【感想】部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書

帯には以下の記載があった

こんな具体的な「リーダー論」はなかった

それなりに売れているらしいが、なぜ売れているのだろうと考えてみた。

リーダーに成り立てや様々な苦悩を持ったリーダーが多いのだろう。おそらく腰を据えての学習よりも「答え」を探している人たちがきっとこの本を手にとったのだと思う。私もそうかもしれない。

タイトルに「任せ方」とあるが、経営レベルでできることから小さなチームのリーダーやマネージャとしてできることまで様々。

私自身の立場はチームのマネージャーでしかない。

著者の経験や聞いた話からの内容が中心。背景となる科学的根拠や古典などの他書からの引用もそれほど多くない。そのため、根拠に乏しいように見える。大企業での経験談などが多く、共感を得られないエピソードが私にはそれなりにあった。

互いの現場が違いすぎる。

「具体的なリーダー論」と帯に書いてあったが、具体的すぎると文脈が酷似していないかぎりあまり役に立たないのかもしれない。

私は少し抽象度が高い書籍を欲しているのでは?という発見があった。

その中で5章はとても参考になった。

自分の「コア・コンピタンス」は残し、それ以外はアウトソーシングする
「自前主義」では時代の変化についていけない

業務で現在利用しているSaaSを内製化せよ。という上からの指令がくだった。

背景はコストカットがメイン。

内製化したら確かにサービス使用料は安くなるかもしれないが、エンジニアのリソースは有限。内製化の運用・保守コストが新たに発生し、我々の競争力に悪影響が発生する懸念がある。

「コア・コンピタンス」ではないところにリソースが発生するのだ。

本当にやるべきなのか。

私自身の見解は出ていたがサポートしてくれる記載があったことに感謝

自らへの問い

我々にとってのコア技術は何か?

どこに「選択と集中」をすべきか?

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