メンヘラの生き残りのための兵法とか漢籍 晏子春秋 より



景公問ふ、古の国に莅む者の人に任ずること如何、晏子対ふるに人の能を同じくせざることを以てす【第二十四】

景公は晏子に問うて「古で国にのぞんで民を治める者で、人を任用するにはどうしたのか」と言った。

晏子は答えて
「土地は場所によって性質が異なります。ですから同じ種のもとをどこにでも栽培しても、すべてが成育することはできません。

人もそれぞれ能力を異にします。
ですから、すべて同一事をさせたのでは、すべてが成就することはできません。それでも職責を追求してやむことがなければ、知者といえども応じきれません。 要求に限度がなければ、天地とてもこれに応じきれません。

ですから明徳の君が人を任用するときは、こびへつらう者を左右に近づけず、おもねる者を朝廷にはべらせません。

人の長じている能力をもって任じ、その短所をあえて追求しません。

人の巧みさをもって任じ、そのへたなところをあえて追求しません。これが人を任ずるところの大事なことです」と言った。

おまけの動画

【道家】他者という自己に任せる【老子】【四十七章】

この動画の作者。なかなかの知見があるな。

ともわれ。。

弱点を鍛えるのでなく、弱点を「克服」する訓練・教育は、人間を残酷にしやすい。
「弱点を無くす」のは、その人の個性なり尊厳を「損ねる」ことに近づくことが多いからだろう。


長所を伸ばすのは、増長することを用心してたら、旨いこと行く。



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