子供のころの体験

小学校の頃の話。
小3、4の時、同じクラスでとっても仲良しの子がいて3人でいつも遊んでた。
5年のときのクラス替えで3人それぞれクラスがバラバラになったんだけど、相変わらずつるんでて、私は昼休みになると二人のいるそれぞれのクラスに遊びに行ってた。
私の担任の先生はそれが気に食わなかったらしく、「昼休みは同じクラス内で遊びましょう。他のクラスに行ってはダメです」という謎ルールを作った。
私はその先生に嫌われてたんで、この謎ルールは自分を標的にしたものだとすぐわかった。

その先生は子供をビンタしたり、廊下に1時間立たせたりする怖い先生で、昭和の頃だったとはいえちょっと行き過ぎなくらい暴力的で、子供たちはみんな恐れてた。
私は嫌われてたので、ちょっとしたことでも他の人より多く怒られてて、とにかく怖かったので目立たないように大人しくしてた。

でも、ある日のホームルームで「他のクラスに行ってはいけない」謎ルールを先生が言い出した時は我慢ならなかった。
私は勇気を振り絞って「それはおかしいと思います」と反対した。
先生はまさか反論してくる子がいると思ってなかったみたいでビックリしてた。
結局この謎ルールはうやむやになった。

その後しばらくして家庭訪問があって、先生は母にそのときのホームルームの事を話した。
私が声を上げた事をすごく評価してくれて褒めてくれた。
え?まさか褒められるなんて!?ってこっちがビックリした。

小学校の頃の私はすごく大人しくて、小心者で、自分の意見とか言わない子だった。
だからその時は本当に勇気を振り絞って振り絞っての行動だった。
まさかそれを先生に褒められるなんて思ってもみなかった。

これは自分の成功体験として大きく私の中に残ってる。
私は今でも積極的な方ではない。
でも理不尽な時や、自分がこれがしたいと思った時は声を上げることができてると思う。
それは人から与えられるものじゃなくて、自分で取りに行かなきゃいけないと学んだから。

大人になって、アメリカ行って、その後、今は台湾に住んでるがこっちはみんな自己主張が強い。
自己主張しないと何も動かないし損しかしないからだ。
私は彼らみたいに自己主張はできないが、自分が動かないと何も与えられない環境に身を置けたのはラッキーだと思ってる。

次はこれを自分の子供達に伝えていきたい。






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