前回見たような獄中でも揺るがないソローの強い姿勢はどこからくるのでしょうか。ひょっとすると前回の記事の3つ目に引用した、ソローの従う「自分よりも次元が高い法」によるものかもしれません。ではその「自分よりも次元が高い法」とは何でしょう?
ソローはこう言います。
法の上の法は、内なるかすかな、絶えずささやきかける声として聴こえてくるといいます。
ん・・。なんか以前に近いテーマを取り上げた気がします?
あ、これです。 静かなるか細い声を聴く、なるほど。
内村にソローの影響もあったのでしょうか?
内なるかすかな声・・それを僕は聴くことができるのか。そんな声に従うことができるのか。険しい道であろうとも、己を崩すことになろうとも、進むことができるのか。進まねば、本当の自由や歓びを得ることはできないのでしょう・・。
先にある歓びとは?
しかし僕たちはこの歓びを見つけるのが下手だとソローは言います。
内なる声に耳を傾ける
内なる声に従う
その難しさ、険しさの先に
きっと自由と歓びがある
そんなことをソローは教えてくれています