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お子さんが学校に行けなくなったら(管見)

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今回は「学校に行けなくなったら」について書いてみたいと思います。

僕は「学校に行けなくなっても別にいい」と思っています。

仮にずっと学校に行けなくても中学を卒業さえすれば通信制高校があるので進学の道は閉ざされません。

授業についていけなくなる心配はご不要です。今は教材や映像授業が豊富にあるので、ちょこちょこ学習すれば大きく問題化しませんし、巻き返しも可能です。

社会性が育ちにくい心配もあると思いますが、そこはいったんお休みしましょう。長期化しそうなら、何か手を考えていけばいいと思います。

運動会や文化祭、修学旅行の行事も、お休みしていいと思います。その行事がお子さんの負担になっている可能性があるからです。

僕はこれまで20人ほど学校に行けなくなった子をお預かりしてきましたが、なぜ行けなくなったかわからないことが多いですし、再び行けるようになってもどうして行けるようになったかわからないことが多いです。ほとんどのケースが心の問題で、頭で解決するのは難しいです。

僕の感覚だと、お子さんは何らかの原因(だいたい複数がこんがらがってる)で外に出づらくなり、内側にこもるようになります。内側にこもっているのをムリヤリ引き出そうとするとたいてい余計こじれます。なので行けなくていいです。

再び学校に行けることを望まれるなら、保護者はある程度お覚悟をしてほしいです。時間、体力、精神、あとちょっとのお金。保護者の役割は内側にこもるお子さんと学校という社会との橋渡しだと思います。橋渡しに関して『生きにくい子どもたち』(岩宮恵子)がオススメです。アリサ編のラストは感動モノで、僕は何度も読み返しました。大切なことを教えてくれる本です。

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橋渡しをする場合、した方が良いことが2つあります。
1.お子さんとの共感
お子さんに対して待つ・傾聴・受容が基本です。急ぐ必要はなく、お子さんがポツポツと話せそうなら耳を傾け、ひとつひとつ丁寧に聴いてあげてほしいです。保護者はかなりしんどいかもしれません。しんどさを共感するからです。逆に見るとお子さんはそれだけしんどい思いをしているということでもあります。(難しそうならカウンセラーなどに代わってやってもらうことができます)

2.学校という社会との情報共有
お子さんの学校の様子を聞き、信頼できる方であればお子さんのおうちの様子や自習の進捗等を伝えます。直接的には学校の先生と定期的な連絡(週1〜月1程度)、同級生の保護者とお話しする機会があればする、間接的にはスクールカウンセラーやカウンセラー、習い事や塾などで信頼できる人がいればその人に話を持ちかけるのもいいと思います。(しんどい時はお休みでいいと思います)

橋渡しの始めはわからないことばかりですが、焦らずていねいに一つずつやっていくと何となく道がぼんやり見えてくるかもしれません。

学校に行けなくても、進学にあたって学校以外の別ルートはありますし、橋渡しを心がけていると、再び学校へ行けるようになるかもしれません。

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