泰山歩(たいさんぽ)、1

画像1 泰山をお散歩、名付けて泰山步(たいさんぽ)。泰山は(あんまり観光地というような観光地ではないけど)実は老街の一つでして、町のあちこちに結構いろんなものがあります。今年はこの辺りの情報を色々集めて、泰山地図を作っていきたいと思います。今回は下泰山巖からスタート。
画像2 下泰山巖の前には傳統市場(伝統市場)があります。野菜や肉のほか、拜拜用の用品やお菓子、洋服、料理の器具などなんでもござれの市場です。
画像3 好物の麻荖のお店を見つけたので袋詰めを開始。ごまやピーナッツなどのスタンダードメニューから、山葵、ノリなどしょっぱいタイプの麻荖も取り扱っていたので、ついつい一杯袋に詰めてしまいました。購入する時拜拜用かと聞かれたので、拜拜の時にもお供えする模様。
画像4 革製品のお店の店先では、老闆がずっとお正月の歌を歌いながら作業をしていました。皮小物のポーチを見ていたら老闆娘が”妳知道這個要放什麼?”聞くので”要放什麼呢?”と聞き返したらニヤッと笑って徐に”你想放什麼”と。周りのお客さんもじっと板娘の言葉に聞き入っていたのですが、その言葉どっと笑いがおきました。ええ、買いましたとも、ポーチ。
画像5 さて、市場をフラフラしてから、適当な小道を散歩しつつうちへ帰ります。台南なんかもそうですが、泰山のあたりも細い小道が一杯あって面白いです。こんな小道を見つけたら、とりあえず入ってみることにします。
画像6 おっ、なんか100年前の井戸があるらしい?
画像7 小道の脇には、家の屋根を突き破るようにして木が生えています。台湾のラピュタは安平だけではないのです……。
画像8 道を抜けたらそこにも民家が。井戸は正直どこにあるかよくわかりませんでしたが、猫に会えたのでよしとする。
画像9 写真を撮ってたら猫が駆け出したので、慌てて後ろ姿を激写。
画像10 さて、卵と野菜を買いたかったので泰山の八百屋さんへ立ち寄ります。籠の上に山盛りになっている牛奶蜜棗。
画像11 縁起物のパイナップルはリボンでお洒落されています。
画像12 八百屋を出て、帰宅の途を辿ります。途中、ずっと気になっていた煉瓦造りの家屋が、新たに雞排の店を開くという情報を手に入れました。泰山はちょいちょいこうした古そうな家屋が残っています。
画像13 さて、泰山といえば、この建物の紹介を欠かすことはできません。泰山の明志書院です。明志書院は清の時代に作られた教育関連の施設だそうです。
画像14 正面の御堂の中では学業に関するお参りができます。左右の部屋にはそれぞれ、明志書院の歴史や改修の記録の展示もあります。場合によっては人がいて説明もして貰えるらしいのですが、生憎私はお会いしたことがありません。
画像15 智慧筆にお参りしたい場合は筊杯(バーボエ)しないといけない模様。
画像16 智慧筆って、これかな? 筆を撫でる位置によってお願いごとできる内容がテストとか勉強とか研究とか異なるらしいのですが……黄色い看板に「請用台語發音」の文字が。くっ……読めない。
画像17 明志書院を出たら、少し坂道を登って玉明宮へ。玉明宮は楊府六郎元帥を主神に、楊家の男將、女將や衆神をお祭りしている廟です。赤い屋根の上の色鮮やかな神様方の像が青空によく映えています。
画像18 玉明宮は緩い坂の上にあるのですが、この坂道の上からの景色がちょっと好きです。
画像19 もう少し降ると、泰山巖が見えて来ます。今はまだ新年なので、門のまえに華やかな飾り門が立てられていました。今日はちょっと障りがあるので、それぞれの廟やお宮に入るのはまた今度……。
画像20 さて、本日の戦利品はこんな感じでした。麻荖と皮のペンケースです。台湾の古い建物によくこのペンケースの色のペンキが使われているのですが、この色、好きなんですよねぇ。ペンケースに型押しされた牡丹の花もお気に入りです。大事に使うぞー。

台湾在住者による台湾についての雑記と、各ウェブサイトに寄稿した台湾に関する記事を扱っています。雑記については台北のカフェが多くなる予定。 そのうち台北のカフェマップでも作りたいと思っています。