見出し画像

トラウザーズにおけるアイロン仕事について

トラウザーズのアイロンによるシェイピングには様々な考え方があります。
上皇陛下御用達のH大先生には、カーブの外周を伸ばすと教わりましたが、それだとどうにも限界があると感じてきました。
僕は以前FBフレンドである 家具デザイナーの井上先生 Noboru Inoue 氏 に椅子のデザインを学んでいたことがあります。そこで教わったのは、写真のように木を真円に曲げるかのハンスJウェグナーのデザインを具現化するのは、製作を手掛けるPBモブラー社の特殊技術であり、それは蛇腹のストローの原理で、曲げる前に蒸気で縮める技術だと教わりました。
それを思いだして、僕はトラウザーズのカーブの外周を伸ばすのではなく内周を縮める事に注力しています。
ぐし縫いしてステッチで縮めてアイロンをあて完成後に糸を抜きます。こんなことしてる人を見た事ないのですが、イメージする形にできるようになりました。HUNTSMANのトラウザーズ職人つまり世界一の職人にインスタでlikeを頂いたので、もしかしたら僕はトレードシークレットに行きついたのかもしれません。
H先生にはアイロン仕事を研究しだすと一生の仕事になると言われましたが、まだまだ研究は終わりません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?