テーラーとしてのDNA
僕が仕立て屋としての血脈の源流だと勝手に尊敬しているトミーナッターのカッターだったエドワード·セクストン氏が上の元来のスタイルと別にイタリアに寄ったパッドがなく裾がラウンドな下のスタイルも始めた模様。
うーん、なんだか去勢されたように感じます。
しかし10年ばかりやってきての最終結論は、日本人は怒り肩だという事。だからスクエアなシルエットは似合う人が限定されるのも事実。それとサピルロウの名店で仕立てた人の多くが口にする違和感とはそれだとも確信。
そんな日本人と徹底的に向き合うオリジナルを、イングリッシュドレープを研究しながら、TOKYO DRAPEとして形にすべく、最近試行錯誤しています。
ナッターのトラウザーズ職人だった僕の師モーガン氏はセクストン氏がナッターを追い出したように考えてる人。氏がこのモデル観たら失笑するだろうし、元来の構築性をDNAだと大切に考えています。
正直、線を引いてて、ナッタースタイルとは全く別ものが出来つつあるのですが、モーガン氏への敬意をDNAとして形に残したいと思うなか、でも中庸はいかんなあと、この写真みて唸っています。
四角と丸の間をとって角のない四角にするくらいなら、三角の方が潔い。
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