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私と妻のおはなし〜出会いからのハイライト〜

昔をふりかえりながら、出会ってから地元に戻った頃までの、私達夫婦について書いてみようと思います。

出会いは高校2年の夏

私の妻は高校の同級生です。高校2年のときから約10年の交際を経ての結婚でした。「約10年の交際」といっても、その間ずっと一緒にいたわけではなく、遠距離の時期もあります。妻は東京の大学を卒業後、イギリスのイーストアングリア大学の大学院に進学します。ちょうどその頃、私は僧侶の資格を得るために修行に行ったり宗門大学に行ったりという日々。

僧侶の資格を得るためにはいくつか方法があります。どの方法をとるにしろ、修学と修行は必須です。私の場合、一般の国立大学を卒業してから、宗門大学へ3年次編入というコースをたどりました。最初の大学では人類学を専攻し、主にアジア諸国について学んでいました。宗門大学は宗派により異なります。私はお寺が真言宗豊山派なので、西巣鴨にある大正大学へ。修行は奈良県桜井市にある総本山・長谷寺で。そして無事に僧侶の資格を得ることが出来ました。

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大学卒業後

私は宗門大学を卒業し、都内のお寺の職員になります。いわば“サラリーマン僧侶”です。そこで色々と経験させて頂き、色々と勉強させて頂きました。

妻は大学院卒業後、その国際経験を活かしアーユス仏教国際協力ネットワーク(以下、アーユス)というNGO団体に就職します。アーユスは寺院と関わりの深いNGO団体だったので、妻を通じて様々なご縁をいただきました。

東京にいた頃から、2人で八戸に戻った後のことを具体的に考えていました。私達がこれまでに培ってきたことや経験してきたことを、出来る形で地域やお寺に還元する方法を、あれやこれやと考えていました。あの頃、具体的にイメージしたことが現在のお寺の取り組みにつながっています。

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いざ八戸へ

結婚式は2011年3月5日にめでたく行われました。しかし、お祝いの宴から程なくして東日本大震災。ですので“震災の6日前”という結婚式の年月日は一生忘れないと思います。

震災のためお祝いムードがいったん吹き飛びましたが、その年の10月に新婚旅行で小笠原諸島へ。小笠原諸島は、当時私が行きたかった場所だったのです。本当に素晴らしい新婚旅行でした。

新婚旅行を終え、2011年11月に夫婦で八戸に戻りました。

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自分達らしく

父である住職は長らく体調を崩していました。そのため、八戸に戻る前からお寺のことは私が行わなければならないことが多く、当初は本当に大変でした。ですが、今思えば大切な日々だったと感じます。あの頃があったからこそ、今の自分があると胸を張って言えます。

それまでの「やるべきこと」をひとつひとつ丁寧に行いつつ、私達夫婦が「出来ること」に取り組み始めました。一番最初に始めたのは寺子屋ワークショップという取り組みです。これはお寺の寺子屋活動に、国際協力活動の要素をあわせたものです。写経、ヨガ、アロマ、音楽、映画、料理など、これまで様々なテーマで開催を重ねています。開催を重ねながら、私達も沢山のことを学ばせて頂いていると感じます。

取り組みについて詳しくは別稿で紹介させて頂きますが、私達夫婦それぞれの興味や得意分野が反映され、自分達らしさが少なからず出ているのではないかと思います。

八戸に戻り8年が過ぎます。「自分達らしく」開催を重ねてきた寺子屋ワークショップはすっかり定着し、今ではお寺の“名物行事”となり、現在も継続されています。夫婦での取り組みが、少しづつ実を結んでいるものと感じています。

以上、大雑把ではありますが出会いから八戸に戻った頃までの、私達夫婦のハイライトでした。

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