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学ぶ楽しさをみつける遊びの対話(管見)

学ぶ楽しさをみつける対話でこんな事実をお伝えしました。

中学生は英数1科目につき3時間、生徒さんをお預かりしていました。・・・休憩や雑談が合計で1時間近くあり、一般的な塾にとっては無駄と言える時間がたくさんありました。
その間に何人かで雑談をしたりカードゲームをしたり、一人でいるのが好きな子は本やマンガを読んでいたりしました。・・・対話が生じたりやんだり、断続的あるいは連続的な対話を生み出しやすくしていました。

利益追求を考えた場合、無駄としか考えられません。大手の塾の人が聞いたら驚かれるでしょう。「遊び」となる時間が1時間もあるんですから。

卒業生がコメントを残してくれています。

FOLSの先生は、とてもフレンドリーで、生徒と仲が良いです。でも、授業中はちゃんと切り替わって集中して勉強に取り組みます。・・・FOLSは、学ぶときには、学ぶ。遊ぶときには、遊ぶ。そんなFOLSは、楽しくて他にない特別な塾だと思います。(中学生)

本当に遊んじゃってます(笑)

なぜ「遊び」を導入したのかというと、対話の質の向上と良好な関係性構築をしやすいためです。

大事なことは「聞き手」と「話し手」の両者が揃うこと。・・・”I”(話し手)だけの会話も、”YOU”(聞き手)だけの雑談もないです。誰もが”I”であり、”YOU”です。これが成り立つとき、上向きの人間関係が形成されていくでしょう。(たいたけ作成の先生向け資料より)

授業中の対話だけですと、意識せずともどうしても好成績の子が話し手になりやすいです。勉強というゲームが展開されているので、その序列で前に来ているためです。

でも「遊び」時間の対話ですと、自分の好きなマンガの話をする機会ができます。そのマンガを持ってきて読み、他人に貸すこともできます。このマンガにおけるゲームでは、持ってる子読んだ子が序列で前に来ます。

またカードゲームをすることもできます。相手が参加さえすれば、例えば遊戯王など自分の好きなゲームを展開することができます。カードにお金と時間を費やしてきた子が、そのゲームの序列で前に来ます。

マンガやカードのゲームに参加しないこともできます。テレビの話題を持ってきてもいいし、かっこいい男の子の話を持ってきてもいい。部活の話でもいい。トランプでババ抜きをしてもいいし、ポーカーをしてもいい。ラノベの話でもいい。

多種多様のゲームが展開され、その複雑性の中でそれぞれの優位性を発揮し誰もが”I”であり”YOU”である水平な関係性が構築されていきます。先生も「遊び」に参加し、関係性に調整を加えます。孤独になりやすい子、劣位に位置しやすい子をサポートします。そんなミッションを忘れ、よく本気で遊んでいましたが。

そうして、みんな個性全開でガチャガチャしてるけど、でもいい感じに凸凹がはまって成績は上がるし楽しいしと、ユニークな学びの共同体になっていくのでした。

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