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今日の韓国瑜院長(今天的韓國瑜院長)#2

私の先輩 韓国瑜立法院長(我的學長 韓國瑜立法院長)

今日2024年3月1日㈮の韓国瑜立法院長

 台湾の新たな立法委員からなる立法院(日本の国会に相当)初日2月20日㈫は荒れに荒れ、収拾がつかず、韓国瑜立法院長は一旦休憩を挟み仕切り直し、「それでは、会議を続けますが宜しいですか」とやんわりと呼び掛けた。そこで、漸く立法院内で国民党が主だって各人手に抗議文言を書いた プレートを持ち、自前のマイクまで発言する委員たちは、この韓国瑜立法院長の呼び掛けに対し、「は~い」と各自返答し、韓院長は続けて「各自席に戻ってください」と指示した。まるで、立法院(別称:國會)は小学校(國小)かと形容される場面であった。
 しかし、今日3月1日㈮の韓国瑜立法院長には、違いが見られた。
韓国瑜立法院長の「神対応」と言われるような場面があった。それは、今日陳建仁行政院長(民進党)に対して行われた現在執行中の政策全般に関する質疑で、翁曉玲立法委員(国民党:法律学者)の発言の一場面が取り上げられている。
    翁委員は、本来今年実施された政策のポイントについて陳建仁行政院長に質疑するはずが、暫定内閣だという意識の下、「できない約束に対して、陳建仁行政院長を困らせることはしません。」というような意味合いの発言をした。これに対して、陳建仁行政院長は、このような発言について「院長、この部会では有効ではありません。時間の無駄です」と救いを求めるかのような韓国瑜立法院長に尋ねた。
    しかし、この発言に不満を覚えた翁曉玲立法委員は、陳建仁行政院長に直接、「態度に気を付けてください。反論するのですか」、さらに「立法委員に質疑の権利はないのですか。質疑は上から下にするのですか。・・・」というような内容を声高に言った。
 そこで、韓国瑜立法院長は、質疑を一旦止めて、やんわりとした口調で、「公的な立場の者は、互いに尊重すべきだ」と両者を制した。
https://youtu.be/gvpkWwFF54E?si=ShWMaz8DHTxO3YoY




振り返り:韓国瑜先輩と私の母校と東亞所とは

韓国瑜先輩との再会 2018年12月22日㈯

台湾 國立政治大學 東亞所50周年所慶晚宴 我的學長 韓國瑜 高雄市長


先輩 韓国瑜高雄市長 1
 2018年12月22日㈯、台湾の国立政治大学大学院東アジア研究科の「東亞所50周年所慶晚宴(東亞所50周年祝賀晩餐会)」が同大学の「四維堂」にて開催された。
 まず、冒頭17:30~18:30に、記念イベントとして東アジア研究所の歴史を振り返り、祝辞の挨拶が所縁ある
面々から壇上で行われた。そして、私の6期上の先輩である韓國瑜氏も出席された。この人物は今年11月24日㈯に行われた台湾市長選の「高雄市長」選挙で民進党に対して圧勝し初当選したのだが、20年振りに国民党が返り咲いた結果となった。
 当然のことながら、今回の「東亞所50周年祝賀晩餐会」では、彼が会場に登場した瞬間大歓声が起こり、撮影と握手攻めに遭い、彼が会場を後にするまでその光景は続いた。本来私の席に彼も含まれていたので彼の同級生が同席であったため壇上に行く手前で挨拶に来られた。だが、あまりの歓迎ぶりに彼は、歴代の東亞所所長方の円卓に腰を降ろした。
 私自身の信条には敢えて触れないが、高雄市は反国民党意識が非常に高い地域で、国民党が圧勝するという
ことは衝撃的な出来事である。台湾第二の都市である高雄市は、人口約277万人で今回韓國瑜氏は得票率53.87%の89.2545万票を獲得し、民進党の候補者陳其邁氏は得票率44.80%の74.239万票であった。ちなみに、其の他無所属立候補者もいたが、蘇盈貴氏は得票率0.85%の1.4117万票、璩美鳳氏は得票率0.48%の7994票であった。
 私がちょうど東亞所の修士課程に座席していた際も、25周年祝賀晩餐会は開催され、私も出席したが、その時と今回の規模は全く異なり、今回は実に盛大に執り行われた。そして、その頃もそうであったが、国民党一色の東亞所の教授陣は、蒋介石と台湾に逃れて来た者たちで、大陸では随分日本軍に酷い目に遭ったという恨みの念は想像を絶する者であった。戒厳令解除直後の1989年に、日本人である私がこの東亞所の修士課程に入学したため、異常な目の敵に遭い、授業中もある教授にはチョークを投げられ、複数の教授から授業中日本軍と日本人への恨みつらみが授業の大半の時間語られた。その中でもチョークを投げた教授の授業は最も酷く、毎時間毎時間一年の大半、私に対してその恨み節が炸裂したため、ほとんど授業は成立しなかった。そして、もう1年も終わりに近づいた頃、堪え切れなかった本省人のある学生が勇気を振り絞ってその教授にもう止めて頂きたいという
意味の発言をしてくださり、その後は一切なくなった。今でも、私はそのクラスメートには心から感謝している。
 今回の「東亞所50周年所慶晚宴」で、再会を果たした先輩やクラスメートは、幸い私のことを覚えてくださっていて、その当時も私に良くしてくださった方々だ。改めて感謝を伝えた。当初、出席することに躊躇していたものの、結局出席したことで長年のトラウマも軽減され、ある意味清算できたのかと安堵している。
 私は、東亞所で卒業後、日本に帰国し台湾の対外貿易発展協会の外郭団体世界貿易センターが世界で展開している台湾貿易センターの大阪事務所に就職した。その後、勤務しながら修士論文を完成し後に修士号は取得した。そして、四半世紀の社会人生活と両親の介護を経て、昨年2017年4月より、関西学院大学大学院社会学研究科にて、多言語・多民族社会の台湾の研究を再開した。昨年も今年もフィールド調査で台湾を訪れている。
補足として、國立政治大學の前身は、1927年に南京で設立せれた「南京國民政府中央黨務學校」で、その初代学長は蒋介石である。それもあって、今回の祝賀晩餐会会場には「蒋介石」の写真も飾られていた。

 
政大東亞所即將迎來50歲生日,今年的所慶紀念活動暨晚宴訂於四維堂舉行。
我們一同讓歡聚的笑聲與感動充滿四維堂!

2018/12/22 (六) 於國立政治大學四維堂
17:30~18:30 紀念活動
18:30~21:00 晚宴







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