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台湾大学の博物館、無料なのに凄い!

台北の多くの博物館は、月曜休みでした…。
知らなかった(゚o゚;;  国立台湾博物館の前に立ち尽くす。

急いで周辺の博物館を調べる。
月曜やっている所…あっっった〜!!!!

ということで、台湾大学「人類学博物館」へ。
国立台湾大学(日本でいう東京大学)にはもう何度も来ているため、勝手知ったる身。さも関係者のような顔で門をくぐる。

まずは「農業陳列館」へ。
台湾大学農学部の学生さんが作る安くて美味しいアイスを…と思ったら本日は未入荷。
素敵なイートインスペースもあるので、涼んで休もうと思ったのに残念。

気を取り直して「人類学博物館」へ。徒歩30秒くらいの近さだ。

入り口から素敵だ。

入ると学生さんらしき女の子が弁当を食べている。昼時である。博物館のボランティアさんだろう。
台湾の大学では、学内の色々な役目を学生ボランティアがやっているのを知っているので、ハローと挨拶する。(駐車場の誘導係をやっていたりもする)

展示室は2階のようだ。
写真撮影に関しても、ネット公開okかなど細々聞いた。(所有関係で、ネットには載せないで欲しいという展示もあった)
以下は公開許可が出た写真になります。ご安心を。


2階に上がってすぐの場所で、台湾が、日本とは言語的に違う分布地域に属する事を知る。ハワイ、マダガスカル、ニュージーランドと同じなのか。凄いな。

さらに奥の展示室へ。


17世紀に他国から人が入ってくるまで、台湾は原住民の住む島だった。
原住民のグループは、それぞれが独自の言語、文化、社会構造、習慣を持っていた。

(インドみたいなものですね。インドは現在でも言語が多すぎて、それに対応して新聞も凄い数あるってインド人の知り合いが言ってました)

南島語族(オーストロネシア語族)は、約5500年前に色々な場所から台湾に移住して来た。彼らの言語、文化、物質的表現は驚くべき多様性がある。
2009年の公式な推定では、原住民の人口は約50万人、台湾総人口の2.18%を占めている。
ここに展示されている原住民族の品は、1920年代から1960年代に(日本人によって←博物館員さんから聞いた)収集されたものだ。

(日本支配下にあった台湾では、まだ台湾で一般的で無かった、〝研究や保存〟の知識ややり方を、日本人の教授達や日本人学生達がここ台湾大学でも教え、また自ら行ったことを、台湾大学の学生さんから聞きました。詳しくは別記事)

各部族の人口の移り変わり。

各部族ごとの展示もとても立派でした。
日本統治時代の日本人が収集を頑張ったそうで、台湾では一番古いレベルの部族の品々がここにあることを博物館員さんに聞きました。
凄いそうですよ。きっと裏にもたくさんあるのでしょう。

今でもたまに部族の人が、ここのコレクションを見に来るそうです。
なんでか質問したら、最近の若い部族の人は過去の伝統工芸技術などが分からないらしく、ここの品でそれを確認したりするそうです。なるほど。

そしてなんと!無料のガイドツアーをしていただけるそうです。

ガイドツアー
・月曜、水曜から土曜(火曜、日曜は休み)
・所要時間は約30分
・3人以上のグループが対象、2人以下はダメだそうです。
(15人までは1グループで回れる。それ以上の人数なら2グループに分けるそう。)
・ガイドは、英語か中国語が基本。
(ただし日本語ができる人もいるそうなので、日本語ツアー希望の場合は相談して欲しいとのこと。)
・予約方法は 電話 02-3366-4996 または email ntuanthromuseum@ntu.edu.tw へ。英語か中国語で予約してください、とのことです。

こちらがホームページです。
ツアーのことやホームページは、ネット公開の了承を得ていますので、どなたでもどうぞ。

ツアーでなくても、展示物は中国語と英語表記でしたが、最近の翻訳アプリは優秀なので結構分かりますよ!
何より展示物自体がとても興味深く、素晴らしいコレクションでした。
台湾大学内には他の博物館もありますし、台湾大学で作っている物も買えるので、私は大好きな台湾スポットの1つです。詳しくは、また別記事でご紹介しますね。

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