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スープをケチって国を亡ぼす。


華元は、敵を迎え撃つために慰労会を開催。
しかし、自分の御者である羊斟に、羊の羹(あつもの・スープ)を食べさせることをうっかり忘れてしまいました。
戦場で、イライラが頂点に達していた羊斟は、主人である華元にこう告げます。
「あなたは誰に羊を食べさせるか決めましたけど、今日の勝敗は俺が決めますんでッ!」
そう言うと、戦車を敵陣に突っ込ませたのです。
華元は戦死し、宋は大敗してしまったのでした。羊のスープ一杯のせいで……。

左伝では、華元は戦死してはない。

あとで、自国の民に馬鹿にされている。


中山国のある宴で、司馬子期だけはむっつりしていました。
彼だけ、羊の羹がなかったのです。
「もういい、俺は楚に行くからな!」
キレた司馬子期は、楚に亡命。
中山国を攻めるよう進言し、実行に移したのでした。
中山国の王は逃亡しながら、こうぼやきました。
「たった一杯の羊スープのせいで、滅亡かよ! どういうことなんだよ!!」

その話の続き


中山の君主は不思議に思い、2人に何者かと尋ねたところ、次のように答えました。
「私たちの父が飢え死にしかけていたところ、君は壺中の食べ物を恵んでくださいました。
父は今際の際に『中山に大事が起こったらお前たちは中山のために死になさい』と言いました。
そのため私たちは君に殉じようと馳せ参じたのです。」
中山の君主はこれを聞いて大きなため息をつき、天を仰いで次のように嘆きました。
「施しは多かろうと少なかろうと困っているときが肝心。
恨みは大したことであろうとなかろうと心を傷つければこそ。
私は一杯の羊のスープで国から逃げ、一壺の食べ物で士を2人得た!」


これを見ると「いじめ」って危険行為なのだ、

天皇カルトは、仏教思想の悪用で「復讐はダメ」ってなっているけど、正当な報復は、まともな人間なら企図する。

「いじめは、いじめられた方が悪い」とか言う人は、報復を受けたいのでしょうな。
「殺された方が悪い」って自分で言っているようなものだし、そのように言う奴に対しては「報復する側」が遠慮や躊躇する事などないからな。


あとついでにいうと「いじめられる方が悪い」って奴は、圧倒的に教養が無いといえる。
報復の、すさまじさや、その例の歴史的な多さを見ると、そんなことすら「知識」ないのですから、無教養であるのが明白です。
そのような「無教養」な人間が、日本社会の指導者に多いのだから、当然に、亡国です。

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