ローコストで楽しめる

この前友人何人かと一緒にゲームをやった。

何種類かやってみたけれどその中では"Unspottable"というゲームが一番面白かった。

まずゲームが始まると画面の中にたくさんの同じキャラクターがいる。その中でまずコントローラーを操作してなりなんなりして自分のキャラクターを見つけ出す。次に自分と同じように他のプレイヤーもそのキャラクターの中に紛れ込んでいるため、他のプレイヤーが操作しているっぽいキャラクターをパンチして倒す。こうして一人のプレイヤーが生き残った時点でゲームは終了。自分以外のたくさんのプレイヤーをパンチして倒した数で競い合う。

説明が下手で申し訳ない。気になる人は各自で調べてくださるともっと詳しく概要がつかめると思う。

このゲームはストーリーや伏線といったものは一切ない。とても単純なルールだけで複雑なボードゲームのルールよりルールは少ないかもしれない。さらに言えばそんなにコストもかかっていないように感じる。ポケモン対戦なんかたくさんの数のポケモンとタイプと覚える技など色んなことが考えられ計算されてあのゲームバランスになっているのだと思うとそのかかっている労力は想像できないものかもしれない。それに比べるとこのゲームは出てくるのはほとんど同じデザインのキャラクターだし、特にゲームバランスもそこまで考えなくていい。しかしこのゲームは面白い。こんな単純なルールだけで面白くて盛り上がるのは不思議なものだな、と思う。複雑な世界観や要素を用意しなくても、そこまでコストをかけなくても面白いゲームは作れるということなのかもしれない。考えてみればポーカーや将棋、チェスも世界観なんてもちろんないしルールもそんなに難しいゲームではない。それでもこんなにたくさんの人を熱中させるというのはすごいことだな、とも思う。

普段小説を読んでいると考え抜かれた世界観やプロットに感動するし、美術館に行って美術品の作品を見ているだけではわからなくても、その作者のおいだちやその作品が作られるまでの美術的歴史などのバックグランウドの情報を知るとなるほどと思うこともある。科学もその知識に行きつくまでにたくさんの積み重ねや実験結果があって初めて導き出される。

どちらが良い悪いという話ではもちろんないし、今回のゲームだってそれを言えば他のゲームからのアイデアを参考に作られているに違いない。それでも、楽しむためにある程度知識が必要なものも世の中にはたくさんある中で、そういった知識が少なく楽しめるものだからというのもゲームがここまで現代で人気になっている要素の一つであるのかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?