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イングリッシュドレープについて僕が知ってる2,3の事柄その5
普通のモダンなカットの型紙をイングリッシュドレープ仕様にするにはネックポイントを起こして胸巾を広げます。
するとどうでしょう。それは日本的な古いジャケットの形に近くなるのです。
戦前からの日本のテーラーはアンダーソンシェパードやキルガーフレンチの型紙をコピーしてたのかもしれません。しかし何故ドレープしないかというと芯の地の目がストレートで硬く、単に張ってる胸になっていたのですね。
僕がサビルロウ12番地のチトルボロウモーガンにて、初対面のジョセフモーガン氏に自作のジャケットの胸の脇を、「この分量が余分」だとグイっと掴まれたのはまさにこの分量でした。
そうして学んだモダンなカット(イギリス人はclean cutと呼びます)をまた戻そうとしているわけですから、やれやれですね。
しかしさらに何が古い日本の服と違うかというと、芯にくわえて袖山の形だと思います。
つづく
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