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ロボット劇作家の作品

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尾崎太祐が書いた脚本・小説をまとめたマガジンです。すぐ読める掌編が多めです。
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2021年10月の記事一覧

煙草と航空障害灯

深夜2時。翔平は部屋で煙草を吸っていた。 秋めいてきたこの時期、窓を開け放しにすると寒い。 けれど、煙草の臭いを翌朝に残したくなかったし、なにより、翔平はこの寒さや冷たさが好きだった。 ――ああ、また秋になったのか。 この寒さと冷たさに、季節の一巡を実感する。 この部屋に引っ越して、もう何年になるだろうか。 越してきたころも、同じような秋だった。 当時はこの寒さに心細さも感じたものだが、今となってはむしろ風物詩だ。 ああ、また一年経ったのだな、と。 ――今年、契約更新