセットより、はるかにたくさんの色の世界を描くには、やはり混色をすることは必要ですね。
次回から、混色して色を作り出すことの基礎を学びます。
「大人の美術教室」今日はここまでです。
「大人のための美術教室 KATO美術レッスン」からお知らせ
「絵を描いてみたいけど、苦手だし・・・」「美術には興味があるけど難しそう・・・」
これまでお読みいただいた方でも、まだそう感じてる方は多いと思います。
「KATO美術レッスン」は、そういう方にこそ体験していただき、興味の扉を開いてほしいと思っています。
絵を描くって、表現するって、もっと自由でいいんだと気づいたら、そして自分にもそれができるんだと分かったら、もっと幸せが広がっていくと思いませんか。
「久しぶりに絵を描いてみたいな」「時間ができたので、絵を習ってみたいな」という方もぜひご参加ください。
「KATO美術レッスン」のホームページでは、参加されている方の作品や感想も載せています。ぜひお立ち寄りくださいね。
https://www.kato-bijutulesson.com/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?