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「陰キャとは?」対話カフェそもそも レポート#35

【開催日時】
2024年4月27日(土)
12:00~14:00

第35回のテーマは「陰キャとは?」です。

陽キャ・陰キャ、便利な言葉です。
おおざっぱに性格分けできる。
対立構図で話題にしやすい。

陽キャと陰キャをテーマに、
10代・20代で対話したレポートです。

はじめの問い

まずはテーマについて抱いている問いや、思うことを挙げていきます。

「陰キャと言うと、男性をイメージする。男女で定義が違う?」

「陰キャ=男性のイメージがあるのはなぜ?」

「陰キャ・陽キャの境界線は?」

これらの問いが挙がりました。

テーマについて思うこと

「前に「アメトーーク!」でやっていた「中学イケてない芸人」を思い出しました。陰キャと、中学イケテてないのは、近い気がする」

「昭和のころは、学生のタイプ分けは「ヤンキーか、ガリ勉か」の二択だったとも聞く。ガリ勉と陰キャは少し違う。昔はどう分けてたんだろう」

「根アカと根暗という表現も聞いたことがある。根暗が今でいう陰キャのこと?」

「中学高校イケてない、ガリ勉、根暗、陰キャ、それぞれの違いは何なのだろう?」

陰キャと陽キャの境界線は?

深く考えずにどんどん挙げてみました。

「運動部か、文化部か」

「これは男子に限るんですが、女子と気軽に話せるとか、女子との距離が近いか。気軽に話せるのが陽キャで、話せないのが陰キャ」

「グループで行動しているか、一人で行動しているか」

「陰キャというと男性のイメージが強いのは、女子は陰キャでも一人行動せずにとりあえずグループでごはん食べたりしてるからかも」

「明らかに陽キャ、って雰囲気がある。それを持ってないと消去法で陰キャ」

「明らかな陽キャ、明らかな陰キャ、って例えば35人のクラスに何人くらいいるイメージですか?」

「それぞれ3人くらい?」

「残りの人たちは?」

「グレーゾーンだけど、グラデーションになっている」

「イジる側が陽キャ、イジられる側が陰キャ」

「趣味の内容は関係なさそう?」

「アニメやマンガが好きだから陰キャ、なんて分け方は、今は無いと思う」

「女性だと、ファッションやメイクの楽しむとか、好きかどうかはあるかな」

「趣味はあんまり関係ないとなると、陽キャか陰キャかを分けるのは、コミュニケーション要素に限られる?」

「容姿もあるとは思う、陽キャと陰キャは見た目でもわかる」

陰キャから陽キャに変われる?

キャラが変わることはある?

「グレーゾーンの人は変われる」

「所属するコミュニティによって、陰キャ陽キャが決まる。変わるというより、コミュニティの性質から定められる」

「本人の性格と、陰キャ陽キャはどこまで繋がっているのか?」

「人と関わるのが好きなら、陽キャになれる」

「リアルでの関わりと、ネット上での関わりは、また別ですよね。SNSでは陽キャだけど、リアルで会うと陰キャだったりとか」

「旅行に行くと、旅先で陽キャになる人もいる。旅の恥はかき捨てで、気が大きくなるのかな」

「他のテーマでも結構出てくることなんですが、所属コミュニティが、自分をどんなキャラにするか決めてしまう。どのコミュニティに所属するかは人生においてとても大切。居心地の悪いコミュニティは早く出たほうがいい」

学生ほど陰キャ陽キャを気にするのはなぜ?

なぜ若いときは気になるのでしょうか?

「自分がどんな人間なのかわかってなくて不安だから。自分が何者か知りたい」

「まわりならどう見られているかが気になるから」

「周りが見る自分のキャラを踏まえて、コミュニティの空気に自分を合わせがち」

「周りから「陰キャ認定」されると、学校内の住む世界を狭められる感じ。陰キャは○○すべきじゃない、が多かった。例えば、イジられる側になってしまうと、女子と話せない、話してはいけない、みたいな」

「そういうキャラとして認定されてしまう」

「高校を出ると、もしそういう認定をされたとしても、もう気にならない。自由に振る舞える」

「大学や社会人になると、多様性を知って、いろんな人がいていいってことを学ぶからかも」

「言葉が悪いかもですが……陰キャは、陽キャの奴隷みたいなところがある。陰キャは生きづらい」

「例えば、陰キャにはクラス内での選択権や拒否権がない。クラス単位で何かを決めるとき、陽キャの声は大きくなるし、陽キャたちが話し合って決めていく」

「ということは、クラスの政権は、ほとんど陽キャ握っているってことですね」

このあたりで時間いっぱいとなりました。

「陰キャとは?」の板書

ファシリテーターの思うこと

陰キャと陽キャは、いわゆるインドア派とアウトドア派のように、趣味も分かれるとなんとなく思っていました。

どうやら、趣味はあまり関係が無いようです。
コミュニケーション能力や、ファッションによって定義されるのが最近の陰キャ陽キャ感。

また、陰キャ陽キャを気にするのは学生コミュニティにいるからであり、社会人になればそこまで気にならないもののようです。

「クラスの政権は陽キャが握っている」ことで、やはりそこにある種の上下関係が生まれてしまうこと、再認識させられました……。

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

次回の開催案内

次回は2024年5月11日(土)開催。
テーマは「ジェンダーとは?」です。
詳細はこちらから。

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